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毛髪再生

【ライヘンバッハの奇跡-シャーロック・ホームズの沈黙】 ジョン・R・キング

Category海外ミステリ
 4  0

◆◇◆二大探偵夢の共演!◆◇◆

ジョン・R・キング(シリーズ外)
長編
創元推理文庫2011.7


■あらすじ

のちに幽霊狩人として知られる若き日のトマス・カーナッキは、美しい女性アンナ・シュミットに出会い、ともにライヘンバッハの滝へ赴くことに。そこで彼らは、滝の上で二人の男が争い、片方が突き落とされるのを目撃する。川を流れてきた男は一命をとりとめたが、記憶を失っていた。そんな彼らに迫りくる謎の男の影・・・・・・。ホームズの大空白期間を埋める、二大探偵夢の共演の物語。

(創元推理文庫より)

■感想
 世界一有名な名探偵・シャーロック・ホームズと、ゴーストハンターことトマス・カーナッキ
 二大探偵夢の共演というコピーに惹かれていたのですが、
 この度、「本が好き!」様からの献本で読む機会をいただきました。ありがとうございます。

 【回想のシャーロック・ホームズ】の『最後の事件』で、
 ホームズはライヘンバッハの滝で犯罪界のナポレオンことモリアーティー教授と死闘を繰り広げ、
 モリアーティーとともに滝壺へ転落するという結末になっています。
 しかし、ホームズファンの強い要望により、ホームズは3年後に復活を遂げます。
 (【シャーロック・ホームズの生還】第1編『空家事件』による)
 『最後の事件』と『空家事件』の間には3年の空白があり、これを「大空白時代」と呼ぶそうですが、
 本作は、「大空白時代」を埋めるお話となっています。

 『空家事件』でホームズは滝から転落したのはモリアーティーだけで、
 自分はモリアーティーの部下に追われたため、姿を隠していたと述懐しています。
 しかし、本作では滝から転落したのはホームズの方。
 しかも転落のショックで記憶喪失に陥ってしまいます。
 そしてこのホームズを助けたのが、トマス・カーナッキだったのです。

 実は私、トマス・カーナッキの方は全く知らなかったのですが、
 活躍した時代はホームズのそれとかぶる部分があるそうで、
 2人の共演があっても不自然ではないようです。

 本作は三部構成になっていまして、
 第一部は、カーナッキがホームズとモリアーティーの対決を目撃し、
 滝に落ちたホームズを助け、モリアーティーに追われる羽目になる話。
 第二部は、モリアーティーの回想録で、
 モリアーティーの子供時代から、現在の犯罪の帝王となるまでの顛末。
 第三部は、第一部の続きで、ホームズが記憶を取り戻し、
 再びモリアーティーと相見え・・・。

 第一部では、モリアーティーが執拗に追いかけてくるさまは敵ターミネーターのようで怖かったです
 ここではサスペンス要素がたっぷりです。
 第二部のモリアーティーの回想録は興味深かったですね。
 ダークヒーローものも好きなので、次第にモリアーティーに愛着が湧いてきます。
 しかし、切り裂きジャックが絡んできたあたりから雲行きが怪しくなってきました。
 モリアーティーと切り裂きジャックの対決自体は面白かったのですが、
 ちょっと話の運びが強引のような気がします。
 さらに邪霊が存在するとなるともうお手上げです
 カーナッキとの共演にしたため、こういう展開も仕方ないのかもしれませんが、
 ホームズと邪霊って何だかミスマッチです。

 そう、このお話は冒険譚であって、ミステリではないのです。
 二大探偵の共演と謳っているので、ホームズとカーナッキの推理合戦みたいなものを期待していたのですが、
 思いっきり肩透かしを食らってしまった(^^;)
 サブタイトルに「シャーロック・ホームズの沈黙」とありますが、
 どちらかというとメインはカーナッキという気がしますね。
 記憶を失ったホームズというのも、ファンにとってはショッキングですが、
 さらにホームズファンにショッキングな事態が・・・!
 う~ん、こんなホームズは見たくなかったですね

 記憶を失っても、自分のことを分析してみせるあたりは、やはりホームズらしいところです。
 また、終盤にホームズゆかりのあの人も登場しますので、お楽しみ♪

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267
◆冷や汗度404404404404404
◆満足度★★★

■特におすすめ!


なお、この記事でちょうど500記事になりました!
ひとつの目標でしたので、達成感ありますね。よくここまで頑張った~!\(^▽^)/
次は1000記事を目指します!

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シャーロック・ホームズモリアーティトマス・カーナッキライヘンバッハ

4 Comments

mokko  

あぁ~

確かに二大探偵夢の共演となると、ワクワクしますねぇ
mokkoも紹介文を読んだら、推理合戦か推理の共同作業を
想像してしまいました。
しかしゴーストハンターとなると話は違ってきますねぇ~
どう考えてもホームズと邪霊って・・・
組み合わせようとしたことがすご過ぎる(^◇^;)

2011/09/15 (Thu) 20:13 | EDIT | REPLY |   

翠香  

mokkoさんへ

カーナッキの方は、ゴーストハンターの代名詞らしいので、邪霊と対決していても不自然じゃないのだけど、
ホームズは本格推理だしねぇ(^^;)
二大探偵だったら、ホームズとポアロの方がよかったなぁ。
そうそう、西村京太郎氏の「名探偵なんか怖くない」では4人の名探偵が共演しているのですよ。
4人が思い思いに推理しているのが面白かったなぁ。
久しぶりに再読してみたくなりました。

2011/09/16 (Fri) 00:03 | EDIT | REPLY |   

れもん  

500記事ですか!

おめでとうございます^^

ただいま、この本を読み始めたところです。
実はホームズはあまり詳しくなくて、カーナッキにいたっては初めて知ったというような状態です^^;
ちょっと本の厚さにびっくりしておりますが、3連休で読み終えたいなぁと。

冒険ものは少々苦手ですが、ドキドキハラハラを味わってみたいと思います^^

2011/09/16 (Fri) 22:26 | REPLY |   

翠香  

れもんさんへ

ありがとうございます(*^^*)
亀更新なもので、随分掛かってしまいましたが、やはり達成感ありますね。
コツコツと記事を増やしていくブログが自分の性に合っているみたいです。

私もカーナッキに関しては、この本を手にして初めて知りました(^^;)
オリジナルも短編集1冊しか出ていないようですが。
ホームズはちょうど『回想のシャーロック・ホームズ』まで読んでいたので、つながりはバッチリでした。

確かに厚みがありますねぇ。この本。
しかも創元推理文庫は、他の出版社の文庫よりフォントが小さいのか、
1ページに文字がびっしりで読み応えありますね(笑)
れもんさんのレビュー楽しみにしていますね♪

2011/09/17 (Sat) 22:24 | EDIT | REPLY |   

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