2014年2月読書まとめ
2014年2月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1442ページ
ナイス数:70ナイス
さよならドビュッシー 前奏曲(プレリュード)~要介護探偵の事件簿 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)の感想
『さよならドビュッシー』の前日譚で岬洋介シリーズのスピンオフ作品。『さよなら~』で非業の死を遂げた香月玄太郎氏が探偵役を務めます。要介護のイメージにそぐわず口の方は極めて達者。さすがに頭ごなしに怒鳴られるとキツイな~と思いますが、礼を尽くす人にはちゃんと礼を返す人です。孫娘の遥とルシアも登場するので、この先彼女たちに待ち受ける過酷な運命を思うと辛いですね。最後の短編では探偵役を岬洋介にバトンタッチ。ラストシーンが『さよなら~』のあのシーンへと繋がるのかと思うと切ない。タイトルの『最後の挨拶』が沁みますね。
読了日:2月7日 著者:中山七里
いつまでもショパン (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)の感想
シリーズ3作目にして海外へ。テロの脅威に晒されながら行われるショパン・コンクール。スケールが大きく、緊張感のある作品です。ショパン・コンクールの優勝者とテロリスト<ピアニスト>の正体。この二つの謎を軸に物語は進行していきますが、謎に関してはあまり意外性はなかったかな。むしろ圧倒的なのは演奏シーンですね。物凄い臨場感なのですが、音楽用語が分からないので付いていけないのが残念。テンポを大事にするためか、門外漢への解説がないのですよね。本に音楽CD付けてくれないかな(^^;)
読了日:2月18日 著者:中山七里
賢者の贈り物 (PHP文芸文庫)の感想
石持作品は歪んだ倫理観が苦手なのですが、本作は歪みもどす黒さもなく好印象(^^)10編の短編はいずれも童話などのおとぎ話をモチーフにして、現代風な日常の謎ものに仕上がっています。短編同士の繋がりはないですが、どの短編にも必ず「磯風さん」という女性が登場。長い黒髪の美女という風貌は一致しているものの、年齢も職業もバラバラなので同一人物ではなさそう。解説では同一人物とする考察がありましたがさすがに深読みし過ぎかな。お気に入りは表題作『賢者の贈り物』。元になった話と同様に素敵な夫婦愛がありました(*^^*)
読了日:2月22日 著者:石持浅海
黒猫の遊歩あるいは美学講義 (ハヤカワ文庫JA)の感想
第1回アガサ・クリスティー賞受賞作と聞き、期待して読んだのですが・・・。人物造形がラノベかマンガっぽい。通称「黒猫」は24歳にして教授職に就いた天才でイケメン、ピアノや料理も得意って、スーパー過ぎ。また作中でなされる美学講義が難解でさっぱり頭に入ってきません。ある程度美学や芸術を勉強している方でないと内容についていけないと思います。また謎の当事者の行動原理が観念的で、中には意味不明なものも。ポー作品のネタバレが一部あるので、『黒猫』と『モルグ街の殺人』ぐらいは前もって読んでおいた方がいいかも。
読了日:2月28日 著者:森晶麿
読書メーター
うーん、さらにペースダウンしてしまいましたねぇ。
やっぱりオリンピック観戦モードになってしまうとなかなか・・・。
でもオリンピックではたくさんの感動がありましたよね。
特に浅田真央ちゃんのフリーの演技には涙が止まらなくなりました(あ、今思い出しても涙が)
・・・というのが理由の半分ではあるのですが、実は父が急遽入院することになりまして・・・。
いやあもう大わらわ状態でした。
さらにその間、二度の大雪に見舞われ、慣れない雪かきをする羽目に(^^;)
心身ともにキツイ月でありました。
しまいには家の電話も壊れるというおまけ付き。悪いことは重なるものです。
現在では父は無事退院したのですが、完全回復するまではまだしばらくかかりそう。
その中でどれだけ本を読む時間が取れるかは未知数ですね。
(最大の敵は睡魔なんですよ・・・常に寝不足状態なので)
なるべく楽しい作品やお気に入りのシリーズものなどで気分転換を図っていこうと思います。
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