【伊集院大介の冒険】 栗本薫

◆◇◆大介、霊能者になる!?◆◇◆

伊集院大介シリーズ4
短編集
講談社ノベルス 1984.8
講談社文庫 1986.8

4061838121伊集院大介の冒険
栗本 薫
講談社 1986-08

by G-Tools

■あらすじ

京から特急で二時間ほどの山中に山科警部の親戚がオープンしたばかりのペンションに幽霊が出没、客足もすっかり途絶えているという。霊能者を装った伊集院大介が乗り込んだ翌日、雪で孤立したペンションに謎の殺人事件が!
 山科警部を相手に、ご存じ名探偵・伊集院大介の推理が冴える傑作七編。
(講談社文庫より)

■感想
  伊集院大介シリーズ第4弾。初めての短編集です。雑誌に掲載された作品をまとめたもので、7つの短編からなります。一篇が30~40ページぐらい(【殺された幽霊】のみ66ページ)なので、さらっと読めますね。タイトルに「冒険」が付いていますが、冒険という割には安楽椅子探偵ものも多く、それほど大介が活発に動き回っている感じではないですね。

【殺された幽霊】 山科警部の親戚が営むペンションに幽霊39が出没するというので、大介は霊能者を装って乗り込むことに。霊能者なんて柄ではなく、あまりにバレバレなので、笑えます。しかし、ここでのトリックはかなり無理がありますね。いくらなんでも刑事がだまされるとは思わないのだけど・・・。

【袋小路の死神】 元暴走族のリーダーが殺された。動機を持つ人間は多数いたが、彼は11人に追われ、袋小路に逃げ込み、追手が袋小路に入ったときにはもう殺されていた。犯人はいったいどこへ逃げたのか?

【ガンクラブ・チェックを着た男】 「ダイイング・メッセージの神話など信じない」というテーマで書かれたお話。大介曰く「死にかけている人間に、難しいことを考えるひまがありますか?」─いやあごもっとも。大介の最後のセリフがミステリーを皮肉っていて面白い。

【青ひげ荘の殺人】 このお話のみ、かの森カオル女史が登場。大介とカオルが完全犯罪談義をしており、大介が遭遇した「完全犯罪」について話すという趣向です。別にミステリーでもないなと思ったら、最後にオチが・・・。

【獅子は死んだ】 ここでのトリックは、別の短編で使われたのではないかと思ったのですが、ここで使ってきましたか~。ただの「逃げ」ではなく、上手くまとめてありますね。それにしても、不可能を可能にする「有閑倶楽部」みたいなおじいちゃんだったなぁ(笑)

【鬼の居ぬ間の殺人】 家人に「鬼ババ」と言われていた老女がこの20年で初めて留守にした。家には平穏が訪れたと思うのも束の間、惨劇が起きた。視点を変えれば、その人の評価も全く違ったものになるのですね。

【誰かを早死させる方法】 山科警部の友人が死んだ。どうやら完全犯罪を仕組まれて殺されたのではないかと疑いはじめるが・・・。あまりにも気の長い犯行だな~と思っていたら、大どんでん返しが!

■評価(5個が最高)

 

◆トリック度

267267267

◆冷や汗度

404404

◆満足度

★★★

■特におすすめ!

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Category: 伊集院大介
Published on: Sun,  13 2008 22:29
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栗本薫 伊集院大介

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