Number(ナンバー)900号 羽生世代、最強の証明。

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By翠香

Number900号おめでとうございます!!

1980年から長きに渡って続いているのですね。
昔からこの雑誌の存在は知っていましたが、やっぱりスポーツ誌って男性向けのイメージが強いですよね。
書店のスポーツ誌のコーナーも男性客が多いので、ちょっと近付き難いのですが、
ソチ五輪以降、フィギュアスケート特集号が出た時は買うようにしています。
(大抵は発売日に買うのですが、今回は体調不良等、諸事情の為、こんな時期に・・・とほほ

表紙の写真もいいですよね
羽生結弦選手のまっすぐ前を見据える表情にグッときます。
またバックが黒なので、アニバーサリー号らしいプレミア感がありますね。
この写真撮影の時、「知的でスマートな感じで」という注文を即座に理解して、この表情を作ったのだとか。
さすがは氷上の表現者ですね(^^)

 

 羽生世代

この○○世代という言い方、もともとは野球界の黄金世代を表わす表現で・・・と説明しようとしたら、
コラムにも書かれてましたね(^^;)
今この記事を読んでいるのは、フィギュアファンの方がほとんどだと思いますので、一応さくっと説明しておくと、
古くは「平成の怪物くん」と言われた、松坂大輔投手を中心とした「松坂世代」、
次に、マー君(田中将大投手)、マエケン(前田健太投手)を中心とした「ハンカチ世代」などがあります。
(この世代の斎藤佑樹投手が「ハンカチ王子」と呼ばれていたことから、その名がついたのですが、
このネーミングもちとどうかと思う。当のハンカチ王子も今では中心選手とは言い難いし・・・。)
そして、大谷翔平選手、藤波晋太郎投手を中心とした「大谷世代」・・・なんですが、
今年の1月に行われたビッグスポーツ賞の席上で、大谷選手が「僕は羽生くん世代ですから」
と発言したことで「羽生世代」という言い方が定着したような気がします。(あくまで私見です)
ビッグスポーツ賞の時の映像がこちら↓

大谷くん、やっぱり大きい!体の厚みもあるし。羽生くんが背伸びしているのがちょっとかわいい(^^)

大谷選手もすごい選手なんですよ。ピッチャーとバッターの二刀流で両方とも結果を残しているし、
球速160kmを超える球を投げられるのですから。
その大谷選手に「畏れ多くて話しかけられない」と言わしめる羽生結弦、やはり大物です。

 

 「王者のメソッド」が機能しなかった世界選手権

不穏な空気を纏っていた

世界選手権SP
「良い演技が出来ますように・・・」
私達も同じ想いで見守っていました。

試合が始まる前から嫌な予感がしていました。
曲掛け練習の時に、他の選手の妨害に遭い、声を荒げたり、壁を叩いたりしていたと聞き、
いつもの羽生選手らしくないな、と思いました。
リンクは神聖な場所。
いつもリンクの外に出る時は、一礼をする礼儀正しい彼なのに、一体どうしちゃったんだろうと。
(この時点ではまだ怪我のことは知らされていなかったのですよね)
また尾木ママも指摘していますが、SP直前の6分間練習の時に、背中のファスナーが開いていました。
(この時は何で誰も教えてあげないの?と練習そっちのけでそればかり気になってしまった^^;)
全く平常心を失ってしまっているように見えました。

こんな状態で本番は大丈夫なのかと、随分気をもんでいたのですが、
こちらの心配をよそに、SPは会心の演技!
でも演技直後にあの雄叫び。溢れ出す感情を抑えきれなくなっていたのでしょうね。
やはりどこかいつもとは違う姿がそこにありました。

 

完璧主義者ゆえに陥った罠

SPで12点のアドバンテージがあり、このままフリーでも「いつも通り」の演技が出来れば、
優勝は間違いないように思われました。
が、この「いつも通り」というのがクセモノでした。
練習でもノーミスを繰り返していたので、ミスをしないのが当たり前になっていたのですね。
だからひとつ歯車が狂うと、次から次へとバタバタと崩れていってしまう。
まさに完全主義者が陥りやすい失敗パターンだなと思いました。
逆に世界記録を更新する前の彼だったら、ミスをしても切り替えて立て直すことが出来ていたはず。
やはり未体験ゾーンに突入したことで、今までのメソッドが上手く機能しなかったのでしょう。
でもこのほろ苦い経験は、来シーズン以降、必ず生きるはず。
もっともっと強くなった羽生選手が見られる─そんなうれしい予感がしています(^^)

 

 羽生結弦を作り上げた21の思考

900号特別編集、16ページのブックインブックです。
羽生選手の言葉は、「羽生結弦 王者のメソッド 2008-2016」からの引用ですが、
ジュニア時代から現在までの、書籍とは別の写真が添えられていますので、ファンなら「買い」でしょう。
成長の軌跡が見られるのもうれしいですね(^^)

 

 若手の勢いとベテランの円熟味

ハイレベルな戦い

今年の世界選手権女子シングルは、非常にハイレベルな戦いでした。
フィギュア世界選手権女子フリー結果の記事にも書きましたが、
合計点で200点を超えた選手が7人もいて、そのうち昨年の優勝スコア(210.36)を超えた選手が5人!
その中でもメドベージェワ選手はやっぱり強かった。
ロシアは次々を才能ある10代の選手が登場しては入れ替わっていきますが、
メドベージェワ選手はどうなのでしょう。
また新たな才能が生まれるのか、トゥクタミシェワ選手やリプニツカヤ選手たちの復権はあるのか、
来シーズンのロシア女子も目が離せませんね。

 

熟成されたベテランの味

そんな勢いのある若手に交じって、アシュリー・ワグナー選手が銀メダルを獲得しました。
浅田真央選手にとっても、同世代の活躍はきっと励みになったと思います。
「自分たちの時代は終わったのかな」と考えることもあったようですが、決してそんなことはないです。
ベテランには若手には出せない大人の円熟味がありますから。
会見でのワグナー選手の言葉がカッコいいので、載せておきます。

私は良いワインのように、年とともに質を上げていくんです。(中略)この銀メダルは私がこれまで努力をしてきたことの象徴で、24歳という年齢は年寄りなのではなく、経験豊富なのだということの証明です。

これ、心に響きましたね。こんな風に自分のキャリアを誇りに思えたら素敵ですよね
ちなみに私、ワグナー選手と誕生日が一緒なんです。ちょっとは自慢してもいいかな(笑)

 

 小塚選手の引退、涙雨

小塚選手の引退は、何となく予期していたことだったのですが、「氷上を去る」というのは、衝撃でしたね。
アイスショーに出るにしても、日々の練習が必要で、社会人をやりながらでは中途半端になる
─という思いからだそうで、ずっと第一線で続けてきたという自負もあるのでしょうね。
インタビューは雨模様の中で行われたようで、傘をさして佇む小塚選手が少し寂しげに見えました
練習はいつもコンパルソリー(氷上に描いた図形をなぞるように滑る)から始めると聞いたことがあります。
基本がしっかりしているから、あの世界屈指のスケーティングが生まれるのでしょう。
こういう人こそ、指導者になるべきだと思ったのですが・・・
でももし、スケートが恋しくなったら、いつでも戻ってきてほしいな。
何はともあれ、お疲れ様でした。

**********************************************

羽生選手の怪我は全治2か月だそうで・・・思ったより重症でしたね。
世界選手権の悔しさや、チームチャレンジカップでの宇野選手の活躍などもあり、
きっと今頃闘志をみなぎらせていることと思いますが、
焦らずしっかりと治して、来シーズンに向けて始動してほしいですね。
来シーズンのプログラム、どんなものが出来るのか、今からワクワクしていますo(^^)o

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