Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【ぬいぐるみ警部の帰還】 西澤保彦

 16, 2016

◆◇◆ぬいぐるみを偏愛するイケメン警部◆◇◆

ぬいぐるみ警部シリーズ1
短編集
東京創元社 2013.6
  創元推理文庫 2015.5


■あらすじ

殺人現場にぽつんと遺されたぬいぐるみ、いったい何を語る? 美形の警部・音無美紀の密かな楽しみは、ぬいぐるみを愛でること。愛するぬいぐるみから優れた洞察力で、手がかりを発見する。そして、男勝りの言動の一方で音無にぞっこんの則竹女史、ミステリおたくの江角や若手の桂島など、個性派刑事が脇を固める、<ぬいぐるみ警部>シリーズ連作集第一弾。ファン待望の文庫化。
(創元推理文庫より)

■書籍紹介

ぬいぐるみ警部シリーズ第1弾。
ですが、初登場作は【赤い糸の呻き】に収録されている『お弁当ぐるぐる』。
もともとは読者参加型の犯人当て企画の為に、一話限りで書かれたお話だったのですが、
登場するキャラクターが個性的かつ魅力的なので、シリーズキャラとして新たな命を吹き込まれたようです。
ではその主要キャラをご紹介しましょう。

音無美紀─下の名前は「よしき」と読む。28歳、独身。警部に昇進したばかりのバリバリのキャリア。
超絶美男子なのだが、実はぬいぐるみを愛してやまない嗜好の持ち主。

則竹佐智枝。30歳、独身。男や色恋沙汰になど目もくれず、ひたすら仕事に生きるクールな女刑事
・・・のはずが、音無との脳内恋愛という妄想癖爆裂中。

その他、一見いかにも昔ながらの叩き上げ、いぶし銀の職人肌刑事なのだが、実はミステリおたくの江角、
唯一まともなのが若手の桂島。3人の趣味嗜好を知り、密かにため息をつくこと数知れず(笑)

イケメンでキャリア組なのに、ぬいぐるみが大好き・・・いわゆるギャップ萌えなキャラなのですが、
ま、現実にもクマのぬいぐるみを愛でるフィギュアスケーターもいることだし(笑)

ゆづとプーさん
・・・って画像付けたら、誰だかバレちゃうじゃないかっ!
えっ?最初からバレバレだって?やっぱり?(^^;)

『お弁当ぐるぐる』では、音無がレアもののテディベアをゲットすることばかり考えていて、
ぬいぐるみと事件との関連性はなかったのですが、今回はぬいぐるみがキーとなる話が多かったですね。
その分、音無と佐智枝の脳内妄想は控えめでしたけれど(笑)

本作は5編からなる短編集です。
以下に個々の内容を見ていきましょう。

 

ウサギの寝床

◆作品あらすじ

書斎の開け放れた金庫の前で、その家の娘が全裸死体で発見された。
誰もダイヤル番号を知らない開かずの金庫だったのだが、
被害者の身体の下にはダイヤル番号を記した紙が。
またリビングに置かれていた3体のウサギのぬいぐるみのうち1体がベッドの上に転がっていた・・・。

◆感想

これは気を廻し過ぎというか・・・。複雑な家庭環境が招いてしまった悲劇ですね。
音無ったら、人の弱みに付け込んで、職権乱用じゃないか
ベー太くんに、わろ太くんに、ねむ太くん・・・名前まで付けてるし(^^;)

 

サイクル・キッズ・リターン

◆作品あらすじ

自転車で走行中の女子高生が金属バットで殴られて殺された。
被害者の鞄の中には1年前に撲殺された男子中学生の生徒手帳が。
手口がよく似ている為、同一犯らしいのだが・・・。

◆感想

これも複雑な家庭環境が招いた悲劇でした。なまじ有名人になるとなおさらですね。
確かに被害者の女子高生が悪いのだけれど、殺していい理由にはならない。
佐智枝は女子高生に迫られた反動で音無にフォーリンラブ。やれやれ。
ところで世界中のファンが黄色があたりまえだと思い込んでいるあのディ○ニーキャラクターって、
やっぱり先の画像の中のアレですよね?

 

類似の伝言

◆作品あらすじ

マンションの一室で住人の男が頸部と腹部を刺されて殺された。
遺体の側には血で描かれた○のような図形が。
被害者が5年前に退職した会社では、半年前にも従業員が殺される事件が起きていた。

◆感想

こういうダイイング・メッセージもあるのですねぇ。
でもなんかもう歪んでますね。最初に相手の心を試したのが事の元凶だけど、
試された方も盲目的で、本当に相手の為になることを考えていないし。
クマのぬいぐるみに罪はない!(音無の心の叫びか?^^;)

 

レイディ・イン・ブラック

◆作品あらすじ

マンションの一室で男が撲殺された。
被害者はその部屋をアトリエとして利用しており、部屋には同じ女性を描いたたくさんの未完成の絵が。
マンションの住人の話では、ときおり絵のモデルと思しき黒いスーツを着た女性が出入りしていたらしい。

◆感想

これはなかなかひねりの効いた作品。まさに逆転の発想。面白かったです
でもテディベアは事件には全く関係ないのだけど(^^;)
同じ女性を描いたたくさんの絵・・・ドラマ『僕のヤバい妻』を思い出してしまった(汗)

 

誘拐の裏手

◆作品あらすじ

佐野谷の携帯電話に着信があり、妻を誘拐したと告げられる。
佐野谷は誘拐犯の指示通りに行動し、あるマンションまでたどり着く。
その屋上に黒い人影が現れた直後、獣の咆哮のような絶叫と激しい地響きが・・・。

◆感想

ちょっと違和感があったので、ある程度は予測していましたが、そこまで破滅的だったとは・・・。
もっといい解決方法があったと思うのだけど・・・
こんな状況でも自分のコレクションを手放したくないと考える佐野谷に嫌悪感を抱きました

 

シリーズ続編『回想のぬいぐるみ警部』も刊行されているそうです。
今後の展開は分かりませんが、『お弁当ぐるぐる』のような妄想モード、もっとあってもいいな(笑)
文庫化されたら、また読んでみたいです♪

 

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

 ◆トリック度267267267
◆満足度★★★☆

■こんな方におすすめ!

  • ぬいぐるみが好きな方
  • ギャップ萌えしたい方
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Tag:ぬいぐるみ警部 音無美紀 西澤保彦

COMMENT 2

Sun
2016.05.29
07:29

mokko

URL

No title

西澤作品は、「神のロジック・人間のマジック」と「腕貫探偵」しか
読んだことないですけど、色々書いてますねぇ~
縫いぐるみってのがミソですかねぇ~
確かに羽生君とプーさんを連想するかもぉ~(○ ̄m ̄)
短編集なら読みやすそうですね(p^_^q)

Edit | Reply | 
Sun
2016.05.29
23:57

翠香

URL

mokkoさんへ

西澤作品は、どれもキャラが立っていて面白いんですよね。
百合傾向に行きがちなのが玉に傷ですが(^^;)
でもチョーモンインシリーズなんかはピュアでいいですよ~。

音無は、イケメンでバリバリのキャリアなのに、頭の中はぬいぐるみのことでいっぱい、
というギャップが面白いですね。
実際にこんな男性がいたら、ちょっと引くけど(^^;)
羽生くんは・・・可愛いから許す(笑)

Edit | Reply | 

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