Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【斎王の葬列】 内田康夫

 26, 2008

◆◇◆因果は巡る◆◇◆

浅見光彦シリーズ59
長編
角川書店 1993.3
カドカワ・ノベルス 1995.4
  角川文庫 1997.5
  新潮文庫 2004.11
55TVドラマ化作品!(1999.10.8放送 主演:榎木孝明)

斎王の葬列 (新潮文庫)
斎王の葬列 (新潮文庫)内田 康夫

おすすめ平均
starsマイナーなテーマだったな
stars悲しい話

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■あらすじ

都から伊勢神宮へ遣わされた皇女の通い路であった滋賀県土山で、その「斎王群行」を題材にした映画のロケ中に地元の青年が殺される。監督は旧友の浅見光彦に調査を依頼するが、直後に第二の殺人が。斎王の崇りが囁かれる中、光彦は34年前にこの地の古い宮で起きた惨劇に辿り着く。歴史の闇に消えた者たちの呪詛と、現世を生きる者たちの怨念が伝説の地で交錯する、長編歴史ミステリー。

(新潮文庫より)

■テーマ
 斎王
 人形代

■舞台
 滋賀県甲賀郡水口町
          土山町
 三重県伊勢市
      多気郡明和町
      津市
      鈴鹿郡関町
 愛知県名古屋市

■ヒロイン
 小宮山佳鈴(27歳・女優)
 久米美佐子(22歳・文化財調査委員会勤務)

■感想
 今回はいつもとちょっと違うなという印象。いきなりプロローグで事件(事故?)が起こったので、今回は展開が早いな~と思っていたら、後になって分かったのですが、これは34年前の出来事。ところが本編に入ったら、今度は逆になかなか事件が起こらない。そして、浅見光彦もなかなか登場しない。本当に浅見シリーズなのか?と疑ってしまったほどです。そう、浅見が登場したのは、なんと第三章の3節なんです。

 斎王というのは、天皇に代わって伊勢神宮の神に仕えるために、宮中から派遣される皇女のこと。うら若き皇女が華やかな都での生活に決別し、3年間の慎みの日々を過ごし、5泊6日をかけて伊勢神宮に下るというのは、つらいお勤めであったでしょうね。中には伊勢に向かう郡行の途中で亡くなられた方もいたそうで、それがタイトルの【斎王の葬列】のモチーフとなっています。

 と、少し重いテーマなのですが、その「斎王の葬列」を映画338に撮るというので、ロケ隊が滋賀県の土山にやってきたところで事件が起こります。このロケ隊の監督81で、劇団の主宰が浅見の友人という設定です。この劇団の名前が『東京シャンハイボーイズ』というのですが、なんか似たような名前の劇団がありましたよね。そう、似たような名前の劇団がモデルになっているのだそうです。内田先生と三谷幸喜さんが知りあいだとは意外ですね。(あ、バラしてる?^^;)

 さて、謎解きなんですが、第2の事件のトリックが子供だましみたいなんですよね。アリバイが簡単に崩れて犯人が分かってしまいます。幸運にも(?)浅見たちはその場では分からなかったのですが、ひょっとしたらその場でトリックがバレてしまう可能性も・・・。ただし、動機に関してはなかなか分からなかったですね。そこで、プロローグの事件が生きてくる訳なんですが、34年前の事件と今回の事件とがどう結びついていくのかが本作の醍醐味だと思います。

 しかし、いつもながら犯人の身の処し方は、疑問の残るところです。遺された人々に真実を突きつけるよりはいいのかもしれないですが、第1の被害者がただのチャラ男で終わってしまったのが、なんだか憐れだなぁ。390

■評価(5個が最高)

 

◆トリック度

267267

◆冷や汗度

404404

◆満足度

★★★

■特におすすめ!

  • 歴史・伝説が好きな方
  • 演劇が好きな方
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Tag:浅見光彦 内田康夫

COMMENT 2

Fri
2008.02.01
00:15

すくね

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まあ、トリックはね・・・(苦笑。

翠香 さんの仰るとおり、第2の事件のトリックはお粗末でしたね(笑。まあ、内田作品では、あまりトリックは期待しないほうが賢明ですよね~。
 本作は、私も動機の解明が主体の話だと思いますよ。なぜ犯人が、第一の被害者を殺したのか?がなかなか分からなかったのを覚えておりますが、最後まで読んでなるほど~と思うものがありましたね。
 おっ、翠香 さんはヒロインを2人認定ですか?私は最初は久米美佐子嬢がヒロインなのかな?と思って読んでいたのですが、最後まで読んだら、小宮山佳鈴嬢がヒロインと認定しましたね。まあ、最近の作品は、ダブルヒロインが多いですから、本作もダブルヒロインと考えたほうがいいですね~。
 そういえば、本作のドラマは見ていないんですよ・・・。再放送やってくれたら意地でも見るんですけどね^^

Edit | Reply | 
Sat
2008.02.02
00:08

翠香

URL

内田作品は人物重視ですね

すくねさん、こんばんは~。
第2の事件のトリックは・・・まさかこんなしょぼいトリックじゃないよなーと思いつつ読んでいたら、当たっていたので、びっくりしました(^^;) まあ、内田センセもトリックに重きを置いていないみたいですし・・・。
動機については、最後まで分からなかったですね。被害者が結婚をあっさり諦めた理由が分かっても、いえ、だからこそなおさら「なぜ?」と考えてしまいました。

ヒロインは、『浅見光彦 the complete 華麗なる100事件の軌跡』では、久米美佐子となっているのですが、ドラマでは小宮山佳鈴をヒロインとしていたようですね。なので一応ダブルヒロインとしましたが、私も小宮山佳鈴がメインだと思うので、名前を上に載せました。

私も本作のドラマは観てないのですよ。榎木光彦の作品はあまり観ていないかも・・・。今は榎木さんは陽一郎役になってしまって、ちょっと複雑~(笑)

Edit | Reply | 

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