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映画【殿、利息でござる!】

 02, 2016

◆◇◆ビンボー脱出大作戦!!◆◇◆

公開日 2016.5.14
時間 129 分

タイトル

 

■CAST

  穀田屋十三郎  : 阿部サダヲ
  菅原屋篤平治  : 瑛太
  浅野屋甚内    : 妻夫木聡
  とき      : 竹内結子
  遠藤幾右衛門  : 寺脇康文
  穀田屋十兵衛  : きたろう
  千坂仲内    : 千葉雄大
  早坂屋新四郎  : 橋本一郎
  穀田屋善八    : 中本賢
  遠藤寿内    : 西村雅彦
  なつ      : 山本舞香
  加代      : 岩田華怜
  穀田屋音右衛門 : 重岡大毅(ジャニーズWEST)
  萱場杢     : 松田龍平
  きよ      : 草笛光子
  先代・浅野屋甚内十三郎: 山崎努
  橋本権右衛門  : 堀部圭亮
  伊達重村     : 羽生結弦(友情出演)
  ナレーション   : 濱田岳
                     他

■STAFF

  監督:中村義洋
  脚本:中村義洋 鈴木謙一
  原作:磯田道史 『無私の日本人』所収「穀田屋十三郎」(文春文庫刊)

■STORY

殿、ミッションはわかりますが・・・負担がツラすぎます

宿場である吉岡宿の住民は、藩から“伝馬役”という使命を負っていた。伝馬役とは、お上の物資を隣の宿場から受け取り、次の宿場へと運ぶ役目。しかもすべての運営・経費負担は、宿場に住む庶民が負わなければならなかった。貧しい上に自分のお金で馬を買い、育て、荷物を搬送する人足を雇わなければならない。耐えかねて、町を出る住民は増えるばかり・・・そして住民が減り、家の数が減れば、残った者たちの負担はさらに重くなり、そのためまた、住民が出ていく・・・

伝馬役

 

殿、税金キツすぎ。しかも、どうしてうちだけ助成金がもらえないのですか!?

仙台藩では、要塞や城に伊達一族や有力家臣を配し半独立領主として扱っていたが、吉岡宿は仙台藩自体の直轄領ではなかった。そのため、ほかの宿場と違い、仙台藩からの助成金(伝馬御合力)が支給されず、吉岡の住民は重い税金に苦しむことになる。

穀田屋十三郎

・・・と、十三郎は思い悩む。

 

逆転の発想!ひたすら世の貯め、人の貯め

篤平冶

町の将来を心配する十三郎は、知恵者の篤平治から宿場復興の秘策を打ち明けられる。それは、藩に大金を貸し付け利息を巻き上げるという、百姓が搾取される側から搾取する側に回る逆転の発想であった。計画が明るみに出れば打ち首確実。千両=三億円の大金を水面下で集める前代未聞の頭脳戦が始まった。「この行いを末代まで決して人様に自慢してはならない」という“つつしみの掟”を自らに課しながら、十三郎とその弟の甚内、そして宿場町の仲間たちは、己を捨てて、ただ町のため、人のため、私財を投げ打ち悲願に挑む!

 

■感想

じつは実話でござる!

 原作は、磯田道史さんの『無私の日本人』に所収されている「穀田屋十三郎」。
 私は寡聞にして知らなかったのですが、磯田さんは、映画『武士の家計簿』の原作者でもあるのですね。
 ある日、磯田さんの元に『武士の家計簿』を観たという方から手紙が届き、
 「私の故郷・吉岡宿にも、涙なくしては語れない立派な人たちがいました。書いてください」とあり、
 書き上げたのが「穀田屋十三郎」だそうです。

 逆境にあっても逃げることなく、知恵と勇気を持って現状を打破していく──。
 そんな素晴らしい日本人がいたのに、現在まで世に知られていなかったのは、
 吉岡宿の住民たちが、自分たちの功績を自慢することなく、慎み深かったから。
 今、こうして映画化され、広く知られることになって本当に良かったと思います。

 

ほのぼのコミカル

 住民の貧困ぶりは深刻で、ともすれば暗く、重くなりがちな話になってしまいますが、
 この作品は実にコミカルに描かれていて、思わず笑いを誘ってしまうシーンが随所にありました。
 西村雅彦さん演じる寿内の見栄っ張りな小物っぷりも面白かったですし、
 十三郎の叔父・十兵衛が春画を取り上げられ、名残惜しそうにしているのも笑った(^▽^)

 また、ナレーションの濱田岳さんの声がほわんとしているので、
 なんとなくほのぼのとした雰囲気に包まれておりました(笑)

 

健気な千葉くん、後光が差している妻夫木くん

千坂仲内

千葉くん演じる千坂仲内は、大肝煎という町の取りまとめ役。
住民たちの計画を聞き、「本当なら自分がやるべきことなのに」と涙を流して感動します。
仙台藩に嘆願書を持って行くものの、あちこちたらい回しにされ、人里離れた代官宅へ出向くことに。
悪路の山道で泥だらけになりながらも一人で代官宅まで歩いてきた仲内が健気でした。
代官からは歓待を受けたのですが、藩の出入司である萱場杢の無情の一言

萱場杢

おのれは鬼かっ!

再度の訴えについに根負けしたと思ったら、出してきた条件が実に意地の悪いもので・・・
また、終盤で十三郎が出入司に語ったことは、下手をすれば「無礼者っ!」と打ち首にされかねない内容で、
周りの者はヒヤヒヤ。萱場は一瞬刀に手を掛けるもののお咎めはせず、一同やれやれと胸を撫で下ろす。
・・・と思ったら、しっかり殿にチクっているし(^^;)
全く食えない奴でしたねぇ。

 

浅野屋甚内

妻夫木聡さん演じる浅野屋甚内は、造り酒屋を営む傍ら、金貸しも行っています。
町民は皆彼のことを「守銭奴」と呼び、兄の十三郎は自分と比較されることを苦々しく思っていました。

ホント、始めのうちは涼しい顔して嫌な奴だな~と思っていたのですが、
実は彼には重大な秘密があったのです。
もう感動的な話で思わずうるうるしちゃいました
最後には、妻夫木くんの顔が菩薩様に見えてきましたよ~

それにしても、噂というものは独り歩きしてしまうものなんですねぇ。
同じ中村義洋監督の【白ゆき姫殺人事件】でも思ったことなんですが、
無責任な人の言葉がその人のイメージを勝手に作り上げてしまう。
狭い宿場町ならなおさら噂は瞬く間に広がってしまう。
それでも言い訳もせず、言われるがままにさせていたのは、
慎み深い吉岡宿の気質を体現した方だったのでしょう。

 

やっぱり女性は強し!

とき

竹内結子さん演じるときは、飯屋の女将。
さばさばした性格の女性ですが、町の皆に慕われています。(女将を狙っている男もチラホラ^^;)
なかなか計画が思うようにいかず、大もめにもめる男どもを一喝!
おお~ストロベリーナイトの姫川玲子を思い出しましたよ~。かっこいい女性って好き

一方、篤平治は若くてかわいい嫁を貰ってデレデレだったのですが、
嫁のなつは意外にしっかり者で、最後には完全に尻に敷かれておりましたねぇ(^^;)

 

殿、でござる!

伊達重村 

ようやく結弦殿の麗しい御姿を拝見できました(実はこれが目当てだったりするw)
凛としていて、殿様らしい風格がありましたね

予告編を見ていたので、登場シーンは分かっていましたが、
だんだんその時が近づいてくると、スケートの試合の時のように緊張してきました(笑)

重村登場

あっ、向こうから殿の御姿が・・・!

この時、私の隣の席にいたおばあさんが「殿・・・」とつぶやいておりました。
もしかしておばあさんも羽生くんが目当てですか?
私も結構早く席を取ったのだけど、既に席を確保されていたし・・・。(^^;)

重村足

こちらに近付いてきた!ドキドキ

殿の登場シーンは終盤だったのですが、これまでの話の流れでは、
仙台藩主・伊達重村は「従四位上・左近衛権中将」の位が欲しかった。
代々、仙台藩主は薩摩藩主に官位で差をつけられたくなく、
重村は自分よりも若い島津重豪が先に昇進したことに対抗して、
官位昇進を実現させる為に、江戸の老中らに多額の金品を贈っていたのでした。

重村は町民たちが苦しんでいるのに、全く顧みず、自分の虚栄心を満たすことばかり考えている。
これではとんだバカ殿ではないか
自分より若いライバルに対抗心を燃やすところは、羽生くん自身に通じるところもあるけれど、
賢い羽生くんがバカ殿なんて~と、悲しくなっていたのです。
でも羽生くん演じる重村は、機転が利いて茶目っ気のある、ちょっと可愛らしいお殿様でした
本物の重村がそういうキャラだったかは不明ですが・・・。
しかし、最後の振る舞いはお供の者には冷や汗ものだろううなぁ(^^;)

そうそう、タイムリーにこんな記事が出ておりました↓
『殿、利息でござる』で羽生結弦が見せる「殿様力」と「地元愛」

内容的には、「う~ん?」と思う部分もありますが、個人の意見として受け止めておきます。

 

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

◆満足度★★★★

 

■参考

『殿、利息でござる!』公式サイト
▲面白いので、映画を観た方も、まだ観ていない方もぜひ!


▲原作本です
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Tag:映画 阿部サダヲ 瑛太 妻夫木聡 竹内結子 千葉雄大 羽生結弦

COMMENT 4

Mon
2016.06.06
21:20

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Edit | Reply | 
Tue
2016.06.07
00:10

翠香

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N.S.さんへ

コメントありがとう(^^)

殿、オーラありましたよね~キラキラしていました(*^^*)
お、原作を読むのですね。読んだら感想聞かせてね。

映画はDVDで観ることが多いのですが、たまには映画館もいいですね♪
また観に行きたいですv-392

Edit | Reply | 
Mon
2016.09.05
17:08

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Edit | Reply | 
Mon
2016.09.05
23:39

翠香

URL

N.Sさんへ

図書館の予約待ちってそんなに掛かるのですねv-405
やっぱり映画効果でしょうか?
なるほど。十三郎は阿部サダヲさんに脳内変換されてました?(笑)
「無私」の人々の業績にも頭が下がりますが、
それを自慢しない慎み深さも日本人の美徳なのかなと思います。

著者の磯田さん、映画の番宣でクイズ番組に出ているのを見ましたが、
ご当人は慎み深いタイプではなかったようで、
ちょっと株が下がってしまったのですけどね(^^;)

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