Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【シャーロック・ノート 学園裁判と密室の謎】 円居挽

 18, 2016

◆◇◆謎vs論理の青春ミステリ◆◇◆

シャーロック・ノートシリーズ1
連作短編集
新潮文庫nex 2015.4


■あらすじ

剣峰成は退屈していた。都内屈指の進学校にもかかわらず、クラスメイトは凡庸な生徒ばかり。目指す高みには到底たどり着けそうにない……。そんな成の前に現れた少女、太刀杜からん。彼女との出会いをきっかけに、成は鷹司高校の真の姿を目の当たりにする。論理と論理をぶつけ合う学園裁判。殺人と暗号。連続密室爆破事件と犯人。若き才能が放つ、青春×本格ミステリの新機軸。
(新潮文庫nexより)

■書籍紹介

円居挽作品二作目。最初に読んだ【丸太町ルヴォワール】が好みに合わなかったので、
本作を読むのはかなり勇気が必要でした(^^;)
他の方のレビューに、ルヴォワールの「双龍会」と似たような感じという意見もあったし・・・。
でもタイトルと表紙イラストが魅力的だったので、迷いつつも手に取ってしまいました(笑)

物語の設定世界は少々特殊で、探偵士という国家資格があり、探偵は事件に対し様々な特権を持っています。
探偵は現衛庁か日本探偵公社に属し、現衛庁の頂点に立つ九名は九哭将(ナインティラーズ)、
日本探偵公社のトップは十格官(デカロゴス)と呼ばれています。
このあたりの設定は、北山作品にも猫柳十一弦シリーズなど、似ているものがありますが、少年漫画的ですね。
まあ新潮文庫nex自体がライト文芸レーベルですし。

主人公は日本にある探偵養成学校のうちの1つ、鷹司高校に入学したばかりの剣峰成(つるみねなる)。
170cm足らずで線の細い、一見性別不詳な美少年。
表紙イラストの男の子ですね。ちょっとミステリアスな雰囲気がいいですね(*^^*)
そして、成のクラスメイトである太刀杜からんは、大和撫子然としていて、正義感の強い少女。
実は数多くの探偵を輩出している名門太刀杜家のお嬢様。時折漏れる京都弁がかわいらしい(^^)
この2人、米澤穂信氏の古典部シリーズの奉太郎と千反田さんみたいでいい感じです。
シリーズものはキャラが好きになれるかに懸かっているので、
どうやらルヴォワールの二の舞にはならずに済みました(ホッ)

本作は三章で構成されており、長編のようでもあり、連作短編集のようでもあり(^^;)
それぞれの章で扱う事件が異なるので、ここでは連作短編集としてご紹介していきます。

 

第一章 学園裁判と名探偵

◆あらすじ

鷹司高校では、新入生歓迎行事「七寮祭」のメインイベントに星覧仕合を行う。
星覧仕合とは、新入生が二人一組でエントリーして、うち一人が特究生であることを立証する。
嘘やハッタリもOK。とにかく論破した方が勝ちとなる。

◆感想

なるほど双龍会と似ていますね。しかし特究生は学年に1人しかいないので、ほぼ嘘だと分かってしまう上、
入学したてで右も左も分からない新入生に上級生を倒すのは無理な相談で・・・。
成とからんが出場するまでの「前座」の仕合も「本戦」への布石としてよく練られています。
成と生徒会長の大神五条との対決は見ごたえがあり、楽しめました。

 

第二章 暗号と名探偵

◆あらすじ

成が過去に関わった事件について語られます。

◆感想

内容を述べると即ネタバレになってしまうので、何とも言い難いのですが、
成は若くして壮絶な過去を背負っているのですね。
中学生(当時)にしては知が勝ちすぎるきらいはありますが、
相手の推理の一歩先を読み合う頭脳戦は見ごたえがあります。ミスリードも巧みでした。

 

第三章 密室と名探偵

◆あらすじ

成とからんは、プロローグで登場した爆弾魔・降矢木残月と遭遇、成は残月にさらわれてしまう。
残月の狙いは、九哭将の一人で、成の後見人である鬼貫重明。
成はどうにかして鬼貫に危機を知らせようとするのだが・・・。

◆感想

この章はサスペンス色が強いですね。
プロローグで語られた爆破事件の謎も明らかになります。
それにしても残月、極悪非道な奴かと思ったのに、ラストの成とのやりとりはぐっときますね。

 

まだまだ明らかにされない謎も多く、続編に持ち越しのようです。
本作は、学園が舞台になっているのは第一章のみでしたが、続編は学園色が強いとのこと。
いずれ続きを読んでみようと思います(^^)

 

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

 ◆トリック度267267267
◆満足度★★★☆

■こんな方におすすめ!

  • 学園ものが好きな方
  • ルヴォワールシリーズが好きな方
  • コンゲームが好きな方
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Tag:円居挽 シャーロック・ノート 剣峰成

COMMENT 2

Sun
2016.06.19
08:09

mokko

URL

カバーイラストが・・・

一瞬、小市民シリーズの新作?と思ってしまったけど
別の著者の作品でした(^◇^;)

丸太町ルヴォワールは結構楽しんで読んだのですが
翠香さんには合わなかったのですね
似たような作品とわかっているのは読まないようにしてるので
(読むのが遅いから(^◇^;))手は出しませんが
探偵士という国家資格ってのが面白いですね
やはり設定は命ですよね(p^_^q)

Edit | Reply | 
Sun
2016.06.19
12:15

翠香

URL

mokkoさんへ

そうそう、小市民シリーズと同じ片山若子さんのイラストです。
タイトルと表紙に惹かれたのだけど、当たりでした♪

ルヴォワールは、設定というよりキャラが好きになれず・・・。
あと麻雀ネタに全くついていけなかったですね。
mokkoさんならよく分かると思うけれど、
主人公の相手役の女性キャラって結構大事。
からんちゃんは可愛いし、性格もいいので気に入りました(^^)

Edit | Reply | 

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