Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【猫柳十一弦の失敗 探偵助手五箇条】 北山猛邦

 15, 2016

◆◇◆龍姫のたたりじゃ~!?◆◇◆

猫柳十一弦シリーズ2
長編
講談社ノベルス 2013.1
講談社文庫 2016.7


■あらすじ

「成人までに嫁がねば一族を追放する」──山に閉ざされた村にある名家・後鑑家の末娘に脅迫状が届いた。事件は、相談を受けた大東亜帝国大学探偵助手学部・月々の体を張った解決策で一件落着、と思われたが、ゼミ教官で女探偵の猫柳十一弦は、これから連続見立て殺人が起こると推理。猫柳は惨劇を防げるのか!?
(講談社文庫より)

■ヒロイン

猫柳十一弦(25歳・探偵)

■感想

猫柳十一弦シリーズ第2弾。

山間部にある小村・稲木村の名家・後鑑家では『成人までに嫁がぬ女子の在を禁ず』という因習があった。
そこへ12月25日に二十歳を迎える末娘・千莉の元へ龍姫を名乗る人物から脅迫状が届く。
相談を受けたマモルとクンクンは、千莉の彼氏の振り作戦を決行し、
マモルの力技で無事解決したはずなのだが・・・。

龍姫というのは、稲木村に伝わる伝説の姫で、
敵の間者となった龍姫を拷問にかける様子を描いた屏風が後鑑家に伝えられています。
猫柳探偵はその屏風絵に見立てた殺人が行われると推理。

昔ながらの因習に見立て殺人・・・横溝色漂ってますねぇ(^^;)
でも設定は現代だし、稲木村は田舎とはいえ、IT先進モデル地域でネット環境バリバリなので、
おどろおどろしさとは無縁ですけど。
ちなみに四姉妹の名前が、色葉、二帆、絵都、千莉と「いろはにほへとちり」となっています。
(「へ」は「え」と読み替えますが)
これも因習とやらに絡んでくるのかと思ったのですが、何も関係なかった(^^;)

第一作を読んでいる方はご承知だと思いますが、
猫柳十一弦(こんな名前ですが女性です)は、事件を未然に防ぐことに全力を注ぐ探偵なのです。
後鑑家の四姉妹の命を救うべく、クンクンとともに稲木村に潜伏。(マモルの立場はあえて伏せておきましょう)
発動前のトリックを発見し、トリックの無効化に務めます。
普通のミステリは何らかのトリックが発動されて事件が起き、
探偵役はどんなトリックが使われたかを推理するという流れですが、
本作では全く逆の流れになっているところがユニークですね。

本作でも「物理の北山」らしく、凝りに凝ったトリックが仕掛けられています。
吊り橋のトリックではサスペンス要素もあり、楽しめました。
ただ無効化したトリックの中には実行可能か疑わしいものもありました。
このあたりの「不確実性」も犯人の資質を物語っています。

ただ前作と比べると、地味でインパクトが薄い印象。
意外性もあまりなく、物足りない感じでした。
終盤にちょっとしたサプライズがあり、猫柳探偵の本領発揮ではあるのですが、
ミステリとしての醍醐味とは違うものですね。

前作よりもラブコメ要素は多め。
猫柳探偵は本当にクンクンのことが好きなんですねぇ。分かりやすいなぁ(笑)でもそこがまた可愛い(^^)
クンクンは朴念仁かと思いきや、実はそうでもなさそう。
猫柳のことを守ろうとする意志が見えますが、
それがあくまで探偵助手としてなのか、一人の男性としてなのかが微妙なところがもどかしい。
今後も二人の恋路(?)を見守っていきたいです。

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

 ◆トリック度267267267
◆満足度★★★

■こんな方におすすめ!

  • 物理トリックが好きな方
  • ラブコメが好きな方
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Tag:北山猛邦 猫柳十一弦

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