Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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映画【イニシエーション・ラブ】

 09, 2016
制作年 2015年
時間 110分

B0144I3DFWイニシエーション・ラブ Blu-ray
バップ 2015-12-02

by G-Tools

■CAST

  鈴木(たっくん)  :松田翔太
  成岡繭子(マユ) :前田敦子
  石丸美弥子    :木村文乃
                    他

■STAFF

 監督:堤幸彦
 原作:乾くるみ 『イニシエーション・ラブ』(文春文庫刊)

■STORY

バブル真っただ中の、1980年代後半の静岡。友人から合コンに誘われ、乗り気ではなかったが参加することにした大学生の鈴木は、そこで歯科助手として働くマユと出会う。華やかな彼女にふさわしい男になろうと、髪型や服装に気を使って鈴木は自分を磨く。二人で過ごす毎日を送ってきた鈴木だったが、就職して東京本社への転勤が決まってしまう。週末に東京と静岡を往復する遠距離恋愛を続けるが、同じ職場の美弥子と出会い、心がぐらつくようになる。

■感想

映像化不可能と言われたこの作品、昨年映画化されて話題になっていたので、ずっと気になっていたのですが、
ようやく観ることができました。

 

まずは予告編をどうぞ。↓

そもそもこの予告編で既に騙されてますね。あらすじもミスリードする意図が見え見えです(^^;)

 

 さえない男子がおしゃれな男性へと変貌

映画を観る前は、松田翔太さんがside-Aとside-Bをどう演じ分けるのかな?・・・と思っていたのですが、
・・・いやあそうきたか(^^;)
原作でもside-Aでのたっくんは、ちょっとさえない感じだったけれど、
ここまでイケてないキャラにしてしまうとは・・・!(苦笑)
いくらなんでもこれはちょっと無理あるでしょ!
でもマユの教育によって、たっくんはおしゃれな男性に変わっていくので、
意外とすんなり受け入れてしまう人もいるみたいですね。

 

 時代設定は1980年代後半

作品の時代設定は1980年代後半なので、この時代に青春を謳歌した方(アラフォー以上?)には、
懐かしさにどっぷり浸れると思います。
原作の章題に使われていた曲が劇中にたくさん流れてきますよ。
だけど、「木綿のハンカチーフ」って、歌詞は内容に合致するけれど、ちょっと時代が古いのでは?
・・・と思って調べてみたら、1975年発売でした。70年代じゃないか!

それはさておき、この時代設定にしたのは、ただアラフォー以上の人に懐かしんでもらう為ではなく、
トリックを生かす為にはこの時代でなければ成立しないからなのです。
では以下にネタバレしない範囲で、その理由を考察してみましょう。

 

◆記憶が曖昧になる

さすがに20年も30年も昔の話になると、人の記憶は曖昧になってきます。
だから何となく違和感がありつつも、スルーしてしまう。
中には記憶力がよくて、気付かれる方もいると思いますが、別にそれはそれでよし。
その為に仕込んでおいた伏線ですもの。
あまりにもあからさまだったら、それはもはや伏線とは呼べません(^^;)

 

◆カセットテープがモチーフ

この作品、カセットテープがモチーフとなっていますよね。
若い方はあまりピンとこないかもしれないけれど、
カセットテープはside-Aとside-Bがあって両面に録音が出来ます。
再生はside-Aの終わりまでいくと、side-Bの頭から再生が出来ます。
これがまさしくこの作品のトリックを象徴しているのですよね。
これがCDやMDだと片面だけなので、こうはいきません。

 

◆電話がダイヤル式

ミステリにおいて、時代と共に電話の果たす役割が変わってきています。
昔の作品では、公衆電話を探しに行っている隙に・・・なんていうトリックも見られましたが、
今や携帯電話がありますから、こういうトリックはもう使えません。
バブル時代にも平野ノラの芸にあるようなショルダー式の携帯電話はありましたが、
こんなの持っていた人は極々少数派です。
携帯電話が一般的に普及したのは、90年代に入ってからですので、
問題のあのシーンは90年代では使えないのです。

 

 意外に原作に忠実

内容的には、意外に原作に忠実でした。
原作を読んだのがかなり前なので、細かい部分は忘れていたのですが、
へんてこりんな演劇サークルもそのまま登場してました(^^;)
ただ、伏線部分は原作とは若干違っていましたね。
映像で見ると、「あれ?」と思うシーンがきっとあるはずなんですが、
騙された!って声をよく聞くのですよね~意外と気付かないものなんですねぇ(^^;)

 

週末の東京-静岡の移動、慣れない環境、いけ好かない上司・・・鈴木は心身ともに疲れ切っていた。
そんな折、都会的で大人の女性・美弥子に次第に惹かれはじめる・・・。
鈴木&美弥子


前田敦子さんのぶりっこな演技も堂に入ってましたね~(^^;)
マユ
こんな風に上目づかいに見つめられたら、男性はメロメロになっちゃうのだろうな~。
だからこそ、からくりが分かった時の衝撃が大きいのでしょうね。特に男性は(苦笑)

 

 原作と違うラスト

ラストは原作とは違っていました。・・・というか、原作のラストに付け加えられていました。

原作のラストの後、鈴木は居たたまれない気持ちになり、ある行動を起こします。
そこで信じられない光景を目にすることに・・・。

たっくん

これはなかなか衝撃的なラストですね
たっくんがとても憐れに見えてきます。
最後のマユのセリフに背筋がぞわぞわっとします
しかし、この後、修羅場になることは間違いなく・・・怖い怖い。

原作を読んでいても十分楽しめる内容だと思いますよ。

 

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

◆満足度★★★☆

■こんな方におすすめ!

  • ミステリ初級者の方
  • アラフォー以上の方

■参考
  【イニシエーション・ラブ】 乾くるみ
  ▲原作レビューはこちら

▲原作本です
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Tag:映画 松田翔太 前田敦子 木村文乃

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