Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

ミステリ小説・ドラマ・映画のレビューと、フィギュアスケートに関する話題について。ド素人なので初心者にも分かりやすく、楽しくを心掛けていきたいです。

Take a look at this
トップ > 東野圭吾 > 加賀恭一郎 > 【祈りの幕が下りる時】 東野圭吾

【祈りの幕が下りる時】 東野圭吾

 13, 2016

◆◇◆加賀恭一郎の物語、最後の謎◆◇◆

加賀恭一郎シリーズ10
長編
講談社2013.9
 講談社文庫2016.9
第48回吉川英治文学賞受賞作


■あらすじ

明治座に幼馴染みの演出家を訪ねた女性が遺体で発見された。捜査を担当する松宮は近くで発見された焼死体との関連を疑い、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることに加賀恭一郎は激しく動揺する。それは孤独死した彼の母に繋がっていた。シリーズ最大の謎が決着する。吉川英治文学賞受賞作。
(講談社文庫より)

 

■テーマ

 親子の情

■感想

加賀恭一郎シリーズ第10作。
ついにこのシリーズも10作目ですか~。息の長いシリーズになってきましたね。
この加賀恭一郎シリーズ、第1作から本作まで、実に様々なテイストの作品が並んでいます。
第1作の【卒業-雪月花殺人ゲーム】は加賀の学生時代の話。
茶道の作法がトリックに使われていて、ややこしくて頭がぐるぐるします(笑)
第2作の【眠りの森】は加賀とバレリーナとの恋を描いたもの。私はシリーズの中でこの作品が一番好きです。
第3作と第5作は解決編をわざと書かずに読者に推理を丸投げするという挑戦的な作品(^^;)
第6作の【嘘をもうひとつだけ】はシリーズ唯一の短編集。
第7作以降は人情ものに移行していきます(これは東野作品全般に見られる特徴ですが・・・)

そして10作目の本作、シリーズとしても節目の作品となりました。
前作【麒麟の翼】の帯に加賀恭一郎の物語、最後の謎。とあり、
もしかしてこのシリーズ終了するの?と危惧していたのですが、
そうではなく、加賀恭一郎自身が抱えている謎が全て明らかにされるという意味でした。
加賀は父親と折り合いが悪く、その原因は母親の死にあると今までほのめかされていました。
加賀の父も警察官だったので、母が危篤状態の時にも仕事に明け暮れていたのだろうと想像していたのですが、
実はもっと複雑な事情があったのですね。

加賀の母・百合子は、加賀が中学生の頃に家を飛び出し、仙台に移り住むようになります。
そこで綿部俊一という男性と知り合うのですが、この綿部にも何やら複雑な事情があるようで・・・。
一方、加賀の従弟・松宮の管轄の事件では、被疑者と目されていた女性が
加賀との接点があったことが分かり・・・。
何やら加賀の周辺で事件が発生しており、それが母親の晩年の生活に絡んでくるとなれば、
加賀も傍観してはいられず、陰に日向に捜査協力することに。
今回、松宮側の話も語られます。松宮くんも意外に苦労人だったのですね。

今回の被疑者の女性の壮絶な人生、秘密を守るために犯した罪──何ともやり切れない気持ちになります。
また原発作業員の劣悪な作業環境にも触れられ、これが震災後に書かれたものだけに考えさせられます。

さて今回、加賀は父親のことで色々と世話になった看護師・金森登紀子と何となくいい感じに・・・。
あれ?バレリーナの彼女は?久しぶりに出た加賀の恋バナ、気になりますね~。

今回の事件後、捜査一課に戻ることになった加賀刑事。
シリーズは新たなステージへと移行するようですね。

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

  ◆トリック度 267267267
◆満足度 ★★★☆

■こんな方におすすめ!

  • 過去の加賀恭一郎シリーズを読んでいる方
  • 社会派志向の方
関連記事
スポンサーサイト

最後までお読みいただきましてありがとうございました。
ランキングに参加しています。下のバナーをクリックして応援お願いいたします。
ブログランキング・にほんブログ村へ      blogramのブログランキング  

Tag:東野圭吾 加賀恭一郎

COMMENT 0

コメント&トラックバックに関する注意

コメントについて

他者を誹謗・中傷、宣伝目的、公序良俗に反する書き込みは固くお断りします。
そのような書き込みは管理人の判断で削除いたします。
また、作品を未読の方もご覧になりますので、ネタバレにはご注意ください!
くれぐれも犯人の名前やトリックなどを書き込まないように願います。
どうしてもネタバレの内容を語りたい方は、SECRET(管理者にだけ表示を許可)にチェックを入れて
ナイショのコメントにしてくださいね。

トラックバックについて

言及リンクのないトラックバックは受け付けません。
言及リンクとは、トラックバック元の記事(貴方が書いた記事です)に
当記事へのリンク及び当記事の紹介(または感想)が含まれているものを指します。
それ以外はトラックバックスパムと見なす場合があります。
トラックバックスパムと見なされた場合、予告なく削除することがあります。

なお、コメント・トラックバックともにスパム防止のため承認制を採らせていただいています。
記事に反映されるまで時間がかかることがありますが、しばらくお待ちくださいね(^^)
また、コメント・トラックバックのルールについては、
Love knot~ミステリ&フィギュア通信~の歩き方にも記載しておりますので、
合わせてご一読ください。

WHAT'S NEW?