【愚者のエンドロール】 米澤穂信
◆◇◆全ては女帝の仰せのままに・・・。◆◇◆
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折木奉太郎(古典部)シリーズ2 | |
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長編 | |
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角川スニーカー文庫 | 2002.8 |
| 愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫) | |
![]() | 米澤 穂信 おすすめ平均 ![]() まさに青春ミステリ 失われた「結末」を求めて 古典部シリーズ第二弾 文化部のポジティブな取扱! 古典部 2Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■あらすじ
| 「わたしとても気になります」文化祭に出展するクラス製作の自主映画を観て千反田えるが呟いた。その映画のラストでは、廃屋の鍵のかかった密室で少年が腕を切り落とされ死んでいた。誰が彼を殺したのか?その方法は?だが、全てが明かされぬまま映画は尻切れとんぼで終わっていた。続きが気になる千反田は、仲間の折木奉太郎たちと共に結末探しに乗り出した!さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリの傑作!! |
| (角川文庫より) |
■ヒロイン
入須冬実(神山高校二年F組)
■感想
古典部シリーズ第2弾。
前作【氷菓】では、『日常の謎』を扱っていたのですが、今回は、ミステリー色の強い作品になりました。
二年F組が文化祭の出品のため自主制作した映画
『ミステリー(仮称)』。奉太郎たち古典部員は、その試写会に招かれたが、映画は登場人物の一人が密室状態の中、腕を切断された状態で殺されていた場面で終わっていた。この映画の脚本を書いていた生徒がうつ状態になってしまい、これ以降の脚本を書くことが出来なくなってしまったらしい。二年F組のまとめ役である入須は、奉太郎たちに映画の結末を予想してほしいと頼む。一度は断ったものの、例によって千反田の「気になります」の一言で、クラスの『探偵』志願者の推理を聞き、採否を判定する羽目に。
なるほど、こういう作法もあるのですね。『日常の謎』モノからいきなり殺人事件(しかも腕を切断!)では、シリーズものとして違和感を感じてしまいますが、文化祭出展の映画の中での事件なら、学園ミステリーにふさわしいと思います。
そして作中には、ミステリーマニアが喜びそうな言葉が随所に散りばめられています。私が注目したのは、舞台となった劇場の設計者の名前。「中村青X」って、あの奇妙な館の設計者の・・・?それにしては、劇場の見取図は普通でしたけど(笑)米澤氏の遊び心ですね。
奉太郎は、3人の『探偵』志願者の推理を退け、結局自らの推理を披露することになります。入須には感謝され、無事映画は完成したのですが・・・。
「ところがそうは問屋が卸さない」
古典部員は皆、奉太郎の推理に不満を持っていたのです。観客には何の矛盾もない、良くできた物語でも、関係者から話を聞き、裏方の事情に通じている彼らには、奉太郎の推理は納得のできないものでした。
私も奉太郎の推理はちと乱暴かなと思いました。たしかに意表をついたトリックで、映像ならではの効果もあったのですが・・・。
でも、それぞれが他のメンバーに聞かれないようにこっそりと意見を述べたのには、奉太郎を傷つけないようにという、やさしさが感じられてよかったですね。
ショックを受け、自信を喪失する奉太郎。いったい脚本担当者は何を書こうとしていたのか?
・・・真相は意外なものでした。結局、女帝・入須に躍らせれていたわけなんですね。しかし、さすがの女帝も「あ・た・し♪」さんにはかなわなかったようで。最初と最後しか出てこないのになんという存在感。う〜ん、キワモノですね(笑)
ところで、ハンドルネーム「L」ってそのままだったのだけど、DEATH NOTEを連想してしまったのは私だけ?
■評価(5個が最高)
◆トリック度 |
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◆冷や汗度 |
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◆満足度 | ★★★★ |
■特におすすめ!
- 学生の方
- ミステリーマニアの方
- at 22:04
- [折木奉太郎(古典部)]
- TB(2) |
- CO(4)
- [Edit]


まさに青春ミステリ
失われた「結末」を求めて






こんばんは
こちらからもTBさせていただきました。
物語の方はほとんど忘れてしまっているのですが、「中村青X」にテンション上がったような覚えもあります。こういうネタは楽しいですよね。
読了から1年でこれほど忘れるとは…と我ながら驚きもあるのですが、おかげでミステリーを何度読んでも楽しめるのは利点でしょうか(笑)