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毛髪再生

【妃は船を沈める】 有栖川有栖

Category火村英生(作家アリス)
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◆◇◆最後の願い◆◇◆

火村英生シリーズ17
長編
光文社 2008.7
  カッパ・ノベルス 2010.9
  光文社文庫 2012.4


■あらすじ

「妃」と呼ばれ、若い男たちに囲まれ暮らしていた魅惑的な女性・妃沙子には、不幸な事件がつきまとった。友人の夫が車ごと海に転落、取り巻きの一人は射殺された。妃沙子が所有する、三つの願いをかなえてくれる猿の手は、厄災をももたらすという。事件は祈りを捧げた報いなのだろうか。哀歌の調べに乗せ、臨床犯罪学者・火村英生が背後に渦巻く「欲望」をあぶり出す。

(光文社文庫より)

■感想

久しぶりの小説レビューです。あんまり久々なので、記事の書き方忘れてしまった・・・!
(オイ!)

本作は、火村(作家アリス)シリーズ第17弾です。
第8長編ですが、もともと長編として書かれたのではなく、
「ジャーロ」誌に中編として発表した2編を幕間を挟んでくっつけて長編にしたという感じですね。

まず全体的なモチーフとなっているのが、『猿の手』という怪奇小説です。
実は私、この作品は知らなかったのですが、有名な作品だそうですね。
いわゆる「3つの願い」ものです。
本編「第一部 猿の左手」を読むと必然的にネタバレしてしまいますし、
内容を知っている方が火村とアリスの論議に一緒に参加できるので、
先に読まれることをおススメします。
短い作品なので、サクッと読めますよ(^^)
読みたい方は、こちらからどうぞ!→ 『猿の手』 by W.W.ジェイコブズ

この火村とアリスの『猿の手』をめぐる論議は、
有栖川先生と北村薫先生が実際に論議したものだそうです。
このお二人の意見を惜しみなく(?)公開してくださるとは、なんて贅沢なんでしょう。
ちなみに有栖川先生が火村説だそうな。
私はそこまで突き詰めて考えた訳ではないのですが、ほぼ火村説でした(^^)v
なんでそこでゾンビなの?と思いましたもの。
おっと!これ以上は興を削ぐので本編を読んでのお楽しみ。

「第二部 残酷な揺り籠」に入ると、コマチさんが初登場!
コマチさんってドラマのオリジナルキャラかと思ったら、原作でもいたのですねぇ。
ドラマではやたらと火村に反発する可愛げのない女性でしたが、本作では割とフレンドリーです。
名前も小野希と高柳真知子で全く違うので、
やっぱりドラマでは別のキャラを作り出したということですね。
大家さんも全然キャラ違っていたし・・・。
ドラマから原作に入ったという人もいると思いますが、
おそらくギャップに戸惑うのではないでしょうか(^^;)
まあドラマと小説は全く別物ということで。

ここでは、事件発生直後に大地震が発生したことがキーポイントとなります。
容疑者第一候補の女性には、地震が起こった為に確固たるアリバイがあった。
アリスはこのアリバイをなんとか崩そうとするのですが、
地震発生時刻を正確に予知できない以上、トリックに盛り込むことは不可能な訳で・・・。
犯人は地震をトリックに利用しようとしたのか、はたまた・・・?

ただ『猿の手』に関しては、前半ではモチーフとしてよく生かされていると思いましたが、
後半に関しては無理に結び付けなくてもよかったのかなとも思います。
また、この作品はある意味倒叙ものとしての味わいもありますね。
終盤での火村vs犯人の息詰まる心理戦は見ごたえがありました。

最後に、コマチさんって、お酒はかなりイケる口なんですね!(^0^)

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

 ◆トリック度
◆満足度★★★★

■こんな方におすすめ!

  • トリックの妙を味わいたい方
  • このシリーズが好きな方
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有栖川有栖火村英生作家アリス

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