Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【QED 六歌仙の暗号】 高田崇史

 26, 2008

◆◇◆門外不出の秘密◆◇◆

桑原崇(QEDシリーズ)2
長編
講談社ノベルス 1999.5
講談社文庫 2003.3

QED 六歌仙の暗号 (講談社文庫)
QED 六歌仙の暗号 (講談社文庫)高田 崇史

おすすめ平均
stars「御霊信仰」と「言霊信仰」
starsQEDシリーズ第二弾。
stars何の基礎知識も無い私なのに
stars第一作を引き継ぎ、第一作をも超える第二弾
starsミステリ好き+古典好き

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■あらすじ

「七福神は呪われている」明邦大学を震撼させた連続怪死事件以来、その研究はタブーとなっていた。しかし、棚旗奈々の後輩・貴子は兄の遺志を継ぎ、論文を完成させようとする。そして新たな事件が!? ご存知、桑原崇が歴史の闇に隠された「七福神」と「六歌仙」の謎を解き明かす。大人気シリーズ第2弾!
講談社文庫より

■テーマ
 六歌仙
 七福神

■ヒロイン
  棚旗奈々(薬局勤務)

■感想
 QEDシリーズ第2弾。古典とミステリーが好きな私としては、『六歌仙の暗号』というタイトルに期待を持っていたのですが、前作【QED 百人一首の呪】では、謎解きの部分にかなり不満が残ったので、なかなか本作に手を出すことが出来ませんでした。というわけで、「これもまた期待を裏切るのでは?」と懐疑的だったわけです(^^;)

 物語の前半はタイトルにある『六歌仙』をほとんど無視して七福神の話で占められています。七福神って、今まで福を運んでくるおめでたい神様たちだと思っていたのですが、むしろ反対で邪気を祓うものだったのですね。う~ん、確かに色々な国の神様が一つの船に同乗してにこやかに笑っている図は、ちょっと異様ではありますね・・・。神様詰め合わせセットみたいな・・・(笑)
この七福神と六歌仙がどのように結びついていくのかが、本作のみどころとなります。

 それにしてもタタル(桑原崇の呼び名です)は、漢方薬の薬剤師なのに、どうしてこんなに古典文学や歴史に詳しいのでしょう?本人は「反復学習」だと言っているのですけど。タタルって作者の高田崇史さんそのもののような気がしますね。薬科大を卒ているので、タタルや奈々が薬局に勤めているという設定は分かります。謎解きにも一部薬学の知識が使われていますし。しかし、文学や史学の分野にも造詣が深く、古事記の国生みの話やら、補陀落渡海やら清水の舞台の話やら多岐に渡っています。正直、こんなに知識を披露しても読者がついていけないのでは?と思っていました。しかし予想に反して、古典が苦手だった人も物語に引き込まれたという感想もあり、知的好奇心を満たす良書だったようです。ただ、本作に書かれている全てが学問的に的を得た解釈なのか、一部創作を含むものなのかは、判断が難しいと思いますので、まるまる鵜呑みにはしない方がよいでしょう。219これをきっかけにして、古典や民俗学に興味を持つようになれば素晴らしいし、またそれによってこのQEDシリーズがより楽しめると思うので、相乗効果ですね(^^)

 ミステリーとしての観点では、密室、2つのダイイングメッセージが出てくるので、それなりに楽しめると思います。ダイイングメッセージに関しては、おおよそ予測がつきましたけれど。ただ動機については、時代錯誤な感じは否めませんでした。ここまで妄信しているとちょっと怖い気がします。399

■評価(5個が最高)

 

◆トリック度

267267267

◆冷や汗度

404404

◆満足度

★★★★

■特におすすめ!

  • 古典や和歌に興味がある方
  • 民俗学に興味がある方
  • 文学部の学生
  • 歴史や古文が苦手な高校生
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COMMENT 4

Sun
2009.03.22
10:34

ぐうたらぅ

URL

こんにちは♪

ブログにコメントありがとうございました。
浅見光彦シリーズ以外にも幅広くたくさんのミステリーを読んでいらっしゃるのですね!

QEDシリーズに懐疑的になる気持ちわかります。私は第3弾まで読みましたが、やはり次を読もうか迷いますねぇ。それでもシリーズとして独特の面白さがあるので、また気力をたくわえてから読みたいと思っています。

Edit | Reply | 
Sun
2009.03.22
22:33

翠香

URL

ぐうたらぅさんへ

内田先生に関する記事だったので、うれしくってつい(笑)
HPお知らせしていただいてありがとうございます♪
ぐうたらぅさんは、ホームズがお好きなんですね。

QEDシリーズは、気軽に読めるものではないですね。
学説に圧倒されるというか。それなりに面白くはあるのですが。
私も近いうちに後続のシリーズを読みたいと思います。

Edit | Reply | 
Thu
2012.04.12
23:54

nemurineko

URL

今晩は

終盤のやたらと長い蘊蓄で事件解説するのが読み続けるとだんだんイラッとくる
シリーズですね・・・といいつつ結局シリーズをづっと読んでるのだけど
妙な魅力のある作品です(^^;シリーズ通して読んでいるとだいたい構成としてはパターン化してるなと言うのは感じるけれど
題材のチョイスが興味深くって(^^;
でもこの六歌仙とかになると蘊蓄読んでも結局何が何だか分かりませんでした

Edit | Reply | 
Sat
2012.04.14
17:58

翠香

URL

nemurinekoさんへ

薀蓄凄いですよね~(^^;)
おめでたい神様だと思っていた七福神が怨霊というのには驚いてしまいました。
私はまだ2作しか読んでいないので、まだシリーズの傾向はよく分かりませんが、
大体においてタタルの薀蓄が圧倒するシリーズなのですね(笑)
出来ればミステリにもう少し重心を置いてほしいのだけど・・・。
同じ高田作品の文麿シリーズは軽くて読みやすいです。

Edit | Reply | 

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