【春期限定いちごタルト事件】 米澤穂信
◆◇◆ちょっとビターな小市民の日常◆◇◆
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小鳩常悟朗(小市民)シリーズ1 | |
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長編 | |
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創元推理文庫 | 2004.12 |
| 春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫) | |
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■あらすじ
| 小鳩君と小佐内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校一年生。きょうも二人は手に手を取って清く慎ましい小市民を目指す。それなのに、二人の前には頻繁に謎が現れる。名探偵面などして目立ちたくないのに、なぜか謎を解く必要に迫られてしまう小鳩君は、果たしてあの小市民の星を掴み取ることができるのか?新鋭が放つライトな探偵物語、文庫書き下ろし。 |
| (創元推理文庫より) |
■感想
おいしそうなタイトル(しかも「限定」という言葉に弱い・・・)とかわいらしいイラストの表紙に惹かれてずっと気になっていた作品。春になったので、とっておきのお菓子を食べるときのようにワクワクした気持ちで読み始めたのですが・・・内容は、主人公の2人がひたすら『小市民』をめざすという、地味〜な設定。晴れて高校生になったというのに、小市民をめざすって・・・。まあ、彼らには過去の自分と決別したいという事情があるわけなんですが。
変わりたい。変わらなきゃと思う気持ちはよく分かる。誰しも多かれ少なかれそういう気持ちは持っているものだと思うし。そして、変わる努力をしたにもかかわらず、結局元の地が出てしまって落ち込むのも。だからそんな彼らを見ていると痛々しくて・・・。
本の扉には、「コメディ・タッチのライトなミステリ。」とあるのですが、コメディ・タッチには見えなかったなぁ。ライトなミステリではあったのだけど・・・。(なんだかルー語みたいだ〜!)
全体として、甘〜いタイトルの割にはビターテイストに仕上がっていますね。
【羊の着ぐるみ】
タイトルの意味がよく分からなかった。内容は女子生徒のポシェットがなくなり(盗まれた?)、男子4人が捜索するというもの。学校にポシェットを持ってくるというのも「?」だったけれど、それを男子に探してもらうのもちょっとねぇ・・・。
【For your eyes only】 一見同じように見える二つの絵。そして、この絵につけられたタイトル『三つの君に、六つの謎を』。これはいったい何を意味するものなのか──。書き方によっては、心温まる話にもなったと思うのですが、ちょっとビター味でしたね。
【おいしいココアの作り方】 シンプルだけど、意表をついていて面白かった。だけど、健吾のお姉さんのテンションには、正直引きました。そんなギャーギャー騒ぎ立てるほどのものでもないと思うけど・・・。
【はらふくるるわざ】 これはどうも・・・。こんな手の込んだことをする時間があるなら、勉強しろ〜と思いました。小佐内さんが悔しがるのもよく分かる。それでケーキやけ食い
かあ(笑)
【狐狼の心】 ここでようやく2人が小市民をめざしていた理由が分かります。しかし、小佐内さんは『小市民』の約束を破ってしまい・・・春期限定いちごタルト
の恨みは恐ろしかったですね・・・。ここでは、『日常の謎』というよりは、犯罪がらみの話となっています。
エピローグのオチが面白かったですね。彼らの小市民をめざす道のりはなかなか険しいようで(笑)
■評価(5個が最高)
◆トリック度 |
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◆冷や汗度 |
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◆満足度 | ★★★ |
■特におすすめ!
- 学生の方
- ミステリー小説初心者
- 推理小説は血生臭いのがちょっと苦手・・・
という方
■関連本
| 春期限定いちごタルト事件 前 (Gファンタジーコミックス) | |
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▲コミック版も最近出たようです。
なかなかかわいらしい絵ですね〜
今度本屋さんで立ち読みしてみよっと♪(←買えよ!)
- at 21:36
- [小鳩常悟朗(小市民)]
- TB(1) |
- CO(2)
- [Edit]


目指せ!小市民?







中身はビターですよね。
でも米澤さんのビターさとかダークさって好きです。
「夏期〜」は、よりビターという噂も聞いたので、
怖いような楽しみなような・・。
コミック版もあるんですね。
小鳩くんがイメージよりずいぶんかわいくて
困惑してますが(笑)、読んでみたいです。