Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【札幌殺人事件】 内田康夫

 01, 2008

◆◇◆彼女が愛したスパイ◆◇◆

浅見光彦シリーズ66
長編
カッパ・ノベルス 1994.12(上)/1995.1(下)
光文社文庫 1997.9(上下とも)
光文社(愛蔵版) 2004.4
  角川文庫 2005.4(上下とも)
55TVドラマ化作品!(1999.9.20放送 主演:辰巳琢郎)

札幌殺人事件 (上) (角川文庫)
札幌殺人事件 (上) (角川文庫)内田 康夫

おすすめ平均
starsちょっとせつない

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4041607647札幌殺人事件 (下) (角川文庫)
内田 康夫
角川書店 2005-04-23

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■あらすじ

 ススキノのクラブ「ユリアンヌ」に時折現れる謎めいたプロモーター白井。彼が一人で飲んでいる夜に限って、店に白井宛の電話がかかってくる。ママにとっては妙に気になる客であった。一方、浅見光彦が捜索を依頼された失踪人・戸田は、その白井の身辺を探っていた。戸田が残した不可解な盗聴テープに興味を惹かれ、浅見は札幌へ飛ぶ。
サッポロドーム計画の裏に蠢く欲望と疑惑。開拓者達が抱いた高邁な理想を裏切り、清新な北の大地を蝕んできた歴史的巨悪。浅見光彦の壮大な闘いを描く傑作ミステリー。

(角川文庫・上下巻より抜粋)

■テーマ
  札幌ドーム建設問題

■舞台
  北海道札幌市
       函館市
      山越郡八雲町

■ヒロイン
 立花穏代(クラブ「ユリアンヌ」のママ)

■感想
 「ひまだったら、札幌へ行ってみない?」

 例によって『旅と歴史』の藤田編集長からの電話。表向きは『消え行く裏参道』というテーマの取材だが、実は知り合いの女性が、ある男性が行方不明になってしまって困っているので、相談に乗ってやってほしいということだった。しかし、浅見がその女性から謝礼をいただいたことで「裏参道の取材費が浮く」って、相変わらずセコい、藤田編集長。403
 始めは行方不明人の捜索のつもりだったのが、妙な老人に見込まれてしまって、サッポロドーム計画についての記事を書くように打診され、抜き差しならない状況に・・・。

 今回のテーマはサッポロドーム建設問題。いまや札幌ドームが出来上がって数年経つので、ちょっと時代掛かったテーマになりましたね。この作品が書かれたのが1994年なので、もう14年も前の話題ということになります。全天候型のドーム球場が増えたことは単純に喜ばしいことだと思っていたのですが、その裏にはさまざまな利権がからみあっているのですねぇ。しかし、政財界がらみの話かと思ったら、なにやらスパイ小説の様相を呈してきました。

 今回のヒロインは、立花穏代。クラブのママがヒロインというのは浅見シリーズでは珍しいですね。『浅見光彦 the complete 華麗なる100事件の軌跡』では、赤山裕美とのダブルヒロインとなっているのですが、赤山裕美はヒロインに認定するにはちょっと弱いかな?と判断しまして外しました。でも2人ともほかに思い人がいて、浅見に矢印は向いていませんでした。浅見、モテ神話崩壊かっ??

 今回は、穏代の恋の行方も見所のひとつです。穏代の思い人・白井は、途中まで敵か味方か分からず、危険な雰囲気を持っていましたが、最後までカッコいい男でしたねぇ。398
 そして浅見にとってもつらい別れが多かった作品でもありますね。

 浅見は行く先々で色々なものを食していますが、今回はラーメン373とカレー374の登場率が高かったですね。

 「日本じゅうどこへ行っても、ラーメンかカレーを食べているぶんには、腹も懐もたいして痛まないのです」

 というのが浅見説。ふーむ、確かにどっちも嫌いな人はあまりいないですしね。私は函館は以前に行ったことがあるのですが、五島軒のカレーは食べなかったなぁ。先日偶然、頂き物の五島軒のレトルトカレーを食べましたが、やはりレトルトでは本物を味わった感じがしないですね。函館はお気に入りの街なので、ぜひまた行って本物を食したいですね~♪

■評価(5個が最高)

 

◆トリック度

267267

◆冷や汗度

404404404

◆満足度

★★★★

■特におすすめ!

  • 社会派志向の方
  • スパイ小説が好きな方
  • 食べ歩きが好きな方
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Tag:浅見光彦

COMMENT 2

Mon
2008.06.02
22:14

すくね

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懐かしい作品ですね。

 角川文庫だとこんな表紙なんですね。私はノベルス版で購入したので知らなかったですが、文庫版の表紙ってお洒落なものが多い気がします。
 この94年の作品は、前回ご紹介いただいた『沃野の伝説』もありますし、社会派の大作が多い気がします。内田先生の志向が社会の矛盾に向いていたのかもしれませんね。ただ、札幌ドームも普通にあるのが当たり前になっているので、これも前回と同じくある程度の年齢の人じゃないと、実感できる話ではないのかもしれません。

 今回のキーパーソンの白井氏は、高校生だった頃に初めて読みましたけど格好良かったな~。本当ミステリアスだし、最後のあの演出には女性は弱いでしょうね!
 私もヒロインは立花穏代だと思います。公式にはダブルヒロインになっているのですか?う~ん、この作品でダブルヒロインはちょっと弱いですよねー。しかも、本作では、光彦に思いを寄せる女性がいないのは、確かにシリーズでも珍しいですよねー。まあ、今までがもてすぎたということですかね(笑。
 
 光彦理論のラーメンとカレーはどこで食べても、まずまずのものが食べれるという理論は分かるのですが、私は旅に出たらやはり名物を食べたいので、この理論は賛成できないですね~。(アサミストにあるまじきですが)翠香さんと同じく、函館には2度行っているのですが、五島軒では食べていないな・・・。実際、近くまで行っているのに~~。私も函館に行ったら、ぜひ食べたいものです!

Edit | Reply | 
Thu
2008.06.05
23:01

翠香

URL

私も浅見説には反対です(笑)

すくねさん、お返事遅くなってすみません。
角川文庫の表紙は、女性が描かれているものが多かったのですが、(【沃野の伝説】も女性の顔が描かれていますね)ここ数年は趣向が変わったのか、風景画になったようです。どちらがいいかは好みによると思いますが・・・。

【沃野の伝説】に引き続き、本作も上下巻の大作となりましたね。内容も社会派で、「悪い奴ほどよく眠る」社会の図式には怒りを覚えます。そういった意味で今回は多少なりとも巨悪にダメージを与えられたのは良かったですね。

白井氏の秘密の部屋を初めて穏代が見たときは、私だったらちょっと引いちゃうなぁと思ってました。自分の入る余地が全くないというか・・・。だからこそ、ラストの演出には感動しますねv-398

札幌はラーメンが名物でもあるので、まだ分かりますが、特にカレーは店によってかなり当たりはずれがありますよね~。でも五島軒のカレーはぜひ食べたいです♪

Edit | Reply | 

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