【MAZE[メイズ]】 恩田陸
◆◇◆巨大迷路で人間消失の謎◆◇◆
◆ |
神原恵弥シリーズ1 | |
◆ |
長編 | |
◆ |
双葉社 | 2001.2 |
| 双葉文庫 | 2003.11 | |
| MAZE (双葉文庫) | |
![]() | 恩田 陸 おすすめ平均 ![]() 結構怖い うーん… じわじわ攻めてくる不気味が◎ 迷路なのか、迷宮なのか? 半ばまでは最高。Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■あらすじ
| アジアの西の果て、白い荒野に立つ矩形の建物。いったん中に入ると、戻ってこない人間が数多くいると伝えられている。その「人間消失のルール」とは?謎を解き明かすためにやってきた4人の男たちは、果たして真相を掴むことができるのか?異国の迷宮を舞台に描かれる、幻想的な長編ミステリー! |
| (双葉文庫より) |
■テーマ
巨大迷路
■感想
初恩田陸作品です。人気作家でずっと気になっていたのですが、不思議な世界観を持った作品ですね。
まず、荒野に立つ白い巨大な建物に入った人間が消失するという謎が提示されます。ミステリーなら始めに謎ありきだけれども、この場合、怪奇現象か伝説かというレベル。もしかしてまた外しちゃったかな〜と思いました。しかし、ここで4人の男たちが調査にやってきます。でも、「なぜ消えるのか」「どういうメカニズムで消えるのか」を調べるためではなく、人間消失の法則を探し出すためだという。・・・なんとも奇妙な調査ですね。始めから胡散臭い雰囲気が漂っています。
胡散臭いといえば、この物語の主人公の一人、神原恵弥(かんばらめぐみ)。眉目秀麗で頭脳明晰な男だけど、オネエ言葉を話すというかなーりインパクトの強い人物。なんとなく『薬屋探偵妖綺談』の総和さんを思い出してしまいました。う〜ん、こういうタイプの男が流行りなのでしょうか??
【クレオパトラの夢】と合わせて神原恵弥シリーズとなっているのですが、本作では、恵弥の友人であり、恵弥に依頼されて、『安楽椅子探偵』を引き受けることになった時枝満のほうが主役という感じがしますね。この時枝満は【象と耳鳴り】にも登場しているとか。
そしてこの巨大な白い建物を恵弥たちは『豆腐』と呼んでいるのですが、その発想が面白いですね。随分大きな豆腐だなぁ。冷奴にしたら何人分あるかな?(笑)
『安楽椅子探偵』の満はやがて人間消失の法則を見つけ出します。そして、『豆腐』の壁の成分に思い当たったとき、私も気付いてしまいました・・・ぞーっとしましたよ。
まあ、科学的にはつっこみどころも多々あるのですけどね。
もうひとつ怖かったのが、女たちの声と無数の掌。
特にページをめくった瞬間に現れた文字!思わずドキッ
としましたよ〜。ここ読んだのが夜中でなくてよかった〜。しかし、これじゃあホラーじゃないですか。一応落ちはあったのですが、それでもいまいち納得できなかったなぁ。
さらに満が推理して、真相を暴くところはミステリーらしくてよかったと思います。でも最後のあれ、何だったのでしょう?結局のところファンタジックホラーだったのかな?
■評価(5個が最高)
◆トリック度 |
| |
◆冷や汗度 |
| |
◆満足度 | ★★★ |
■特におすすめ!
- Tag List
- [恩田陸]


じわじわ攻めてくる不気味が◎






これが初恩田作品だったのですね。
確かにこれはミステリーのようなファンタジックホラーのような・・って感じです。
恩田さんのミステリーは、謎解きよりも真実は一つではないとか、
そんなところが描かれていたりするものが多いように思います。
ラストがバタバタとしてしまうものもありますが、私は結構好きです。
恩田さんのミステリーでは「ユージニア」が好きです。
謎解き自体よりも、雰囲気が好きなんですけど。