【華の下にて】 内田康夫
◆◇◆百花繚乱の愛憎劇!◆◇◆
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浅見光彦シリーズ70 | |
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長編 | |
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幻冬舎 | 1995.12 |
| 幻冬舎ノベルス | 1997.4 | |
| 幻冬舎文庫 | 1999.8 | |
| 講談社文庫 | 2004.2 | |
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TVドラマ化作品!(2004.1.5放送 主演:沢村一樹) |
| 華の下にて (講談社文庫) | |
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■あらすじ
| 国際生花シンポジウム開催中の京都で、雑誌記者が殺された。仕事を引き継いだ浅見光彦だが、目の前で第二の殺人が。五百年の伝統を持つ華道家元の封印された秘密とは。十五歳の娘・奈緒をめぐる後継争い、異端の天才華道家との確執も絡む華麗なる連続殺人に、浅見は挑む。記念すべき傑作長篇。第100作! |
| (講談社文庫より) |
■テーマ
華道
■舞台
京都府京都市
岐阜県大野郡荘川村
鳥取県鳥取市
■ヒロイン
丹野奈緒(15歳・丹正流家元の孫娘)
■感想
この作品は、内田先生の著作100作目にあたります。といっても、その中に【浅見光彦のミステリー紀行】(作品のウラ話と観光案内がミックスされたエッセイ集です)が計6冊含まれますので、厳密に小説のみでは94作目ということになります。そして、浅見光彦シリーズとしては、ちょうど70作目。そんな節目を飾るにふさわしい、華やかな
内容になっていると思います。
その理由として、まず第一に、日本の伝統芸術・華道が題材になっていること。
これまで、浅見光彦シリーズで日本の伝統芸術・芸能を題材にした作品は主に以下のものがあります。
- 【天河伝説殺人事件】:能楽が題材。上下巻の大作で、映画化もされました。
- 【伊香保殺人事件】:日本舞踊が題材。家元後継争いが描かれている点で本作とも似ています。
- 【佐用姫伝説殺人事件】:陶芸が題材。家元制度とは関係ないですが、門外不出の技法など、近いものがあります。
今回は、華道ということで、文字通り華やかな世界なのですが、華やかさの裏側では、家元の後継者をめぐって人々の愛憎が渦巻いていて・・・。
また、舞台が京都というのも華道にふさわしい土地柄ですね。
次に、女性がたくさん登場すること。
場所が京都で、華道を題材にしているせいか、今回はたくさんの女性が登場します。特にヒロインの丹野奈緒は、魅力的に描かれていますね。まだ15歳ながら、次期家元と噂され、そんな自分が、異端派の牧原の作品に惹かれていることに気付いたり、父のスキャンダルに悩んだりと等身大の女の子がそこにいました。思い余って、浅見を頼ってプチ家出をしたところは可愛かったですね。それでも、自分が丹正流家元の娘であるという自覚を常に持っているところは立派だなぁと思いました。それに、本当に生け花が好きなんですね。平塚亭
の大福おばさんが活けた花をアレンジして、見事に作品として仕上げたのは、やはり好きだからこそでしょうね。
そして、私が今回の裏ヒロインだと思うのが、家元夫人の丹野真実子。その存在感や影響力は絶大で、『女帝』の名にふさわしいと思いました。結局のところ、この女帝の意のままに事が運んだということでしょうか。
■評価(5個が最高)
◆トリック度 |
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◆冷や汗度 |
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◆満足度 | ★★★★ |
■特におすすめ!
- 生け花をたしなむ方
- 日本の伝統文化が好きな方
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- [浅見光彦]
TVドラマ化作品!(2004.1.5放送 主演:沢村一樹)








女性恐怖症になった作品ですよ(笑。
ヒロインは等身大の女の子として描かれていたのが好感でした。「しまなみ幻想」のヒロインもそうでしたけど、内田先生は10代の女の子を描かせるとお上手ですよね〜。
と言いつつ、私も裏ヒロインは、女帝・丹野真実子というのは、激しく同感です(苦笑。あの、内田作品らしからぬ壮絶なプロローグ、牧原、光彦との対決シーンといい、迫力もありますが、本当、女性の怖さといいますか、魔性を感じてしまいましたよ・・・。
ちなみに、私が本作を読んだのは、新人社員の頃だったと記憶しておりますが、しばらく女性恐怖症になりましたよ(笑。そう考えると、女性に慎重な性格になった原因のひとつは本作なのかもしれませんね(苦笑。
でも、本作のプロローグでの牧原氏ぐらいの行動力があれば、光彦坊ちゃまも人畜無害といわれなくても済みそうですね〜。私もちょっと見習わないと(笑。