【まどろみ消去―MISSING UNDER THE MISTLETOE】 森博嗣
◆◇◆ワンダーランドの森◆◇◆
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森博嗣(シリーズ外) | |
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短編集 | |
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講談社ノベルス | 1997.7 |
| 講談社文庫 | 2000.7 | |
| まどろみ消去―MISSING UNDER THE MISTLETOE (講談社文庫) | |
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■あらすじ
| 大学のミステリィ研究会が「ミステリィツアー」を企画した。参加者は、屋上で踊る三十人のインディアンを目撃する。現場に行ってみると、そこには誰もいなかった。屋上への出入り口に立てられた見張りは、何も見なかったと証言するが・・・・・・。(「誰もいなくなった」)ほか美しく洗練され、時に冷徹な11の短編集。 |
| (講談社文庫より) |
■感想
森博嗣氏初の短編集で、11の短編が収められています。S&Mシリーズでおなじみの西之園萌絵と犀川創平が登場する作品もありますが、分類としてはシリーズ外ということになりますね。
なんだか不思議な世界へ迷い込んでしまった、という印象です。まさに表題にある『まどろみ』のように、まどろんで夢かうつつか判然としないような話が綴られています。森博嗣作品は『理系ミステリ』と称されておりますが、今回は違ったテイストの作品集といえそうです。
【虚空の黙祷者】 いきなりぞくりとくるようなお話。2人の心理戦が凄い。でも、なぜ彼女がそういう決断をしたのかがどうも理解できないのですよね・・・。
【純白の女】 散文詩を読んでいるような感覚。ドラマに出来そうなお話ではあるけれど、映像化は難しいかな。
【彼女の迷宮】 ガラッと雰囲気が変わって、今度は刑事モノ。しかも辣腕女刑事の登場!なんか面白そう、とワクワクしていたら、作中作のお話でした〜。
京野サキのお話も読んでみたいなぁ(もちろん目茶苦茶な話でないもので) 一方、朝倉サキは寂しい女性だったのですね・・・。
【真夜中の悲鳴】 大学院生の実験という、最も理系らしい作品。登場人物も前3作と違い、まともな感じでほっとします。初めオチが分からなかったのですが、他の方の感想を読んでようやく分かりましたf(^^;) 5年の間に『状況』が変わったのですね。
【やさしい恋人へ僕から】 これは、ミスリードさせようという意図が見え見えで私はあまり好きではありません。オチもなーんだ、という感じですね。
【ミステリィ対戦の前夜】 西之園萌絵が登場。でも、何か性格悪くない?彼女、こんなだったかな?と思っていたら、そういうことですか〜。
【誰もいなくなった】 犀川と萌絵がそろって登場する唯一の作品。そして、唯一ミステリーと呼べる作品ですね。ここで、森センセイらしいというか、ちょっと笑っちゃう表現が
西之園萌絵は、両手を顔の横で広げてみせた。人類は十進法を採用しました、というジェスチャではない。・・・って、そんなこと思うのは、森センセイしかいません(^^;)
【何をするためにきたのか】 奇妙な登場人物が次々と現れるが、それは主人公にとって意味のある人々のようで。物語終盤は全く意味不明・・・。魔物が現れたり、呪文をとなえると体から毒が消え、元通り元気になったり・・・これってRPG?
【悩める刑事】 これもミスリードを狙ったもの。確かに読み直してみても矛盾はありませんでしたが・・・。ええ、しっかり騙されましたよ。でもちゃんと見破っている方もいるのですねぇ。私はまだまだ修行が足りませぬ。
【心の法則】 このお話、最後まで訳が分かりませんでした。途中で人が入れ替わるのですが、彼は誰なのか?オチはどういう意味なのか・・・?
【キシマ先生の静かな生活】 ここではコンピュータ用語
がバリバリ出てきます。しかも旧時代の・・・。変わり者の研究者のキシマ先生、偉くならないほうがよかったのかな・・・。ラストがちょっと悲しい。
■評価(5個が最高)
◆トリック度 |
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◆冷や汗度 |
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◆満足度 | ★★★ |
■特におすすめ!
- S&Mシリーズの作品をいくつか読んでいる方
- 『世にも奇妙な物語』のテイストが好きな方
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短編集は文系・・・
キシマ先生を心にとめて






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