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【イニシエーション・ラブ】 乾くるみ

Category乾くるみ
 13  1

◆◇◆君が嘘をついた◆◇◆

乾くるみ(シリーズ外)
長編
原書房 2004.3
  文春文庫 2007.4

イニシエーション・ラブ (文春文庫 い 66-1)
イニシエーション・ラブ (文春文庫 い 66-1)乾 くるみ

おすすめ平均
stars全く気づきませんでした
stars王道にはなり得ないけど。。
stars☆初めて読み返した小説
stars途中で気付きます。。。
starsヒントもネタバレのうち

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■あらすじ

僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて・・・・・・。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説──と思いきや、最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。
(文春文庫より)

■テーマ
 約20年前の時代背景
 遠距離恋愛

■感想
 ずっと前から気になっていた作品。「必ず二回読みたくなる」の謳い文句、でも見た目は普通の恋愛小説という話も聞いていて、いったいどんな話なんだろう??と興味津々で読み始めました。

 時代背景は、今から約20年前。バブリーな時代。でもまだみんな携帯電話214なんか持ってなかった。友達の家に電話すると、家の人が出たりして緊張したり──。うん、わかるわかる。確かにちょっと甘酸っぱい恋愛小説のようで・・・。本当にミステリーなんだろうかと少々不安に・・・。
 しかし、「騙された~」という話もたくさん聞いていたので、かなり疑ってかかって読んでいたせいか、なんとなく違和感を感じていました。そして、違和感はside-Bに入るとさらに増幅。明らかにおかしいところもちらほら。あらすじには、「最後から二行目で全く違った物語に」とあるのですが、それより前、最終ページ(正確にはラスト14行)から「ちょっと待った~!」222356って感じになります。そしてラスト2行を読んだとき、一瞬、「な~んだ、そういうオチか」と思ったのですが、その直後、鳥肌が・・・。ずっと感じていた違和感の理由が分かったのです!変な汗かいてきましたよ~。404読み終わった後、いろいろなシーンを思い起こすと、あれはそういうことだったのか~と気付いたこともあって、またしても背筋が寒くなりました。うわっ怖っ!!399なるほど確認作業のため、2回読むこと必至です

 これは新しいタイプのミステリーといえそうですね。見た目はごく普通の恋愛小説なので、謎の提示が全くないようですが、実は私が感じたような「違和感」が『謎』になっているのですね。ラスト2行で謎は解かれ、読み返すことが解答になりそうです。

 この作品、いろいろな方のレビューを見るとかなり評価が分かれているのですね。低めの評価をした方の多くは、途中で仕掛けに気付いてしまったようです。確かに、分かってしまうと面白さは激減してしまうでしょうね。うまく騙されることもミステリーを楽しむ秘訣のようです(笑)反対に、読み終わっても全くからくりに気付かないという人も・・・。巻末には『再読のお供』が付いておりますが、それでも自信がない方は、メモ295をとりながら読まれることをおすすめします。

 それにしても、この作品、映像化は絶対出来ませんね(笑)

■評価(5個が最高)

 

◆トリック度

267267

◆冷や汗度

404404404404404

◆満足度

★★★★

■特におすすめ!

  • 恋愛小説が好きな方
  • バブル時代の記憶がある方(笑)

■参考

 レビュー&感想、参考になりました~。411

 活字中毒日記:イニシエーション・ラブ 乾くるみ キアの1日1冊書評

※※※ 注意! ※※※
 
記事本文では、極力ネタバレしないよう、書いておりますが、以下のコメントでは、一部ネタバレの箇所があります。この作品を未読の方は、コメントは読まないでください。(読んでも責任とれません)
 余計な情報がないほうがより衝撃が大きいはずです。読み終わった後、その衝撃を語りあいましょう!

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乾くるみ

13 Comments

すくね  

女性恐怖症悪化です(笑。

先程まで、東京から戻りの新幹線で読ませていただきましたが、上の翠香さんのレビューの意味がよく分かりましたよ・・・(汗。

ネタバレにならないようにコメントをするのも大変ですが、読み終わった直後は、「あ~。『別人』だったんだ・・・。」という感想ぐらいだったのですが、1分ぐらいたってから、「・・・ってことは、あのシーンは??」とかいろいろ考えてみると、本当変な汗が出てきますよね(苦笑。

・・・考えてみると、翠香さんのレビューを携帯で見た直後に東京駅の本屋で、この本を見かけたのも縁ですね。本当、作者の思惑にはめられてしまいましたー。
 ただ、『女性恐怖症』悪化は間違いないですよ(苦笑。本当、怖い怖い・・・(汗。

正直Side-Aを読み終わった直後は、こんな青春恋愛小説は、私が読むような話じゃないな~と思っていたんですけど、こういう仕掛けだったとは!!今度、東京に行くときにでも再読決定です・・・。今度はいろいろ検証しながら読むことになるでしょうが、読後のインパクトは、私的にはここ数年ではナンバー1です。

・・・それにしても、今、考えるとSide-Aでイブのホテルが空いていた理由って、Side-Bのあれですよね??このシーンが一番怖いような・・・。
再読のときには、怖いな~と思いながら読むことになりそうですが(苦笑、面白い本のご紹介ありがとうございました!

2008/09/03 (Wed) 22:20 | REPLY |   

翠香  

久々の鳥肌ものでした!

おお、すくねさんもこの作品、読んだのですね~。私なんか、もっとボケてて、別れた女のことをぼーっと考えていて、名前を間違えられているのも気付かないなんて、たっくんもマヌケだな~とか思いましたもの。マヌケは私だった!(笑)

前評判は色々聞いていたものの、見かけは甘ったるい恋愛小説ですからねぇ。私も恋愛小説はほとんど読まないので(笑)部屋の本棚に「xx殺人事件」だの「xxの殺人」だのといったタイトルがずら~っと並んでいるのを見ると、物騒だな~と思うこともありますが(笑)

ホテルの件、怖いですよね~!「あー、じゃあ、どこかで今日、失恋したカップルがいたってことね」と、しらっと言ってのけたマユちゃん、怖い・・・。そのカップルに感謝している場合じゃないですよ、たっくん!

女性恐怖症悪化ですか?う~ん、それは困った(笑) まあ、こんな女性ばかりじゃないですから・・・。でもマユちゃんとはお友達になりたくないな~

2008/09/03 (Wed) 23:43 | REPLY |   

すくね  

コメントでネタバレしてましたか・・・

あまりネタバレしないように書いたつもりでしたけど、確かに一部ネタバレしていますね。ご配慮いただきまして申し訳ないです。

ちょっと私も、ネタバレなしで感想を書いてみましたので、拙文ですがTBさせていただきます。上手くいってなかったら申し訳ないです。

翠香さんのほうでネタバレしていると書いてくれているのでちょっとだけ書きますが、翠香さんから見ても、マユちゃんは怖い・・・ということですか!何も知らない「タックン」には同情してしまいますね(苦笑。まあ、マユちゃんのほうが一枚上手ということですね。本当、女性恐怖症になったらどうするかな(笑。でも、それくらいのインパクトはあります!間違いなく傑作だと思いますよ。

2008/09/04 (Thu) 22:13 | REPLY |   

翠香  

私ももっと語りたかったんです(笑)

すくねさんもこの作品の紹介記事をアップしたのですね~。TBも上手くいってますね。こちらから送ったのは失敗したのですけど・・・。

これ、ネタバレしないで書くのが難しいのですよ。私のレビューも、未読の方には意味不明ですよね(苦笑) 読む前に他の方のレビューをいくつか読んでみたのですが、皆さん多くを語らずだったのです。なるほど言いたくても言えないワケですね。

>マユちゃんのほうが一枚上手ということですね。
思えばマユちゃんのしたたかなところは、合コンでおとなしそうで恋愛経験のなさそうな彼に目をつけたところですかね。自分好みの男性になるよう、手懐けられるし・・・。さらに恐怖をあおってどうする(笑)

2008/09/04 (Thu) 23:58 | REPLY |   

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2008/09/08 (Mon) 23:58 | REPLY |   

キア  

イニシエーション・ラブ

こんにちは。はじめまして。
「イニシエーション・ラブ」、私も2回読みました!!
 確かに、映像化は絶対不可能ですね。

2008/10/04 (Sat) 22:06 | REPLY |   

翠香  

ご訪問ありがとうございます!

キアさん、はじめまして。
といっても、キアさんのことは前から存じ上げておりました。BlogPeopleなどで時々お見かけしますし。すごい読書家なんですね~。キアさんのほうからコメントいただけるなんて、感激です(*^^*)

>確かに、映像化は絶対不可能ですね。
そうですよね。思えば衝撃作であるほど映像化は不可能なような・・・。綾辻行人さんの『十角館の殺人』とか。

またぜひ遊びに来てくださいね。これからもよろしくお願いしま~す!

2008/10/05 (Sun) 23:11 | EDIT | REPLY |   

キア  

最近はじめたedita経由でご訪問させていただきましたー。
また遊びにきます。

あと、「葉桜の季節に君を想うということ」も映像化不可能ですねー。
「アヒルと鴨のコインロッカー」も絶対映像化不可能だと思ったてたのに、映画になっちゃってびっくりです。(映画はまだ見てないんですけど。)

2008/10/06 (Mon) 00:27 | REPLY |   

翠香  

参考になります(^^)

キアさん、こんばんは。
editaも始められたのですね~。今度読者登録させていただきますね♪

歌野晶午さんと伊坂幸太郎さんの作品はまだ未読なのですが(すみません。勉強不足でe-330)、なるほど興味ありますね~。友人が伊坂さんのファンで、薦められていたので、ちょうど読もうかな~と思っていたところなんです。
まあぼちぼちと読んでいこうと思います(笑)

2008/10/07 (Tue) 00:04 | REPLY |   

のんちゃん  

僕もこの本にはびっくりしました。すごい発想ですよね。

それとやはり、「葉桜の季節に君を想うということ」が僕の中では叙述ミステリーとしては傑作だと思いました。

2008/10/21 (Tue) 18:46 | REPLY |   

翠香  

紅葉の季節だけど・・・。

のんちゃんさん、こんばんは。
早速のコメント、ありがとうございます!

やはりこれ、衝撃作ですよね。内容はありふれた恋愛ものですが、読み終わった後にじわじわときますよね~。

「葉桜の季節に~」はお2人に薦められては読むしかないですね(笑)実は先日bookoffでゲットしてきたのですよ(100円でw)。しかし思いっきり季節外れですね(^^;)

2008/10/22 (Wed) 00:03 | REPLY |   

あかね  

はじめまして☆

初めまして♪viviandpianoさんのbloglinkから遊びにこさせていただきました♪あかねと申します。

「イニシエーション・ラブ」
以前読んで、コロっと騙されてしまったタイプの私ですが・・・
読み終えて、同じく鳥肌でしたっ!(すぐ読み返しましたもん)

同じ女としても、その恐ろしさを実感したというか・・・気持ち悪くなったほど・・・(涙)私の男友達はこの本を読んで「なーんだ」くらいにしか感じてなかったようなので、男性にこそ、この本の「恐い」部分をわかってほしいのに~!と地団太を踏んだ思い出(笑)

ミステリ好きなくせに、いつも騙されて終わっちゃう自分が「甘すぎる~」っても思っていたのですが、
うまく騙されることもミステリーを楽しむ秘訣・・・と翠香さんが書いてらっしゃったので、少し気持ちが楽になりました♪

そんな甘々なミステリ好きの読者ですがblogやっているので、良かったら遊びに来てくださいっ。

乾先生の「リピート」も面白かったです♪

ではまた、遊びにきます。&翠香さんの「探偵X」挑戦記事も楽しみにしています♪

2009/10/09 (Fri) 12:51 | REPLY |   

翠香  

あかねさんへ

はじめまして~♪ご訪問ありがとうございます(^^)
実は私もviviandpianoさんのリンクからあかねさんのブログを訪問しようとしたことがあったのですが、
アドレスが変わっていたのですね。
ぜひこちらからも遊びに寄らせていただきますね。これからもよろしくです♪

イニシエーション・ラブは、「やっぱり女は怖い」と思うのか、男性のほうが衝撃をうけているようですが、
「別に~」(エリカ様?)という感じの男性もいるのですね。
そのお友達は途中で気付いちゃったのかな?
犯人当てだったら当たったほうがうれしいけど、この手のものは途中で分かっちゃうとつまらなくなってしまうのですよね。(私は分からなかったけどw)
だから騙されてもいいのです。思いっきり騙されましょう!(笑)
「リピート」も買ってあるんですよ(積読^^;) 読まなくっちゃ。

「探偵X」は自分のヘッポコ推理を披露するのも恥ずかしいんですよね~(汗)
中にはすんごい人いますよね~!プロ?みたいな(笑)
今回の推理はいい線行ってると思うのだけど・・・とかいって以前森江春策では撃沈したし(^_^;)
締め切りまでまだ間があるのでお互い頑張りましょうね!

2009/10/09 (Fri) 23:58 | EDIT | REPLY |   

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