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【パラレルワールド・ラブストーリー】 東野圭吾

Category東野圭吾
 4  0

◆◇◆恋愛か、友情か◆◇◆

東野圭吾(シリーズ外)
長編
中央公論社 1995.2
  C・NOVELS―BIBLIOTHEQUE

1997.2

  講談社文庫 1998.3

パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)
パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)東野 圭吾

おすすめ平均
stars麻由子が最後まで理解できませんでした。
starsどちらかというとミステリー?
stars現代版こころ
stars新鮮味に満ちたラブストーリーの真髄―友情と恋の狭間で揺れ動く人間心理!
starsちょっと分かりづらかった

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■あらすじ

友の恋人は、かつて自分が一目惚れした女性だった。嫉妬に苦しむ敦賀崇史。ところがある日の朝、目を覚ますと、彼女は自分の恋人として隣にいた。混乱する崇史。どちらが現実なのか?
──存在する二つの「世界」と、消えない二つの「記憶」。交わることのない世界の中で、恋と友情は翻弄されていく。
(講談社文庫より)

■感想
 本作が本屋さんで平積みされているのを見て、気になって買って、すぐに読んでしまいました。積読本たちよ、ごめん421
 内容を簡潔に言いますと、主人公の崇史が、親友・智彦の恋人である麻由子の事が好きになってしまい、恋愛と友情の狭間で葛藤するというお話。
 えっ?それって恋愛ものじゃないかって?タイトルにも『ラブストーリー』とありますしね。でも、東野圭吾さんですよ。ただの恋愛話であるはずはないのです。一見恋愛物のミステリーというと、乾くるみ氏の【イニシエーション・ラブ】を想起しますよね。女の子の名前が「マユコ」だったり、彼らが静岡出身だったりと意外と共通点もあったりして。はたまた、彼らがリアリティ工学の研究者だという設定は、いかにも理系ミステリーらしく、森博嗣作品を彷彿とさせたり・・・。

 このお話は、一方では麻由子が智彦の恋人であり、もう一方では麻由子は崇史の恋人となっている、全く設定の違う二つの世界が同時進行していきます。だから『パラレルワールド』なんですね。同時進行といいましたが、実は時間軸は少しずれていて、前者のほうが過去の時間になっています。そして、現在の崇史が記憶の歪みに徐々に気付いていくのです。親友の智彦が何故突然アメリカ本社に行ってしまったのか?そのことを何故いままで忘れていたのか?麻由子との思い出も何も思い出せない。突然会社を辞めてしまった後輩が失踪していたことを知り、崇史は記憶の糸を手繰り寄せるべく、調査を始めます。そして、崇史が過去の記憶を少しずつ取り戻すと、崇史を避けるように人々が姿を消してゆく──。

 彼らの研究内容と考え合わせれば、崇史の身に何が起こっているかは容易に想像ついたのですが、何故こんな大掛かりなことをするのかが分からず、どんどん引き込まれていきました。そして・・・真相は切なかったですね。409やはりこれはラブストーリーでしたね。

 東野圭吾さんは色々な作風を持っているのですね~。この作品は、名探偵が謎を解くような派手さはないものの、ちゃんとミステリーとして成立しています。ますます目が離せなくなる作家さんですね~。
 ところで、作中の技術が実用化されたらちょっと怖いですよね。精神病治療などには有効かもしれませんが、悪用されたら・・・399

■評価(5個が最高)

 

◆トリック度

267267

◆冷や汗度

404404404404

◆満足度

★★★★

■特におすすめ!

  • ラブストーリーがお好きな方
  • 理系の方
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東野圭吾パラレルワールド

4 Comments

あがさ  

おそらく「はじめまして」ですね(^^)

いつも楽しく拝読させていただいています。
私も2年ほど前、本書を読みました。
夢うつつの状態で読んだり、寝たりを繰り返したせいか、自分自身パラレルワールドに入り込んだような、変な感覚に襲われました(^^;
東野圭吾氏の作品はほとんど読んでいますが、いろんな作風をお持ちの方ですよね。
この作品も、独特の雰囲気を感じさせますね。

2008/10/22 (Wed) 14:31 | REPLY |   

翠香  

ご訪問ありがとうございます(^^)

あがささん、はじめまして!
当ブログをご覧になっていただいているようで、嬉しいです。

私は東野圭吾さんの作品はどちらかというとシリアスなものを読んでいますが、パロディものやギャグっぽい作品もあるのですよね。
あがささんのおススメがあれば教えてください。

こちらからも時折あがささんのブログに伺いますね。
これからもよろしくお願いしま~す!

2008/10/23 (Thu) 23:39 | REPLY |   

すくね  

恋愛ミステリーも侮れないです!

こんばんわ!翠香さんのこの記事を拝見しまして、読みたくなって読んでみました~。
 翠香さんも仰るとおり、東野さんの多彩な作風には脱帽です!主人公の身に何が行われていたかは、仰るとおり察しがつくのですけど、最後が本当切ないですね・・・。
 途中までは、夏目漱石の「こころ」に似ているのかな?と思ったのですが、それ以上に友情の物語だったという印象でした。

 ただ、ヒロインの麻由子がどういう考えでいたのかがちょっとよく分からなかったです・・・。このあたりは自分の心理分析が弱いせいかもしれませんが(>_<)
 まあ、主人公の激しさは自分にはないものなので、行動には??なところがあったのですが、あの最後の行動は納得できました。

 いい作品をご紹介いただきまして、ありがとうございます!

2008/11/25 (Tue) 23:30 | REPLY |   

翠香  

脱帽にはちと早いかと・・・。

>すくねさん
お返事遅くなってすみません。
確かにガリレオシリーズとは雰囲気が全く違いますが、理系の東野さんらしい作品だったと思います。
東野作品に興味があるのでしたら、もっと色々な作品をご紹介しているブロガーさんがたくさんいらっしゃいますので、そちらを参考になさったらいかがでしょう?

麻由子の気持ちはちょっと分かりにくかったですよね。思うところはあるのですが、言うとネタバレになりそうなので・・・。

2008/11/29 (Sat) 23:43 | EDIT | REPLY |   

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