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【オーデュボンの祈り】 伊坂幸太郎

Category伊坂幸太郎
 6  0

◆◇◆優午の祈り◆◇◆

伊坂幸太郎(シリーズ外)
長編
新潮社 2000.12
  新潮文庫 2003.12
20第5回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作。

オーデュボンの祈り (新潮文庫)
オーデュボンの祈り (新潮文庫)伊坂 幸太郎

おすすめ平均
starsオーデュボンの祈り・・・勇午の祈り
stars一気に読んでしまいました
stars人間の持つ善意、優しさ、夢を描いたモザイク画
starsシュールなままで
stars不思議ミステリー

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■あらすじ

コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?
(新潮文庫より)

■感想
 伊坂幸太郎氏のデビュー作。
 友人が伊坂作品のファンで、前から薦められていたので、まずはデビュー作から読んでみました。・・・う~ん、作品の世界が荒唐無稽過ぎて、私の好みには合わなかったなぁ。(Sちゃん、ごめんね~)でも、1作だけでは判断できないので、他にも2、3作読んでみようと思います。伊坂作品のおススメがありましたらぜひ教えてください。

 主人公の伊藤は、ひょんなことから、荻島という見知らぬ島パラダイスにやってくるのですが、この島、外界と150年も交流のない孤立した島。孤立しているからといって、鄙びた島でもなく、家は瀟洒なものが多い。しかし、電信柱や広告看板はまるで見当たらないし、高層ビルもない。島の人々は変わった人が多いし、それに、なんとしゃべるカカシがいる

 私たちは普段、いかに常識に囚われているかがわかりますね。外国や地方に行くと、その土地独自の文化や風習に驚かされるという経験は誰にでもあると思います。その土地の文化や風習を『変わっている』と思うのは、自分の常識や価値観という『ものさし』で測ろうとするから。そもそもその土地の『ものさし』は自分のものとは違うのですから。
 この物語では、権力の権化として、城山という警察官が描かれています。この城山という男、正義の皮を被った、とんでもない悪人なのですが、ここでも、警察官は正義の味方であり、逆らえない者という常識を逆手に取っています。
 また、その対極の人間として、島には『桜』という名の殺し屋(というより、処刑人と言ったほうがしっくりくるかも)がいます。警察も桜の行為は黙認しており、島民も「桜はルールだ」と納得しているようです。桜の「理由になっていない」という決め台詞は怖いけれど、勧善懲悪のヒーローみたいでかっこいい。

 『この島に欠けているものは何か?』──この命題が最後に明らかにされるわけですが、思えば伏線はたくさんあり、わざとらしく感じるものもあったのですが、この島にリアリティがないため、気付かなかったですね。

 意志を持ったカカシの優午が、守りたかったもの──その目的のために、人間たちの行動は、優午に操られていたのです。これでタイトルの意味も分かりました。つまりは優午の祈りでもあったわけなんですね。

■評価(5個が最高)

 

◆トリック度

267

◆冷や汗度

404404404

◆満足度

★★★

■特におすすめ!

  • ファンタジーがお好きな方
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伊坂幸太郎

6 Comments

おうみ  

はじめまして

コメありがとうございますi-80
同じ本の感想見るの大好きなんです!
うれしいー。

人気があるのはアヒルと鴨のコインロッカーみたいです。
私は未読なので気になってるのですが・・・
映画にもなってましたー。
あとラッシュライフとかかな?
私はこの本がいちばん好きでしたすみません笑
重力ピエロも気になってます!

それにしてもオーデュボンて何ー!て思いません?
読んだ後すっきりと受け入れてる自分が不思議です。

またお邪魔します♪

2008/11/19 (Wed) 18:10 | EDIT | REPLY |   

翠香  

おうみさんへ

おススメ教えていただきまして、ありがとうございます!
積読本がかなりあるので、まあぼちぼち読んでいこうと思います(笑)

>それにしてもオーデュボンて何ー!て思いません?
思いました。ていうか私は最初『オーデュポン』だと思ってました(汗)
いずれにしても何のことやらですよね(笑)

私はFC2のブログ仲間が少ないのですよ~。よかったらこれからも仲良くしてくださいね♪

2008/11/20 (Thu) 00:13 | EDIT | REPLY |   

きっし~  

オーデュボン・・・

たしかに何?って感じですよね・・・

「この世界に足りないものは!!」のオチに感動。たしかにないとすっごく困りますww

 伊坂幸太郎さんの本、結構読むんですけど『アヒルと鴨のコインロッカー』はびっくりしますよ!!「映像化ムリやろ」と思ったのですが、「なるほどそうきたか」ってかんじで、そこは監督さんがすごいんだなぁと思いました。小説も映画も両方オススメですが、やっぱり小説のほうが驚けます。

2009/08/28 (Fri) 00:46 | REPLY |   

翠香  

きっし~さんへ

確かにないと日々の生活も味気ないでしょうね。
それを職業にしている人にとっては死活問題だしw

『アヒルと鴨~』、皆さんにおススメされているので、ぼちぼち読まなくっちゃ!
『イニシエーション・ラブ』、『葉桜~』と共に映像化不可と言われていますが、
どのように映像化したのかも気になるところです。
順番としては小説→映画の方がいいのですよね?

2009/08/28 (Fri) 23:42 | EDIT | REPLY |   

きっし~  

翠香さんへ

 そうですね!小説→映画で。

 まず小説で「おぉ~、これは見破れん!」とうなってから、映画で「中村義洋監督すごいなぁ・・・」ってなるのが一番いい鑑賞方法かと思います(笑)

2009/08/29 (Sat) 15:35 | REPLY |   

翠香  

きっし~さんへ

なるほど、了解です!

小説と映画では違う驚きがあるのですね。楽しみ~(^^)
たしか文庫はすでに買ってあったはずなので、なるべく近いうちに読もうと思います。

2009/08/29 (Sat) 22:52 | EDIT | REPLY |   

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