毛髪再生

【「信濃の国」殺人事件】 内田康夫

Category竹村岩男(信濃のコロンボ)
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◆◇◆40年の歳月を越えて、歌声に蘇る怨念!◆◇◆

竹村岩男信濃のコロンボ)シリーズ3
長編
TOKUMA NOVELS 1985.7
徳間文庫 1990.10
講談社文庫 1994.7
55TVドラマ化作品!(2008.12.3放送 主演:中村梅雀)

「信濃の国」殺人事件 (講談社文庫)
「信濃の国」殺人事件 (講談社文庫)内田 康夫

おすすめ平均
stars長野の情緒がたっぷり盛り込んであった。

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■あらすじ

 信州毎朝新聞の牧田編集局次長が水内ダムで絞殺死体となって発見された。前日、牧田と喧嘩別れした部下の中嶋英俊が疑われるが、恵那山トンネル、長楽寺、寝覚ノ床でも次々と絞殺死体が発見される。中嶋の妻・洋子は発見現場がすべて長野県県歌『信濃の国』に歌われる地名と一致することに気付く。一方、長野県警の竹村警部は被害者四人を結ぶ過去の事件を洗い出したが・・・・・・。渾身の長篇推理。
(徳間文庫より)

■テーマ
  長野県県歌『信濃の国』
 長野県分県問題

■舞台
 長野県全域

■ヒロイン
  中嶋洋子(新聞記者・中嶋の妻)

■感想
 信濃のコロンボシリーズ第3作。
 ドラマの予習を兼ねて再読してみました。このブログでのご紹介も順番で行くと本作になるので、ちょうど良かったです(^^)
 本作のタイトルにある「信濃の国」というのは、もちろん長野県の旧国名であるのですが、ここでは、長野県歌・『信濃の国』を指しています。
 プロローグでいきなり

 「あなたは、自分の生まれ育った県(都・道・府)の歌を歌うことができますか?」

 という質問があるのですが、これにYesと答えられる人はあまりいないでしょう。私は、市の歌ならゴミ収集車がメロディを流しているので分かるのですが(一応歌詞も知ってます)、県歌と言われると、その存在すら知らないですね。でも、長野県人にとっては、『信濃の国』は思い入れのある歌で、誰でも口ずさむことができるようです。そんな『信濃の国』が長野県の分県の危機を救ったというエピソードからこの物語が生まれました。
 しかし、一見美談に見えるこの話、分県推進派にとっては恨めしい出来事だったようです。

 長野県下で発生した、連続殺人事件。犯行の手口は似ているものの、被害者には特に共通点は見られなかった。しかし、死体発見現場が『信濃の国』に登場する地名であること、そして被害者にも意外な共通点があることが分かります。

 ちなみにこの記事の見出しは、本作に登場する中嶋という新聞記者が、事件のスクープの見出しとして考えていたものを拝借しました。

 40年来の恨みかあ・・・そんな昔のことを根に持っているなんて全く狂気の沙汰だと思いますが、つい先日、昔飼っていた犬の恨みによる事件(真相は分かりませんが・・・)があったばかりなので、まんざらありえない話でもないのかなという気がします。

 今回、特筆すべき点は、中嶋の新妻・洋子の存在です。夫の無実を信じ、また、夫にスクープを取らせるために事件のことを推理してみせるところは竹村顔負けでしたね。岡部シリーズの【倉敷殺人事件】のヒロインも大活躍していましたけれど、今回のヒロイン・洋子もたくましく、生き生きと描かれていたのは良かったと思います。

■評価(5個が最高)

 

◆トリック度

267267

◆冷や汗度

404404

◆満足度

★★★

■特におすすめ!

  • 長野県人の方
  • 刑事モノが好きな方
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内田康夫信濃のコロンボ竹村岩男

2 Comments

nemurineko  

面白かったです

翠香さん今晩は

読了しました。竹村さんもいつの間にか警部になっており落ち着いてしま
ってますね、『死者の木霊』のときは気に入らない性格だったけど
おとなしければそれで物足りないなんか不思議な主人公です(^^;
こんなときこそ安岡警部とか無視して突っ走って介入しまくってくれれば
なんて思ったりしましたが部下がついたらそうはいきませんよね
洋子さんはナイスなヒロインでしたね旦那のために自分が出来ることを
するというのは立派です。
特に今回は夫が容疑者として酷い目にあってますからなおさらですよね
それにしても見立て殺人なんてミステリーらしくていいですねこういうのは大好きです。

2012/05/19 (Sat) 23:51 | REPLY |   

翠香  

nemurinekoさんへ

竹村は『死者の木霊』の功績が認められて、『戸隠伝説~』の時に警部になったのです。
しかし、気に入らない性格って・・・ひどいなぁ(^^;)
私は、竹村は味のあるキャラクターで好きですよ。
ドラマでは竹村役を中村梅雀さんが演じていますが、これがまた似合っているのですよね~。
部下の吉チョーやキノさんとのかけあいも楽しいです。

私はこの作品、3年半ぐらい前に読んだので、ちょっと記憶がおぼろげでして・・・。
自分のレビューを読んで、うっすらと思い出した次第です(^^;)
『戸隠伝説』に比べると、インパクトが弱かったかな。

2012/05/21 (Mon) 00:18 | EDIT | REPLY |   

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