【相棒season7】 第7話

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By翠香

  先週は、体調を崩してしまった関係でドラマのレビューが遅れております。すみませ~ん356 これから年末に向けて、ますます忙しくなりそうですが、頑張ってレビューを続けたいと思います。220
 それでは、第7話です。

■放送日時
 2008年12月3日 テレビ朝日 21:00~21:54 第7話 「最後の砦」

■GUEST CAST
  野村修司・・・金山一彦
 下柳努  ・・・鈴木浩介
 日下部裕・・・ムツツヨシ
                 ほか

【シーン1】スクーター通り魔事件の被疑者、取調べ中に急死

 夜道を歩く一人の女性。そこへ背後からスクーターが近づき、ナイフで女性を切りつけた──。

 連続スクーター通り魔事件の被疑者・辻は野村警部補による取り調べ中に急死した。
 上層部は検視だけをして、事件性のないことを証明させようと画策していた。

 右京と小野田、向かい合ってお好み焼きを食べる。
 右京「取調監督官ですか?」
 小野田「そう。取調監督官。取調べに規律違反がないか監視する警察官ね」
 右京「たしか来年の4月から施行される予定でしたね」
 小野田「うん。今はそのテスト期間中」
 右京「取調監督官は規律違反と判断すれば、取調べを中止する権限を持っているはずですが?」
 小野田「そう。だから取調べに問題はなかったんじゃないかしら」
 右京「万一、違法な取調べがあり、それを取調監督官が止めなかったために被疑者は死亡したとしたら、大変ですねぇ」
 小野田「お前は嫌な想像するねぇ」
 右京「取調監督官制度は頓挫し、取調べの録画・録音、弁護士の立会い、といった声が大きくなるかもしれません」
 小野田「あらっそれを避けるために作った制度なのに・・・」
 右京「(お好み焼きを食べながら)それを避けるために僕にこんな話をなさって・・・」
 小野田「ううん。これは食事中の雑談」

 381翠香コメント:お2人とも昼間からお好み焼きですか?しかし小野田さんの口調ってオカマっぽい・・・。

【シーン2】上層部の画策

 特命係、北川署の野村警部補の元へ事情を聞きに行く。
 野村は右京たちが「事件性がないことを証明するための検視官」と勘違いし、被疑者の遺体安置所に連れて行く。
 辻の口の中は、出血したばかりの傷があった。
 右京「解剖すべき。これが検視官としての結論です」
 野村「そんな・・・話が違うじゃないですか!」
 そこへ大河内監察官が登場。大河内こそが検視官として派遣された人物だったのだ。
 大河内「(特命係に向かって)あなた方は速やかにお引き取りください」
 薫「(遺体安置所を出て廊下を歩きながら)どうします?正規に取り調べる人が来ましたけど?」
 右京「我々は我々の捜査をするだけです
 薫「ですよね」

 上層部、捜査一課にスクーター事件の裏付け捜査を命じる。
 辻が犯人なら、死亡前に自白したことに出来、取調べの刑事が被疑者に暴行を加える理由がなくなるからだ。
 やりきれない表情の捜査一課の面々。

【シーン3】特命係、独自の捜査

 米沢が鑑識調査をしている部屋にやってきた特命係
 米沢は大河内に依頼され、取調報告書に改ざんの跡がないか調べていた。
 右京に質問され、ちょっと困った表情の米沢。
 右京「我々が勝手に見てしまったということで
 米沢「助かります」
 また、辻の遺品の腕時計は5時10分で止まっていた。かなり傷が付いており、どこかへぶつけた拍子に止まってしまったようだ。
 右京「(米沢に向かって)この傷ですが」
 米沢「もちろん、調べます」
 右京「どうもありがとう」

 特命係、ふたりだけの捜査会議。
 辻には2つの事件時のアリバイがなかった。
 辻の黒いスクーターが押収されたがそれは、犯人が黒いスクーターに乗っていたと被害者が供述していたためだった。
 しかし、黒いスクーターは珍しいものではなく、夜なので黒っぽく見えたとも思える。
 それでも辻を任意同行したのは、2つ目の被害者が辻に間違いないと思うと供述したためだった。
 しかし、犯人はフルフェイスのヘルメットを被っていたのだ。
 薫「えっ?じゃ、どうやって顔を見るんですか?」
 右京「(薫にぐっと顔を近づけ)気になりますよね?」
 薫「(右京の勢いに押されて)はいはい・・・」
 右京「さらに報告書には気になる記述がありました」
 辻が任意同行された時刻の10分前、辻の腕時計が止まっていたのだ。いったい何があったのだろう。

 取調報告書によれば、14時間以上取調べを行っている日があった。
 一日8時間以上の取調べは規則違反である。
 野村「署長の許可は得ています」

 被害者に事情を聞く特命係
 犯人のスクーターは黒く見えたと供述。
 犯人の顔は、ヘルメットの目の部分が一瞬見えたのだという。
 そして、刑事が何枚かの写真を見せ、似ていると思う人物を選ばせたのだ。それが辻の写真だった。

【シーン4】タイヤ痕に関する記述

 辻の住んでいたマンションにやってきた特命係。
 すると──。
 三浦「困りますね。勝手な捜査は」
 芹沢「鼻が利きますね~」
 右京「そういうあなた方は?」
 薫「何でお前らが辻さんのマンションにいるんだよ!」
 伊丹「とにかく、お前らは関わるな」
 薫「あらっ?」
 捜査一課、辻のマンションへと入っていく。
 薫「(不思議そうに)なんか今日はえらく淡白ですね??」

 マンションの住人たちに話を聞く捜査一課。
 辻は昼夜逆転した生活を送っており、夜中に足音やドアの音がうるさいなどの苦情が出ていた。
 辻は無愛想で住人とのつきあいもなかったらしい。

 マンションの駐車場にやってきた特命係。
 そこへ住人の一人が現れ、話を聞く。
 辻はパトカーに無理やり乗せられていたという。
 薫「無理やりって・・・任意同行ですよね?」
 辻のスクーターが止められていた場所には、タイヤ痕が残っていた。
 報告書にはタイヤ痕に関する記述はなかったが・・・。

 381翠香コメント:鼻が利くって、そりゃあ薫ちゃんは警察犬ですからw(第6話参照)
 伊丹さん、ちょっと渋かったですね~。いつものように突っかかってこなかったので、薫も張り合いなかったみたい(笑)

【シーン5】下柳の苦悩

 刑事部に呼び出される下柳。
 中園参事官「下柳巡査部長。呼び出された理由は分かるね?」
 下柳「はい。いえ・・・あの・・・」
 中園「いや~杉田署長が心配していてね。君がどうも気に病んでいるようだと」
 内村刑事部長「気持ちは察するよ。取調べ監督中に被疑者が死亡したんだ。責任を感じて当然だ」
 最敬礼をする下柳。
 内村「だがそれはもう、君だけの責任ではない。君を取調監督官に任命した警察全体の責任だ。」
 頭を下げた姿勢のまま、顔が青ざめ、冷や汗を浮かべる下柳。404
 内村「(席を立ち、下柳の方へ向かいながら)つまり、今後君の不用意な一言が警察全体の責任問題になる。全国20数万人の警察官全員のだ。(下柳の体を起こし)下柳君、警察の威信を守る最後の砦になってくれ。この通りだ」下柳に頭を下げる内村。あわててそれに倣う中園。

 トイレに入ってきた米沢、突然、洗面所で吐き気を催す下柳に遭遇する。心配する米沢。

【シーン6】違法捜査と仲間意識

 右京と薫、歩きながら。
 薫「何だか捜査が杜撰な気がしますよねぇ。それにまずいですよ。任意なのに強引に車に乗せちゃあ」
 右京「確かにまずいですねぇ」
 薫「完全な違法捜査ですね!」
 右京「そんな違法捜査をもし、僕がしたとしたら」
 薫「は?」
 右京「君はどうしますか?」
 薫「どう?・・・えっ?」
 右京「では下柳さんはどうだったでしょう?野村さんの違法な取調べを目撃したとして、同じ署に働く警察官が一切の仲間意識を捨てて職務に当たれるでしょうか?」
 薫「仲間意識ですか・・・」

 鑑識の結果、取調報告書には改ざんの形跡は見られなかった。

 特命係、屋上で野村に話を聞く。
 薫「辻正巳さんを無理矢理車に乗せた。そういう目撃証言がありました」
 野村「そんな証言、何の証拠にもなりませんよ」その場を立ち去ろうとする。
 右京「ではタイヤ痕は?」野村、立ち止まる。
 右京「(野村の側に近寄って)辻さんから押収したスクーターのタイヤと、現場から採取したはずのタイヤ痕は合致しましたか?」
 野村「何故そんなことを」
 右京「報告書にその記載がなかったもので」
 野村「現場からタイヤ痕は採取できなかったんです」
 薫「現場は2箇所ありましたよね?」
 野村「2箇所とも採取できませんでした」
 薫「2件目では犯人のスクーター、一度止まってますけど。そのブレーキの痕跡もなかったんですか?」
 野村「ええ。残念ながら」一礼して立ち去る。

【シーン7】強引な記者発表

 内村刑事部長と大河内監察官との会話
 内村は、事件性がないことを記者発表するという。しかし、大河内は野村と下柳を事情聴取した結果、2人が何か重大な事実を隠しているという心証を持ち、解剖することを考えていると伝えた。
 大河内、部屋を出て行く。内村、内線で小野田官房長に何か用件を伝える。

 特命係、もう一度辻のマンションの駐車場に行く。
 前に来たときにはあったスクーターがなくなっていた。
 右京、防犯カメラが気になっていた。

 記者発表が行われた。被疑者に対する違法な取調べはなかったという。被疑者は脳梗塞による脳卒中で死亡、解剖の必要性はなしと発表した。

 米沢、特命係の部屋を訪れる。
 事件所轄の北川署の鑑識に聞いたところ、タイヤ痕が2件目の犯行現場で採取されたという。
 右京は、米沢にもうひとつ何かを依頼した。

 小野田官房長に呼び出される大河内。
 小野田は解剖は待てという。
 大河内は、警察に隠し事がないと知らしめるチャンスだと進言する。
 小野田「それはとても立派な考えだけど、でもチャンスを生かすにはタイミングがあるんじゃないかしら

 内村刑事部長に怒鳴り込んできた伊丹。
 伊丹「どういうことです!我々の報告を待たずに記者発表するなんて!」
 しかし、内村は報告は受けているという。三浦も承知していた。
 憤然と部屋を出て行く伊丹。412
 三浦「伊丹、おい」三浦は伊丹の肩をつかむが、伊丹は振り払う。
 三浦「どんな報告をしても結果は同じなんだ!(伊丹、一瞬立ち止まる)形だけの捜査だったんだ。それぐらい分かれよ・・・(ため息)」

 381翠香コメント:伊丹さん、熱いです!老練の三浦さんに比べるとまだまだ青臭いところがありますね~。そこがまたいいのだけど。

【シーン8】下柳巡査部長の自殺

 下柳に話を聞く特命係。
 下柳「スクーターのタイヤ痕?・・・それなら捜査担当の刑事に聞いてください」その場を去ろうとする。
 薫「現場から採取できなかったと言われました。──本当になかったんですか?」
 右京「取調監督官ならば、鑑識資料を見られるはずですが?」
 下柳「あなた方に話す義務はありません」そう言い残し、立ち去っていく。
 薫「分かりやすい人」
 物陰から下柳を見つめる伊丹。こっそり後をつける。
 薫「ここの鑑識倉庫にありますね」
 右京、大河内に電話をかける。

 大勢の記者が野村を待ち構えていた。何も言わず、署内に入る野村。
 署内の階段で、野村と下柳が鉢合わせした。
 下柳「タイヤ痕・・・タイヤ痕、採取してないって言ったんですか?」
 野村「被疑者の死に事件性はない。記者発表も済んでる」
 下柳「本部の刑事がタイヤ痕のことを言い出した」
 野村「大丈夫だ。俺が何とかする」

 下柳、ロッカーの鍵を開け、何かを取り出す。

 鑑識倉庫からタイヤ痕の資料を取り出す野村。そこへ伊丹が現れる。
 野村「誰だ?お前」
 伊丹「タイヤ痕は採取出来なかったんじゃないのか?(警察手帳を見せ)この件の裏付け捜査をしている者だ」
 「その裏付け捜査は終わったはずです」大河内が現れる。「そのタイヤ痕は私が押収します」
 署内の廊下でもめる大河内と伊丹、そして野村。そこへ下柳が通りかかり、愕然とする。
 右京「知ってましたね?」下柳の背後から特命係が現れる。「あなたはタイヤ痕の存在を」
 薫「もう、全部話してくださいよ。取調べで見たこと全部」
 下柳「無理ですよ・・・。不祥事を報告しても、上は喜びません」
 伊丹「何言ってる!お前、取調監督官だろ!だったらお前──」
 下柳「(激昂して)告発なんかしたら、仲間を裏切ることになる!・・・貶めることになる。(怒りに震えながら)ならいったい何のための監督官なんだ!」
 下柳、拳銃を胸に当て、引き金を引こうとする。右京と薫、止めに走るが──。轟く銃声27。間に合わなかった・・・。

 テレビのニュースで下柳の拳銃自殺を報じていた。
 薫「ずっと苦しんでいたんですね・・・。取調べで不正を見てしまったことを・・・。ずっと」
 右京「それを伏せたこともまた、不正です」
 薫「俺たちが追い詰めたんです」
 右京「それだけのことをした人です」
 薫「俺たちの目の前で死んだんですよ!」
 右京「彼は警察官なんですよ。そして、我々も」
 薫「・・・強いですね。右京さんは。そして、正しい」部屋を出て行く薫。

 381翠香コメント:ナイーブな薫、いつも冷静な右京さん。コンビ解散の危機か?

【シーン9】警察官の権限と責任

 やりきれない表情の伊丹。そこへ三浦が声をかける。
 「お前は刑事(デカ)だ。デカとして、自分の仕事をしただけだ」

 問題のタイヤ痕は、2件目の現場から急発進する際に縁石に当たったものだという。押収した辻のスクーターのタイヤとは一致しなかった。
 辻の時計の傷からは、紺色の塗料が検出された。スクーターに使用されている塗料である可能性が高い。
 右京「もう一台のスクーター、引き続き探してください」
 米沢「分かりました」

 野村、右京に声をかけ、外に呼び出す。それを見ていた薫、後をつけ、2人の会話を盗み聞く。
 野村「タイヤ痕の照合、止めてください。──下柳が命を賭けて伏せた証拠です!」
 右京「タイヤ痕は、辻さんのスクーターと合致しませんでした」
 野村「きっと辻は盗んだバイクを犯行に使ったんでしょう」
 右京「何故、犯人を捏造する必要があるのですか?重要な証拠を隠してまでも」
 野村「何よりも早期解決」
 右京「はい?」
 野村「スクーター通り魔の被害者がすでに2人。警察の威信に賭けて、第3の被害者は出してはならない」
 右京「上から圧力がありましたか」
 野村「そんな中、捜査で怪しい人物が浮かんだ。それが辻だった。ヤツは黒いスクーターを持ってた」
 右京「黒いスクーターを持っている人は彼だけではありません」
 野村「そのスクーターで事故暦もあった」
 右京「事故暦と通り魔は無関係です」
 野村「ヤツが犯人だって、被害者の確認も取った!」
 右京「あくまで可能性があるというだけの証言・・・」
 野村「(右京の言葉に被せて)もうそれで行くしかなかったんだ!」
 右京「それが、強引な任意同行、長時間の取調べ、そして、暴力的な取調べをした言い訳ですか」
 野村「まさか、あんなことで人が死ぬなんて・・・」
 右京「何故、警察官が市民を拘束して取調べ出来るような、大きな権限を持っているか分かりますか?警察官は自らを犠牲にして市民を優先するのが当たり前の人間だからです。大きな権限を持つ者は、同時に大きな責任も持っているのですよ。下柳さん同様、あなたも苦しんだでしょうか。もしそうならここであなたは変わるべきです。──下柳さんの死を無駄にしないためにも」去っていく右京。

 米沢、右京に捜査報告をする。
 米沢「捜索していたスクーターが発見されました。この時計の傷に付着していた紺色の塗料と、このスクーターの塗料が一致しました。・・・それから、これも」タイヤ痕を右京に見せる。
 右京「(満足そうに)どうもありがとう」

【シーン10】連続通り魔事件の真犯人逮捕

 薫、辻のマンションの前で右京を待ち構えていた。
 薫「米沢さんに聞きました」
 右京「もう一人の警察官を追い詰めることになります」
 薫「俺も警察官ですから。責任は果たします。捜査は最後までします」
 特命係、駐車場で、ある男に尋問する。以前、右京たちが捜査に来たときにたまたま来合わせた住人だ。
 右京「辻さんが警察に連行されたときに着けていた時計です。紺色の塗料が検出されました。鑑定の結果、(写真を見せ)このスクーターの塗料だと分かりました」
 薫「ここに駐めてあったスクーターですよねぇ?(駐車場の壁を掌でピシッと叩き)日下部さん」
 右京「あなたはこのスクーターで辻さんに当たっていますよね?」
 日下部「(何かを思い出した様子で)あっ・・・」
 薫「何でこの間話聞いたとき黙ってたんですか?」
 日下部「黙ってた・・・忘れてたんですよ!」
 日下部はスクーターで辻に接触、辻はそのとき壁に頭を打っていた。
 日下部「本人も怪我はないって・・・だから今まで忘れ・・・(仕方なさそうに)すいませんでした」
 右京「今日はそれを咎めに来た訳ではありません」
 日下部「えっ?」
 特命係がこの駐車場で初めて日下部に会ったとき、日下部は駐車場に入ってきたところだった。しかし、日下部はバイクにも車にも自転車にも乗らずにそのまま駐車場を立ち去った。気になってその日のうちに再び駐車場を訪れると、黒っぽいスクーターが一台消えていた。
 防犯カメラの映像をチェックすると、特命係が立ち去ったすぐ後に、スクーターが出て行った。日下部は右京たちが警察であると知り、それを避けたのだ。
 日下部のスクーターを追跡調査すると、現場近くに乗り捨てられているのが発見された。
 2件目の通り魔事件のタイヤ痕と日下部のスクーターのタイヤ痕が一致したのだ。

 小野田と大河内の会話。
 小野田「いいんじゃないかしら。もう解剖しても。これがタイミングというヤツです」
 大河内「最初から真犯人を逮捕した上で発表するおつもりだったんですか。官房長は分かっていたんですか?真犯人が別にいると」
 小野田「まさか。僕はね、誰が犯人でもよかったの。ただ、杉下ならその真実をあぶり出しちゃうでしょ?他の警察官のように隠蔽もせず、君のように潰されもせず。──ほら、解剖、はやく手配しないと明日になっちゃうよ」
 大河内、一礼して出て行く。

 381翠香コメント:相棒コンビ復活、よかったよかった。410

【シーン11】諸刃の剣

 野村、署長室に呼ばれる。辻の解剖が行われることが伝えられた。
 しかし、辻は取調べを受ける前に事故に遭っており、たとえ解剖で暴行所見が見つかっても、事故のせいにできるから心配ないという。
 野村は自分が不適切な取調べをしたことを公表して欲しいと頼むが、聞き入れられるはずもなかった。
 野村は罪悪感で押しつぶされそうになっていた。

 記者発表が行われた。野村の違法な取調べには言及せず、事件性はないものと発表された。
 中園「・・・よって警察に過失はないと考えておりますが、関係者やマスコミの皆さんを始め、多くの方々に疑惑を与えてしまったことに関しては、遺憾に思います。(ちょっと頭を下げる)二度とこのようなことのないように、来年4月から導入される取調監督官制度に十分反映させる所存です。この取調監督官が警察の信頼を守る最後の砦となるであろうことをみなさんにお約束いたします」

 摩天楼を眺めながら、小野田と右京が会話。
 右京「取調監督官ではなく、弁護士が立会うか、せめて録画・録音していれば、辻さんの死因は分かったかもしれませんねぇ」
 小野田「そうかしら」
 右京「少なくとも乱暴な取調べは出来なかったはずです」
 小野田「僕はね杉下、そんな些細なことで警察が揺らいではいけないと思っているの」
 右京「些細なことでしょうかねぇ」
 小野田「それはそうと北川署はもうそっとしておいてね」
 右京「はい?」
 小野田「あっちはあっちでかたをつけたみたいだから」
 右京「どのような?」
 小野田「取調べをした警察官の異動、銃の管理者の降格」
 右京「自殺した警察官が取調監督官だったということは公表するしないおつもりですか?」
 小野田「必要ないでしょう」
 右京「そうでしょうか?」
 小野田「だって、警察はいつもそうでしょ?」
 右京、嫌悪感で首を小刻みに振る。

 野村に異動の辞令がでた。なんと取調監督官だという。

 夜の街を歩く右京。合流する薫。
 右京「野村さんが人事異動されるそうです」
 薫「異動?何処へ?」
 右京「さあ。近々官報に出ると思いますが」
 薫「・・・右京さんが違法捜査したら、きっとそうしなきゃならなかった、そういう事情があったんだって俺は考えると思います。右京さんは俺の上司で、相棒ですから」
 右京「だとするならば、諸刃の剣なのかもしれませんねぇ」
 薫「えっ?」
 右京「警察官の仲間意識というものは」
 特命係、東京タワーに向かう道を歩いていく──。

■総評
  今回は、警察内部の不正という、ちょっと重いテーマとなりました。現実の警察でも内部の不正には甘いところがありますからねぇ。いつも強くて正しい右京さんがかっこいい398。しかし、そんな右京さんを上手く利用している小野田さん、老獪だなぁ390
 伊丹さんって意外と正義感の強いアツ~い男だったんですねw。薫ちゃんと似ているかも?やはり類友ですね~(笑)

■参考
 
テレビ朝日|相棒7
  相棒season7公式ホームページです。

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Comments 2

COCO2  

こんにちは。いやー、すごく綿密なレビューですね!
「相棒」は時々すごく警察や司法に批判的。以前は裁判員制度を真っ向から取り上げたこともありました。この骨太さが本当に偉い!と思っちゃいます。
今回は薫ちゃんラストシーズンということで、「相棒への信頼」というテーマが、一層意味深というか、緊迫感を生んでますよね…

2008/12/14 (Sun) 11:17 | EDIT | REPLY |   

翠香(すいか)  

COCO2さんへ

ご訪問ありがとうございます。私もCOCO2さんのブログにお伺いしようと思いつつ、今日まできてしまいました。すみませんm(_ _)m
あらためて、これからもよろしくお願いします。

相棒のレビュー、手を抜いてしまおうといつも思うのですが、右京さんたちの会話が楽しいので、ついつい詳しく書いてしまいます(笑)
裁判員制度を取り上げたこともあるのですね。世相を反映した骨太なドラマですよね。
薫ちゃんの『相棒』卒業、寂しいですよねー。このシーズンが終わって欲しくないような、複雑な心境です。

2008/12/15 (Mon) 00:01 | EDIT | REPLY |   

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