【相棒season7】 第12話

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By翠香

 いや~またしても次回までギリギリセーフのレビューになっちゃいました~。

■放送日時
  2009年1月21日 テレビ朝日 21:00~21:54 第12話 「逃亡者」

■GUEST CAST
  左勇馬    ・・・丸山智己
  志茂川真   ・・・山下徹大
  エリ・コバヤシ ・・・英玲奈
                 ほか

【シーン1】歩道橋の階段から転落死

  歩道橋の階段の上でもみ合う男女。そこへ通りかかった女性が止めに入るが、突き飛ばされて転落。彼女は自分の携帯電話を取り出し110番したところで絶命した。
  もみ合っていた男女は何やら外国語で話していたが、男の方が携帯電話の通話を切ってしまった。
  119番通報した女性がいた。時間は9時33分。近くの公衆電話からだった。
  芹沢「(被害者を指し)じゃ、通報したのは彼女じゃない、何で携帯握ってるんだ?」
  伊丹「電話を掛けようとして足でも滑らせたんだろ」
  そこへ歩道橋の階段の上の方から男の声で「決め付けないで下さい!」
  「9時半ごろ近所の住民が男女が言い争う声を聞いています。つまり殺しの線もあるってことです。それでよく刑事が務まりますね」そう言い捨てて階段を駆け降りていく。
  伊丹、しばし呆然としていたが、カチン359ときてその男の後を追おうとする。
  三浦、伊丹を制して「仲良くやれ。田町署の左って刑事(デカ)だ。」 左は来月から捜査一課に配属になるらしい。
  伊丹「ウチの係に来るな、ウチの係に来るな、絶対来るな~」おかしな呪文を唱えだす。
  左、再び階段を上ってきた。芹沢「呼んじゃったじゃないですか・・・」
  左「言い争っていた女が被害者だとすると、犯人は・・・被害者に交際中の相手がいたかどうか調べないと」
  三浦「あっ!ならいる。遺族に遺体確認の連絡をしたら、恋人も来るって」
  左「それを早く言って下さいよ!」三浦を突き飛ばして階段を上っていく。
  頭にきた伊丹412、左を追いかけようとする。押さえつける三浦と芹沢。

【シーン2】被害者の恋人が犯人か?

  遺体確認に母親と恋人の志茂川がやってきた。
  母親は遺体にすがりついて号泣していたが、志茂川は冷静だった。
  左は志茂川が犯人ではないかと疑い、アリバイを確認しようとする。
  伊丹、左を廊下に無理矢理連れ出す。
  左「何ですか!やめて下さいよ!」
  伊丹「被害関係者を簡単に犯人扱いするな!」
  左「被害者は男ともめて殺されたんですよ!」
  伊丹「可能性の段階だ!」
  左「だったら、彼が真っ先に浮かぶ被疑者でしょう」
  伊丹「その被疑者に捜査情報をペラペラ話すな!」
  左「ある程度話さなきゃ聞き出せませんよ!」
  伊丹「聞き出すのはもっと裏を取ってからだ、バカ!」
  そこへ通り掛かった芹沢、あわてて止めに入る。「ちょっとちょっとちょっとちょっと~!何やってるんですか!もう~!中に聞こえちゃいますよ~」
  伊丹「そいつをどっか連れてけ!邪魔だ!」
  芹沢「えっ?・・・僕はだってこれから本部の鑑識に・・・」
  伊丹「だったらそいつも連れて行け!!」
  芹沢「はい・・・」

  381翠香コメント:伊丹さん、薫ちゃんがいなくなって張り合いがなくなっていたので、いいケンカ相手を見つけましたね(笑)

【シーン3】犯人はラテン系外国人

  芹沢と左、鑑識課へ。
  公衆電話にはたくさんの指紋が残されていたが、前科者の指紋はなかった。また、被害者の携帯の最後の通話は110番であることが分かった。しかし、何も言わずに切れてしまったらしい。
  ──そこへ、右京登場。机に並べてある公衆電話の写真に見入っている。
  左「そうですか・・・(右京の存在に気付き)あの、あの人は?」
  芹沢、右京の方を振り向き、疫病神にでも会ったような顔になる。
  右京「あ、僕ならばお構いなく」右京は米沢に落語のDVDを届けに来たのだった。
  米沢、満面の笑みでDVDを受け取り「わざわざすみません~。ありがたく、お借りします」
  被害者の携帯電話に付着した指紋はほとんどが被害者自身のものだったが、1つだけ、通話ボタンに違う人間の指紋が付着していた。どうやら犯人が電話を切ったらしい。
  右京は、米沢に110番通報された録音を聞かせて欲しいと頼む。
  録音内容は、ほとんど聞き取れなかったが、音を大きくしてみると、ラテン系の男女の声が入っていた。
  右京と芹沢と左、特命係室に行く。男女の会話を辞書で調べると、男「死んでいる」 女「NO!」 男「黙れ!」と言っていた。
  右京「推測するに、被害者が110番通報をしようとした。それを知った犯人がその携帯電話を切ろうとした。それを止めようとした女性がいた。しかし犯人は携帯電話を切ってしまった」
  芹沢「じゃあやっぱりこの指紋は犯人のー。ああ、前科さえあればなあ、照合できたのに~」
  右京「照合したのは、警視庁のデータベースだけですか?」
  芹沢「ええ」
  右京「この男女はスペイン語を話していますねぇ」
  芹沢「ええ、スペイン語、話してますねぇ」
  右京「入国管理局のデータベースも調べるべきだと思いますよ」
  芹沢「(愕然として)405ああ・・・すぐに入管に照合、依頼します」あわてて出て行く。
  左、しばらく呆気にとられていたが「あ、あのー、あなたは何者なんですか?」
  右京「申し遅れました。警視庁特命係の杉下と申します」
  左「特命係って?」
  右京「ご覧の通りの窓際部署ですよ
  左「窓際・・・」

  入国管理局に照合したところ、指紋の主は南米のルベルタ共和国から2年前に入国した、日系ルベルタ人、マルコ・イノウエであることが判明した。
  三浦と芹沢、マルコ・イノウエの勤務していた店にやってくると、中から右京が現れた。
  右京「この店にはいませんでした。それから(三浦の持っている資料を指し)そちらの住所、留守でした」
  三浦と芹沢、右京の報告を無視して店の中へ入っていく。
  そこへ、一人の外国人女性がやってきて、心配そうに店の入り口を見つめていたが、右京の視線に気付き、あわてて立ち去る。

  381翠香コメント:右京さん、目下の人に対しても丁寧な言葉遣いですねぇ。

【シーン4】ルベルタと日本の友好の証

  被害者宅を訪れた伊丹と左。恋人の志茂川が応対した。被害者・綾香の母親はショックで寝込んでいるという。
  出直すと言って帰ろうとする2人を志茂川が呼び止めた。
  志茂川「あの、犯人が見つかったら・・・必ず教えてください」
  伊丹「はい」
  志茂川「そしたら・・・僕がそいつを殺しますから」
  伊丹「は?」
  左「犯人は、僕が必ず逮捕しますから」
  志茂川「あなたが?僕を犯人扱いした。・・・僕が冷静すぎるといいましたよね」
  左「すいませんでした」深々と頭を下げる。
  志茂川「その通りです。お母さんはショックで起き上がれないというのに、僕は涙すら出てこない」

  一方、右京は雑貨屋を訪れていた。何気なくミサンガを触っていると、後ろから声が掛かる。
  店員「あんまり触ると色が移っちゃいますよ」
  右京「(あわてて手を引っ込めて)おやおや」
  店員「ウチにあるのは全部日本の草木染です」自分の腕につけた青いミサンガを見せる。確かに肌に青い色が付いていた。
  右京「確か、ミサンガといいましたね」
  店員「はい。ルベルタに昔からあるアクセサリーです」
  右京「ルベルタのアクセサリーを日本の草木染で」
  店員「ルベルタと日本の友好の証です」
  右京「素晴らしいお考えですね」
  店員「自然に切れると願いがかなうんです」
  右京「なお素晴らしい。では1ついただけますか?」
  店員「はい。どれにしますか?」
  右京「そうですね。犯人逮捕の願いがかなうよう」右京は警察手帳を見せる。
  店員の女性・エリは、マルコ・イノウエと恋人関係にあった。しかし、事件のあったあの夜、彼女のほうから別れ話を切り出した。歩道橋の上でもめているところへ綾香が通りかかり、マルコに突き飛ばされて転落死した・・・。
  エリ「マルコに殺すつもりはなかった・・・事故なんです」
 右京は、彼女にマルコの連絡先を尋ねた。しかし、彼女も連絡が取れないのだという。心配になって店の前まで来てみたらしい。

【シーン5】マルコ、国外へ逃亡

  マルコ・イノウエは、日本を脱出し、ルベルタに入国した。もはや日本の警察は手を出せない。

  特命係室。
  角田、パンダのマイカップにコーヒーを注ぎながら「なあ、それ何とかなんないのかねぇ」
  右京「ルベルタとは犯罪人引渡し条約がありませんからねぇ」
  角田「そうか・・・何か納得いかないなー」
  右京「条約がなければ、どこの国も自国民を渡しません。もちろん、日本も。ルベルタが特別なわけではありません」
  角田「でも、日本はその条約を色んな国と結んでるんだろ?」
  右京「アメリカと韓国だけです」
  角田「たった2カ国?」
  右京「世界的に見ても少ないといえます。一方ルベルタは20カ国以上とこの条約を結んでいます」
 角田「そうなの・・・じゃ日本のほうに問題があるのかねぇ・・・」

  マルコの恋人は、取調室で尋問を受けていた。
  救急車を呼んだのは彼女であった。警察に出頭しなかったことを責められる。

  被害者宅にマルコ国外逃亡を知らせる伊丹と左。
  綾香の母「そんな・・・」
  志茂川「犯人が逃げて、それで捜査がおしまいですか」
  伊丹「捜査は継続されます」
  左「被疑者がまた、日本に戻るかもしれませんから」
  志茂川「逃げた犯人が戻ると本気で思ってるんですか?・・・いいですね。犯人は事件から逃げられて。でも僕たちは逃げられない。この事件から、綾香を失った悲しみからずっと逃げられないんだ!」
  伊丹と左、帰り道を歩きながら。
  左「志茂川さんが怒るの、当然です。恋人を殺されたうえ、僕に犯人扱いされて、あげく真犯人には逃げられ、日本じゃ逮捕できないなんて!」
  伊丹「おい、それはお前のせいじゃないだろ」
 左「これでいいはずないですよ!」憤然として歩いていく。

  警視庁のロビーで右京と左が出くわす。
  右京「継続捜査になったそうですね」
  左「我々所轄の人間は外されました。・・・納得できません。絶対入れてもらいます」
  右京「左さん、それはあなたの署の上司に言うべきではありませんか?」
  左「聞いてもらえないから直談判に来たんです」礼をすると、受付を通って行ってしまう。
 溜息をつく右京。

  381翠香コメント:おっ、角田さんのパンダぱんだのマイカップ、登場!それにしても左刑事、熱いですね~。それに比べて伊丹さん、渋かったです~。

【シーン6】小野田、回転寿司にまごつく

  右京と小野田、回転寿司店にて会談。
  小野田、湯飲みにお湯を注ごうとして自分の指にお湯をかけてしまい、「アチッ!・・・これ、改良の余地があるね」
  見かねた右京、手本を示しながら「このように」
  小野田「知っているなら教えてくれればいいじゃない」
  右京「当然ご存知かと思いました」
  小野田、右京にならってお湯を注ぎ、「合理的に出来てるんだね。この手のものは」
  右京、封筒から資料を取り出し「ところで、例の逃亡犯ですが」
  小野田「ああ、ICPOルートで捜査享受しているやつね」
  右京「官房長のお力で、外務省ルートもなんとかなりませんかねぇ」
  小野田「なにやっても身柄は渡してもらえないよ」
  右京「だからこそ、相手国での捜査に少々プレッシャー」
  小野田「こっちが本気だという姿勢を示せってこと?」
  右京「逃亡犯の逮捕が早くなるかもしれません」サーモンの皿を取る。
  小野田「向こうで起訴されたって、この程度の罪だと、下手すれば社会奉仕活動でOKになっちゃう」同じくサーモンの皿を取る。
  右京「ええ、しかしそれでも、何の処罰のないよりは」
  小野田「被害者遺族は救われる?」
  右京「不合理ですね。この手のことはいつも」
  小野田、湯のみをすすり「あら、お湯じゃない。これ。(右京のほうに湯飲みを差し出しながら)ほら」
  右京、あきれた表情でお茶の粉を小野田の湯飲みに入れる。
  小野田「知ってるんなら教えてくれればいいじゃない」
  右京「当然ご存知かと思ってました」

  381翠香コメント:実は私、回転寿司に行ったことがないので、小野田さんのようにまごつくかもしれません。なるほど、セルフサービスになっているんですね。
  しかし、何で回転寿司で会談?

【シーン7】志茂川、ルベルタへ行く

  十日後──。
  右京が紅茶を淹れるティーカップを選んでいるところへ、角田がやってくる。
  角田「おう。読んだ?これ。(週刊誌のマルコ逃亡の記事を見せ)全く日本警察の恥だよな」そこには『日本は何度「逃げ得」を許すのか!』の見出しが躍っていた。
  マルコは、実家に逃亡していたらしい。
  右京、上着を羽織り、雑誌を持ったまま部屋を出て行く。
  角田「お、おい!」

  同じ週刊誌の記事を読む捜査一課トリオ。
  そこへ背後から右京がやってきて「志茂川さんが」 飛びのく3人。「うわぁ!びっくりした~」 右京「いなくなりました」
  志茂川は、今朝突然会社に休暇届を出したらしい。そして、雑誌社に写真に写っているマルコの家の住所を尋ねていた。雑誌社はさすがに教えなかった。
  事態に気が付き、あわてて出て行くトリオ。
  内村に報告するトリオ。三浦「成田を出国していました」 芹沢「時間的にみて、雑誌社に問い合わせてすぐです」 伊丹「きっとマルコに会いに行ったんです」
  何故かその場にいた右京「その可能性は高いと思いますよ」
  内村、ゆっくりと右京の方を向き「入ってくるな」
  右京、無視して話を続ける。「もちろん、この雑誌にある僅かな写真だけで、家を探し出せるとは思いませんが」
  内村「出て行けと言っている」
  右京、なおも話を続ける「マルコ・イノウエは、現地で逮捕されたんでしょうか?」
  中園「まだだ」
  右京「捜査資料は、向こうの警察に渡っていますねぇ」
  中園「当然だ!というかお前には関係ない」
  右京「にもかかわらず、まだ逮捕もしていない」
  内村「向こうの国がどういう捜査をしようが、向こうの勝手だ」
  右京「つまり、いまだにマルコ・イノウエは自由の身。非常に危険です」
  三浦「部長、向こうの警察に連絡すべきでは」
  内村「彼はルベルタに行っただけで、まだ何もしていない」
  右京「何かしてからでは遅いと申し上げています」
  内村「これが最後だ杉下。出て行け」

  381翠香コメント:こうも煙たがられる右京さんがなんだか可哀想390。しかし、何かあってから動くというのが、いかにも警察の悪しき体質ですね・・・。

【シーン8】マルコ・イノウエが殺された!

  三日後──。
  マルコ・イノウエが階段の踊り場から転落して死んでいた。
  中園「マルコ・イノウエが殺されたというんですか?」
  小野田「日本時間で昨日の朝だって。今朝、外務省を通じて連絡がありました」
  内村「向こうの警察がマルコを逮捕してれば・・・防げたのに・・・」
  中園「えっ!まさか、ルベルタに行った志茂川真が・・・」
  小野田「そう、やっぱり行ってたの。(引き出しから例の雑誌を取り出し)最新情報では、マルコ・イノウエは死亡前に、ここで東洋人男性ともめる姿が目撃されています」
  内村「東洋人男性・・・」
  小野田「どうして教えてくれなかったの?志茂川真がルベルタに行ったこと」
  内村「すいません」
  小野田「志茂川真の保護を現地警察にお願いしました」
  内村「えっ?」
  小野田「だって、日本の警察は向こうでは動けないもんね」小野田の後姿に低頭する内村と中園。
  小野田「あちらに頭を下げて見つけてもらうしかないよね」さらに低頭する2人。
 小野田「そのあとは、もっと頭を下げて身柄を渡してもらうしかないよね」もっと頭を下げる2人。

  右京と小野田、オープンカフェにて。
  小野田「その頭、どうやら下げずに済みそうです。ついさっき、連絡がありました。志茂川さん、現地でつかまる前に飛行機に乗っちゃったみたい」
  右京「つまり、日本に逃げ帰ってくると」
  小野田「これであちらとイーブンになりました」
  右京「はい?」
  小野田「外国人犯罪者を母国に逃がした者同士」
  右京「そんな簡単な話ではないはずですがねぇ」
  小野田「いや~ほっとしたら何かお腹すいちゃって。朝から何にも食べてない」そういってカレーを口に運ぶ。
  右京「ある意味、最悪の事態です」
  小野田「えっ?不幸中の幸いじゃないの?」
 小野田を睨みつける右京。

  志茂川が帰国した。到着ゲートで待ち構える捜査一課トリオ。
  伊丹「マルコ・イノウエが殺されました」
 志茂川「知ってます。僕が殺しましたから」

  完全に立場が逆転した。日本とルベルタは犯罪人引渡し条約を結んでいない。捜査当局は志茂川の身柄をルベルタには引き渡さない構えだ。

【シーン9】志茂川がマルコを殺した犯人?

  志茂川、取調べを受ける。
  志茂川「母国に逃げたら、捜査することも罰することも出来ない。・・・それなら僕もそうなりますよね?」
  三浦「残念だが、日本でもルベルタでも海外で罪を犯した国民を捜査し起訴することが出来るんだよ」
  志茂川、少し驚いた表情を見せたが「それならそれでいいです。外国人犯罪者は何度も母国に逃げ帰っているのに、誰もそれを止めてくれない。・・・だから僕が殺したんだ!」
  右京、マジックミラーで取調室の様子を見ていたが、中に入ってくる。
  伊丹、ドアの方を振り向き、「もう~ちょっと!」
  右京「すぐに済みますので」
  三浦「警部殿、困ります」
  右京「1分だけ」
  右京は、スペイン語も出来ない志茂川が短期間にマルコの実家を探し当てたことを疑問に思っていた。志茂川は綾香が殺されたように、マルコを階段から突き落としたのだと供述した。
 ルベルタから届いた資料の内容と、志茂川の供述は一致していた。やはり志茂川がマルコを殺したのか?

  鑑識課で、志茂川の所持品を調べる右京。その中に現地の日本語新聞があり、マルコが殺された記事が載っていた。
  右京「この記事を読んでいれば、彼にあの程度の自白は可能ですねぇ」
  米沢「えっ?志茂川真が犯人じゃないんですか?」
  右京「捜査享受している以上、ルベルタから和訳された捜査資料が届くはずですねぇ。(米沢のほうを向き)何とかなりませんかね?」
  米沢「何とかですか?」
  右京「ええ。何とか」
  米沢「ま、何とかしてみます」
 右京「どうもありがとう」

  自席で日本語新聞の記事を見ている右京に、帰り支度をした角田が声をかける。「まだいる?もう帰るよ」
  右京「お疲れ様です」
  角田「(右京のほうに近付きながら)納得いかないねぇ」
  右京「はい?」
  角田「いや~外国で人を殺しても、自分の国に逃げちまえばいい、みたいな状況はさぁ」
  そこへ米沢が入ってくる。「失礼します。ご所望のルベルタ警察の資料です」
  角田「えっ!」
  米沢「期限は明日。中園参事官が出勤するまで」
  角田「おいおい、いいのかよ~」
  右京「どうもありがとう」
  米沢「こちらの(右京が貸したDVDを見せ)お礼ということで。これもどうもありがとうございました」
  角田「ああそう。じゃあ俺は何も見なかったということで。アディオス!」そう言って帰る。
  マルコ・イノウエの中指には、リング状の刺青が2つあったが、1つは薄い青色をしていた。
  さらに右京は資料の中に気になる記述を発見した。”マルコ・イノウエは死亡前、背の高い東洋人男性と言い争う姿が目撃されています”
  志茂川は長身というほどではない。マルコと言い争っていた東洋人男性とは?

【シーン10】左刑事がマルコを殺した?

  捜査一課の面々はデスクに布団を敷き、休もうとしていた。
  そこへ右京が入ってくる。「田町署に確認を取りました。左刑事は、継続捜査を外された翌日から休暇を取っています。こんな時間に寮にもいません」
  伊丹「な、何の話です?」
  右京「目撃された東洋人は、背が高かったんです。左刑事の渡航記録を調べましょう」
  翌朝、内村に報告をする捜査一課。左刑事はマルコが殺された日に現地にいたことがわかった。左刑事なら捜査資料からマルコの居場所を突き止めることも可能だろう。
  捜査員たちは、現地警察に連絡すべきか、内村にお伺いをたてる。「ふざけるな!」と一喝する内村。
  そこへ右京が現れる。「連絡すべきだと思いますよ」
  内村「入ってくるな」
  右京「マルコ・イノウエが殺される前に言い争っていた人物が左刑事だったか、写真を送って確認させるべきです」
  内村「そんなことが出来るか。日本の警察が身内の刑事を、外国の警察に捜査させるなんてそんな」
  右京「被疑者が警察官だと、捜査享受は出来ませんか?」
 内村「うるさい!この後始末は私がつける」

  内村、小野田にそっと耳打ちする。「幸いルベルタ側は左巡査部長に気付いていません」
  小野田「左巡査部長が犯行を否認して、殺害の証拠さえなければ、警視庁もそれ以上の捜査はしないってこと?」
  内村「そうすれば、万一刑事が渡航外国人を殺していたとしても、その不祥事は表沙汰になりません」
  小野田「結構です。では左巡査部長が帰国次第、すぐに身柄を確保し、必ず犯行を否認させてください」

  右京と小野田、ふたたびオープンカフェにて。
  右京「そうやって闇に葬るおつもりですか?」
  小野田「先に葬ろうとしたのは向こうじゃないかしら」
  右京「はい?」
  小野田「マルコ・イノウエをいつまでも逮捕しないことで」
  そこへ右京の携帯に着信が。「失礼」 右京、オープンカフェを去っていく。
  電話は米沢からで、ルベルタからの鑑定資料が届いたということであった。資料に眼を通し、米沢に礼をいう右京。

  空港で左を待ち受ける捜査一課トリオ。
  芹沢「休暇中でも、勝手な渡航は職務規定違反だよ」
  三浦「会ったな。向こうでマルコ・イノウエに」
  左「・・・はい」
  伊丹「バカ野郎」
  左「間違ったことをしたとは思っていません」
  伊丹「なら、もっとバカ野郎だ」

【シーン11】真犯人は正義の人

  右京、例の雑貨屋に行く。店内は薄暗い。
  右京「今日はお休みでしたか?」
  エリ「(写真立てを眺めていたが、右京に気付き)あっ、いえ」
  右京「日本の草木染でしたね。2191ついただけますか?この間買いそびれたので」
  エリ「どれを?」
  右京「あなたと同じ色のものを」
  エリは顔色を変える。右京「確かしてましたよね?青いミサンガを。失礼(といって、彼女の腕を取る)あ~そうそう、この色です」
  エリ「切れたから捨てました」
  右京「おや、願い事は叶いましたか?」
  しかし、彼女は答えない。マルコ・イノウエの指には、指輪をデザインした刺青があったが、うち1本は天然の藍染の成分であることが鑑定結果により分かったのだ。
  右京「藍染は皮膚に付くとなかなか落ちにくいそうですねぇ。・・・調べれば、あなたの腕に残っているものと同じものかどうか、分かるんですよ」
  エリ「殺すつもりはありませんでした」マルコに警察に行くように話したら、揉み合いになり、マルコは踊り場から転落した。そのときに彼女のミサンガを掴んで切れたのだ。
  エリ「・・・私もマルコと同じです。マルコが死んだら怖くなって逃げました。私もずるい」
  右京「しかしあなたは、逃げた彼を出頭させようと、ルベルタまで追いかけました」
  エリ「(泣きながら)・・・日本で犯罪をしたら、ルベルタに逃げる。ルベルタ人皆がそうだと思われたくなかったから。・・・私は、これからも日本で生活したいから」
  右京「あの夜、救急車を呼んでいます。階段から落ちた被害者が心配だったからですね?」
  エリ「・・・はい」
  右京「そうですか。今のお話をもう一度警察でしてもらうことになります」
  エリ「・・・これから私に何ができますか?」
  右京「被害者のご遺族に話してあげてください。あの夜、何があったのかを。被害者の最後を知っているのは、あなただけです」

  取調べを受ける左。左は罪を償わせるためにマルコを日本に連れてくるつもりだった。しかし、もめているところを近所の住人に目撃され、警察に通報されてしまった。改めて出直すことにして、その場は立ち去ったものの、後にマルコが殺されたことを知ったという。
  マジックミラー越しに取調室を見ていた内村、「それでいい。そのまま否認しろ」とつぶやく。
  そこへ、中園が後ろのドアから入ってきて耳打ちする。「部長、杉下が真犯人を」
 内村、驚いて振り向き「なに?」

【シーン12】右京の願いは・・・?

  綾香が亡くなった歩道橋を訪れる志茂川と右京。
  志茂川「バカですね。僕は、今までずっとここに来ようなんて思わなかった」
  右京「そのかわり、地球の裏側まで行きました」
  志茂川「犯人がルベルタに逃げたと聞いて、追いかけようと思いました。でも、ルベルタのどこに行けばいいのか」
  右京「そんなときにあの雑誌を見たんですね?」
  志茂川「(肯き)でも、あれだけじゃ見つからなくて」
  志茂川は、着の身着のままでルベルタにやってきて、右往左往しているところを親切な日系人に出会い、安くて安全なホテルを紹介してもらった。そのホテルで新聞記事を見て、マルコが殺されたことを知った。志茂川は、犯人が一言も謝罪がないまま勝手に死なれ、何も無かったことになる、それが許せなくて自分が殺したことにしたのだ。そうすれば、この理不尽に世間が注目し、綾香の死も報われるのではないかと考えたのだ。しかし、やりすぎだという批判の電話やメールが志茂川の元に届いていた。それほどまでに綾香のことを愛していたので、やりきれない気持ちでいたのだ。
 右京「しかし、これだけは言えます。卑怯な人間のためにあなたが不幸になることを綾香さんは望んでいないと思いますよ」

  左、警視庁の玄関を出たところで、伊丹に会う。
  左「伊丹刑事」
  伊丹「監察官の取調べ、受けたんだろ?処分は?」
  左「減俸と謹慎です」
  伊丹「捜査一課に来るって話は?」
  左「もちろん、無くなりました」頭を下げ、立ち去ろうとする。
 伊丹「いつか(左、立ち止まる)いつか本部に上がって来い。お前みたいなバカ、嫌いじゃないぞ」

  三度、オープンカフェにて右京と小野田
  右京「自白も物証もある以上、彼女は国外退去になるのでしょうねぇ」
  小野田「うん。きっとルベルタ警察に捕まるんだろうね。(右京の腕のミサンガに気付き)何、それ?」
  右京「彼女の店で購入したんです。願い事が叶うそうですよ」
  小野田「・・・で、お前は何を願ったの?」
 右京「そうですねぇ・・・ま、これから考えます」そういって、小野田に一礼して去っていく。

  381翠香コメント:おお、伊丹さんカッコいいですね~。291最近、伊丹さんの渋い演技が光ります。ところで、右京さんの願いは何でしょうね?

■総評
  警察とは縄張り意識の強い所。前回は、県警と協力して捜査に当たっていましたが、犯人が県外に逃げたりすると、連携をとるのもなかなか大変なようです。国内でもそうなのですから、国外となるといろいろな条約が絡み、自由に捜査できないものなのですね。
 しかし、犯人や被害者が誰であろうと罪の重さや命の重さは同じなはず。それを秤にかけるようなやり方には納得できませんね。
 それから、縄張り意識は警察内部にもあって、どこへ行っても煙たがれる右京さんがちょっと可哀想でした。まあ、角田さんや米沢さんがこっそりサポートしてくれるので、助かってますけどね。
 早く右京さんに頼もしい(?)相棒を付けてあげて欲しいですね。

■参考
 
テレビ朝日|相棒7
  相棒season7公式ホームページです。

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天野頌子 (1)
陰陽屋シリーズ (1)
綾辻行人 (8)
島田潔(館シリーズ) (6)
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火村英生(作家アリス) (18)
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泡坂妻夫 (1)
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乾くるみ (8)
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井上夢人 (2)
今邑彩 (4)
上田早夕里 (2)
パティシエシリーズ (2)
歌野晶午 (5)
信濃譲二(家シリーズ) (2)
大倉崇裕 (3)
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成風堂シリーズ (3)
井辻智紀の業務日誌シリーズ (1)
太田忠司 (8)
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甘栗晃 (2)
朔夜一心(月読シリーズ) (1)
予告探偵 (1)
雪永鋼 (1)
大山淳子 (2)
猫弁シリーズ (2)
岡嶋二人 (5)
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恩田陸 (9)
神原恵弥 (1)
あ行の作家 (8)
加納朋子 (9)
入江駒子 (3)
市村安梨沙(アリスシリーズ) (2)
ささらシリーズ (1)
神永学 (4)
確率捜査官御子柴岳人 (1)
貴志祐介 (3)
榎本径(防犯探偵) (3)
北村薫 (17)
円紫さんと私シリーズ (5)
新妻千秋(覆面作家) (3)
わたしのベッキーシリーズ (2)
時と人 (2)
北森鴻 (9)
工藤哲也(香菜里屋シリーズ) (3)
蓮丈那智 (3)
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城シリーズ (2)
音野順 (1)
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