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毛髪再生

【今はもうない-SWITCH BACK-】 森博嗣

Category犀川創平(S&Mシリーズ)
 6  0

◆◇◆ひと夏の思ひ出◆◇◆

犀川創平S&Mシリーズ)8
長編
講談社ノベルス 1998.4
  講談社文庫 2001.3

今はもうない―SWITCH BACK (講談社文庫)
今はもうない―SWITCH BACK (講談社文庫)森 博嗣

おすすめ平均
stars認識のすり合わせ
stars一番好きかも
stars読み終わってタイトルを見て
stars見かけ倒しの作品
starsやはり騙された!

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■あらすじ

暑地にある別荘で、美人姉妹が隣り合わせた部屋で一人ずつ死体となって発見された。二つの部屋は、映写室と鑑賞室で、いずれも密室状態。遺体が発見されたときスクリーンには、まだ映画が・・・・・・。おりしも嵐が襲い、電話さえ通じなくなる。S&Mシリーズナンバーワンに挙げる声も多い清冽な森ミステリィ。
(講談社文庫より)

■ヒロイン
 西之園萌絵(22歳・N大工学部建築学科4年)

■感想
 いや~すっかり騙されました。所々何か変だな?とは思っていたのですが、そういうオチだったとは!これ、ずっとS&Mシリーズを読んできて、登場人物を良く知っている人の方が騙されると思いますよ。まあ、ミスリードするように巧妙に書かれているのですけどね。
 かといって、いきなり本作からこのシリーズを読んでみても、面白さが分からないと思いますので、少なくとも、【封印再度】【夏のレプリカ】は読んでおいた方がいいでしょう。

 お話は、犀川と萌絵が萌絵の運転する車で、西之園家の別荘に向かう道中に、萌絵が隣の別荘で起きた殺人事件について語るところから始まります。しかし、その事件の語り手は萌絵ではなく、笹木という男なのです。ここで読者は違和感を感じるワケなのですが、実はこれもトラップだったりします。
 ほとんどが、隣の別荘での殺人事件の話で、幕間に犀川と萌絵の会話が入る形なので、犀川先生の出番はシリーズ中で最も少ないです。う~ん、残念!

 事件は、またもや密室。しかも隣り合った2つの密室が登場します。別荘に居合わせた人々が色々と推理を展開するのですが、状況的に見て、まあこれしかありえないだろうなという結論にはなっていました。でも、何故わざわざあんなことをしたのか?ということについては、分かりませんでした。

 あ、今回は理系の要素は全くありません。だんだんシリーズを追うごとに理系の要素は少なくなってきているような気がしますね。今回はコンピュータすら出てこなかったし。

 ところで、犀川先生って、唐変木なのか、感情表現が下手なのか・・・(--;)会話部分をちょっと引用します。

「ここなら、私の気持ちを思いっきり大声で叫んでも、誰にも聞こえませんね」
「僕に聞こえる」 犀川は、ポケットから携帯灰皿を取り出した。
「叫んで良いですか?」
「叫ばなくても聞こえるよ」
「私、先生のことが大好き」
「そうみたいだね」 彼は足もとを見て、無表情で答える。
「ご存知でした?」
犀川は顔を上げて、萌絵を一瞥する。
「君よりはね」

 無表情でこんな返しをされちゃあ、私だったら凹みますよ・・・。

 S&Mシリーズもあと残り2作。名残惜しい気もします。残り2冊はボリュームもあるので、ゆっくりと楽しむとしますか~(^^)

 

■評価(5個が最高)

 

◆トリック度

267267

◆冷や汗度

404

◆満足度

★★★

■特におすすめ

  • 過去のS&Mシリーズを読まれた方
  • 叙述ミステリーが好きな方
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森博嗣犀川創平S&Mシリーズ西之園萌絵

6 Comments

viviandpiano  

騙されて嬉し。

本当にドキドキしちゃいました。
種明かしで、あ~良かったって(笑)

犀川先生、やっぱり大人なんですよね。
この、萌絵をさらっとかわすやりとりが、
日本人ぽくなくて、カッコよく感じてしまう私(^^;
多分、萌絵そこに魅かれてるのでは?
何考えてるか分からないミステリアスな感じが。

残り2冊、読み応えがあります☆
熱く、カッコいい犀川先生も見られますよ♪

2009/02/06 (Fri) 00:56 | EDIT | REPLY |   

翠香  

viviandpianoさんへ

> 本当にドキドキしちゃいました。
> 種明かしで、あ~良かったって(笑)
そうそう!怒って別荘を飛び出したぐらいなのに、どうして~?
と思いましたもの。騙されたと分かって、思わずニッコリ(笑)

萌絵は、難しい問題ほど燃えるタイプのようなので、
一筋縄ではいかない犀川先生に魅力を感じているのでしょうね。

> 残り2冊、読み応えがあります☆
> 熱く、カッコいい犀川先生も見られますよ♪
うわぁ、楽しみ~。
犀川先生って、クールそうに見えて、実は内面は熱いハートを持っていますよね。
そこが好き(^^)

2009/02/06 (Fri) 23:35 | EDIT | REPLY |   

のぽねこ  

ご無沙汰しております

私のブログの方にコメント下さり、ありがとうございました。

本書を初めて読んだときはかなり衝撃を受けました。そればかりは忘れられないのですが、密室などの方は忘れていたので、再読でも楽しめましたけれど…(笑)

会話の引用部分も、印象的なシーンでしたね。

お話に乗らせていただいて恐縮ですが、あとの二作も、分量的にも充実していますし、犀川先生もかっこいいですよ。

2009/02/07 (Sat) 21:21 | EDIT | REPLY |   

翠香  

のぽねこさんへ

いえいえ。こちらこそ、コメントバックありがとうございます!

そうなんですよ~。所々変だな?と思いつつも(例えば、洋服の趣味とか)、まんまと騙されてしまいました(笑)
まあ、ミステリーで気持ちよく騙されるのもオツなものかな~(^^)

> お話に乗らせていただいて恐縮ですが、あとの二作も、分量的にも充実していますし、犀川先生もかっこいいですよ。
かっこいい犀川先生、早く見たいです~。他にも読みたい本がたくさんあるので、悩んでしまいますが、近いうちに読んで、またご報告しますね!

2009/02/07 (Sat) 23:55 | EDIT | REPLY |   

FLIP  

気をつけないと……

あと2冊。
ゆっくり楽しむつもりが、面白くってあっという間に……ということになりかねません。
お気をつけて~。

犀川先生は女性がらみの時以外はクールなのですが、萌絵嬢とのやりとりに限っては、時々「話し方講座」でも受講させたくなってしまうワタクシです。

2009/02/08 (Sun) 10:26 | EDIT | REPLY |   

翠香  

FLIPさんへ

そうですねぇ。でも、カッコいい犀川先生を早く見たいので、一気読みしてしまうかも・・・。
まあ、楽しみにしばらく取っておこうかなーとは思いますが。

森先生の文章は正しい日本語で書かれていますよね。
ただ、犀川先生の場合、こういうことを言えば女性が喜ぶとかということを全く考えないお人なので(^^;)
でも、うわべだけのお世辞を言われても、萌絵は喜ばないと思いますよ。

2009/02/08 (Sun) 23:39 | EDIT | REPLY |   

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