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毛髪再生

【桜姫】 近藤史恵

Category今泉文吾(歌舞伎シリーズ)
 4  0

◆◇◆ずっと、あなたを探していた◆◇◆

今泉文吾歌舞伎シリーズ)3
長編
角川書店 2002.1
  角川文庫 2008.2

桜姫 (角川文庫)
桜姫 (角川文庫)近藤 史恵

おすすめ平均
stars恋愛ミステリー

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■あらすじ

 十五年前、大物歌舞伎役者の跡取り息子として将来を期待されていた少年・音也が幼くして死亡した。それ以降、音也の妹・笙子は、自らの手で兄を絞め殺す悪夢を見るようになる。
 自分が兄を殺したのではないだろうか? 誰にも言えない疑惑を抱えて成長した笙子の前に、音也の親友だったという若手歌舞伎役者・中村銀京が現れた。二人は音也の死の真相を探ろうと決意するが──。
 封印された過去の記憶をめぐる、痛切な恋愛ミステリー。
(角川文庫より)

■テーマ
  歌舞伎
  親子愛

■感想
 桜特集第一作目は【桜姫】です。
 初近藤史恵作品だったため、勝手が分からず、実は読む前は単発物だと思っていたのですが、どうやらシリーズ物のようです。しかも3作目らしい・・・。道理で探偵が何の紹介もなしに登場したわけです。シリーズ物は1作目から順番に読むことをモットーとしてきたのですが、今回は桜特集ということなので、思い切ってご紹介してしまいます!(笑)

 『桜姫』とは、歌舞伎の演目(正確には『桜姫東文章』)だそうで、花の桜とは全く関係ありません。物語の季節も夏なので、季節はずれで肩透かし(^^;)
 全面的に歌舞伎の世界の話なので、歌舞伎に慣れ親しんでいないと馴染みのない言葉がたくさん出てきて、読み辛さを感じるかもしれません。でも読み進めるうちに少しずつ歌舞伎に対する興味が湧いてきて、舞台を観てみたいなという気持ちになりますね。

 物語は、大部屋の女形役者・瀬川小菊(この方はシリーズのレギュラーキャラクターのようです)と大物歌舞伎役者の娘・笙子の2人の視点で進んでいきます。しかし、ともに「わたし」の一人称で語られるため、ちょっと分かりにくいですね。ミステリーの中には読者をミスリードさせるためにわざとそういう手法を使う場合もありますが、これはそんな意図ではないようです。歌舞伎と言う狭い世界の話で、ほとんど共通の人物が登場するのに、語り手2人には接点がないのです。どこか途中で繋がってくるのかな、と思ったのですが、結局そのままでした。

 主な内容は、15年前、笙子の兄・音也が幼くして亡くなり、笙子は自分が兄を殺す悪夢を見るようになります。そこへ、音也と仲良しだったという、若手女形役者の中村銀京が笙子の前に現れます。銀京は、音也の死に疑惑を持っていることを笙子に話し、二人で音也の過去に何があったのかを調べようとします。笙子と銀京はお互いに惹かれあうのですが、周りの人間は皆、笙子と銀京が付き合うことも、音也の過去を調べることも反対するのです。
 ついに笙子はパンドラの匣を開けてしまうのですが──。
 恋愛物の要素が強いせいか、まだるっこさを感じていたのですが、真相解明の件は引き込まれました。

 このシリーズは、今泉文吾という探偵が登場するのですが、今泉や助手の山本くんについては、いまひとつ掴めなかったなぁ。シリーズの第一作から出直します!(笑)

■評価(5個が最高)

 

◆トリック度

267267

◆冷や汗度

404404

◆桜開花度

桜1桜1桜1(五分咲き)

■特におすすめ!

  • 歌舞伎が好きな方
  • 恋愛物が好きな方
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近藤史恵今泉文吾歌舞伎

4 Comments

viviandpiano  

歌舞伎って

興味はあるけど、敷居が高い分野ですね。

私も、近藤作品は読んだことが無いので、
あんまり想像もつかないのですが・・・
シリーズものは最初から読みたいという気持ち、
分かる気がします。

でも、美しい題名ですね♪

2009/03/10 (Tue) 02:18 | EDIT | REPLY |   

翠香  

題名は美しいけれど・・・

私も歌舞伎についての知識がほとんどないので、
用語が分からず、辞書を引きましたよ(^^;)

シリーズものの順番を間違えて読んでしまったこと、何度もあって(苦笑)
途中で放置しているのは、そのパターンが多いですね・・・。

【桜姫】って題名は美しいのですが、歌舞伎の演目では、お姫様なのにならず者に恋をして、女郎に身をおとすという、壮絶な話らしいです。

でも、この本の装丁もきれいでしょ。

2009/03/11 (Wed) 00:19 | EDIT | REPLY |   

mokko  

これは・・・

桜と何の関係もないってことがわかって肩透かしをくらいましたが
恋愛系の本をほとんど読まないのに、これは思いっきり
胸キュンしましたよぉ~(^◇^;)
しかも、音也の死の真相にはさすがに驚愕!
お母さんの気持ちもすごくジーンとしたし
子供の死の真相には泣けてきましたよぉ~
このシリーズも追いかけてみようかな?(^◇^;)

2010/09/13 (Mon) 08:14 | EDIT | REPLY |   

翠香  

mokkoさんへ

この本は、特集で揃えたのではなくて、もともと持っていたのですよ。
何に惹かれて購入したのか覚えてないのだけど(^^;)
歌舞伎の演目とは知らずに可愛らしいタイトルだな~と思っておりました。

音也の死の真相にはびっくりですよね。
こんなことってあるのかな?

歌舞伎の知識はほとんどなかったのですが、
これを読むと歌舞伎も観てみようという気になりますよね。

私も来月に新しい特集を組む予定です☆
告知しますので、mokkoさんもぜひ参加してね♪

2010/09/14 (Tue) 23:44 | EDIT | REPLY |   

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