【相棒season7】 第18話

 どうにか最終回に間に合いましたw 第18話です。

■放送日時
  2009年3月11日 テレビ朝日 21:00~21:54 第18話 「悪意の行方」

■GUEST CAST
  陣川公平   ・・・原田龍二
  久保田優子 ・・・原史奈
  伊藤真央   ・・・金子さやか
                     ほか

【シーン1】右京と陣川、何者かに監禁される!

  右京、一斗缶を叩きながら「陣川君、陣川君、そろそろ起きてください」ガンガンガン!329「陣川君!」ガンガンガン!329
  気を失って倒れていた陣川、目を開ける。
  右京「おはようございます」
  陣川「あ、おはようございま・・・(再び眠ろうとするが)杉下さん!」405
  右京「お久しぶりです」
  陣川、体の痛みにうめきながら「あの・・・これはどういう?」
  右京「どうやら閉じ込められたようですねぇ」
  右京と陣川は、貨物船に閉じ込められたらしい。中はガラクタで一杯だった。
  右京はガラクタの中から発炎筒を見つける。天井の明かり取りの窓を壊して、発炎筒を外に投げ込めば外にいる人に気付いてもらえるだろう。
  右京は、地下道を歩いている時に、背後から何者かが襲い掛かってきた。その人物はねじ伏せたものの、もう一人の人物に背後からスタンガンで襲われ、気を失った。
  陣川は、自宅の部屋の鍵を開けようとしたところを、背後から何者かに襲われた。そうして2人は今ここにいる。
  陣川は中にあったスコップで窓を割った。右京は、自分のサスペンダーに発炎筒を結びつけた。
  陣川は自分がやるといって、投げ縄よろしく発炎筒を窓の穴に向かって投げた・・・が、失敗。床に落ちてしまった。あわてて発炎筒の火を消す2人。
  そこへ、入り口から声が!「誰かいるんですか!」
  助けが来て、二人は解放された。通報があったらしい。通報者は名乗らなかったが、女性だった。
  付近に車が乗り捨てられていた。盗難車らしい。キーの部分が壊されていた。
  陣川が携帯が落ちているのを発見する。女性物らしい。

 381翠香コメント:右京さん、「おはようございます」って、とぼけてますねぇw あれだけ血相変えて缶を叩いてたのに。

【シーン2】ターゲットは特命係

  右京と陣川、刑事部長室に呼び出される。
  内村「全く無様なもんだ」
  中園「で、こんな目に遭う心当たりは?」
  右京「色々ありますが、気になるのは昨日の夕方のことです」
  受付に日高真二と名乗る男が特命係の方に会いたいとやってきたのだ。
  右京「それで受付ロビーに行くと、その男性はいませんでした。僕の顔を確認するのが目的だったのかもしれません」
  内村「(中園に向かい)出入り口の監視カメラを調べさせろ。(右京の方へ近付き)で、犯人の狙いは特命係か?」
  右京「可能性は高いと思います」
  内村「(陣川に向かい)お前も特命係にいたことがあるな」
  陣川「はい」
  右京「だとするならば、犯人は陣川警部補が特命係にいたときに接触した人物である可能性が高いと思います」
  陣川が特命係にいたときに逮捕した人間は2人いるが、まだ服役中だ。
  陣川「あの、それで今後の捜査は?」
  内村「お前たちに関係ない」
  陣川「でも、当事者である僕たちがいたほうが・・・」
  中園「いつでも事情聴取出来るように、自宅待機しておけ」
  内村「それから、今度の件を他言したら承知しないぞ。・・・これ以上私に恥をかかせるな、いいか」

  右京と陣川、刑事部長室を出た廊下を歩きながら。
  右京「確か、見当たり捜査が君の趣味でしたねぇ」
  陣川「趣味って、職務としてやっているんですよ。自宅に指名手配犯の写真を貼って、いつも記憶して」
  右京「そうそう。それで誤認逮捕したのが、特命係に配属された理由でしたね」
  陣川「それは昔のことじゃないですか」
  右京「今はしていませんか?」
  陣川、急に黙り、そっぽを向く。
  右京「してるんですね?」
  陣川「最近は、被疑者を見つけても職質だけにしています」
  右京「その職務質問の際に、特命係と名乗ったりはしていませんか?」
  陣川「いいえ。ちゃんと捜査一課の経理と名乗っていますから。はい」
  右京「それもどうかと思いますがねぇ」
  そこへ右京の携帯に米沢から電話が入る。携帯電話の落とし主が分かったらしい。

【シーン3】退学になった腹いせ?

  右京と陣川、落とし主のいる中学校へ出向く。落とし主は中学校の教師・伊藤真央だった。
  右京、袋に入った携帯を掲げ「これなんですが。いかがでしょう?間違いありませんか?」
  真央「ええ、私のです。ありがとうございました。昨日からずっと探してて・・・。」
  しかし彼女は、右京たちが監禁されていた亀島川には行っていないという。
  そこへ、真央の携帯にメールが入る。悪質ないたずらであろう、彼女のコラージュ写真が送られてきた。
  右京「おやおや。そのようなメールを送られる、お心当たりがあるんですか?」
 真央「・・・学校裏サイトってご存知ですか?」
 真央は、裏サイトでいじめを受けていた生徒から相談を受け、警察に頼んでサイトの管理人を突き止めた。管理人は、真央の中学の生徒だった。その生徒は退学処分となり、今は公立の中学に通っているという。
 右京「今のメールはその生徒さんからでしょうかねぇ」
 真央「かもしれませんが、分かりません」
 しかし、陣川が調べるという申し出を彼女は断った。

  右京と陣川、中学校を出ながら。
  陣川「あの、特定するんですか?さっきのメール」
  右京「警視庁のハイテク犯罪捜査ならば可能です」
  陣川「でも、伊藤真央先生はもういいって・・・」
  右京「君ももう結構ですよ。それに君は自宅待機の身ではありませんか」
  陣川「いや、それは杉下さんもでしょう」
 右京「彼女に怨恨の線が浮かんだんです。しかも我々が監禁されていた船で見つかった彼女の携帯が手掛かりです」
 陣川「え、え、まさか退学になった生徒が、先生に罪を着せるために?」
 右京「かなり飛躍した推理ではありますがねぇ」
 陣川「でも、それで何で僕らが襲われるんです?」
 右京「ですから、飛躍した推理といいました。しかし、少しでも可能性があるのならば、僕は調べますよ」一人で先に歩いていく。
 陣川「いや、ちょ、僕も調べたいです」右京の後を追いかける。

【シーン4】110番通報者

  右京を訪ねてきた男は、入り口の防犯カメラに写っていた。しかし前科者リストには載っていなかった。
  現場にあった車はやはり盗難車であった。車の中には持ち主以外の指紋が複数採取されたが、その中に右京の指紋も混ざっていた。どうやら右京はこの車で運ばれたらしい。
  110番通報記録を読み上げる陣川、「通報者:亀島川のだるま船から変な音がするんですが・・・ 応答者:だるま船の中に人がいるということですか? 通報者:分かりませんが何か叩くような音がして。」
 何か気に掛かった表情の右京。

  特命係──。
  角田、パンダのマイカップにコーヒーを注ぎながら「で、一緒に監禁された陣川警部補は?」
  右京、紅茶にミルクを入れながら「自宅で待機するように言いました」
  角田「何だ残念。久しぶりに会いたかったのになぁ」
  そこへ──。「杉下さん!」噂をすればの陣川が飛び込んできた。驚く右京と角田。405
  陣川「連絡が付きました」角田に挙手する。
  右京「はい?」
  陣川「僕たちを助けてくれた通報者」
  右京「その通報者は、匿名希望だったんじゃありませんか?」
  角田「そういう人にわざわざ連絡するかね~」
  陣川「だって、お礼は言わないと」
  右京「そんな電話をしたら、相手が警戒してしまいますよ」
  陣川「僕が警官だといったら、安心したみたいです」
  右京「言ったんですか?自分が警官だと」403
  陣川「ええ。言わないと警戒されちゃいますよ」
  右京「今度の件を他言したら承知しない。・・・と、刑事部長に言われたはずですよ」
 陣川、ようやく自分の失態に気付き、ハッとする。399

  花の里にて、通報者の女性・久保田優子に会う、右京と陣川。
  優子「大丈夫ですよ。誰にも言いませんから」
  たまき「通勤途中の忙しい朝に通報してくださったんですって?」
  優子「でも今朝はゆっくりだったんで」
  陣川「会社があの近くなんですか?」
  優子「いえ」
  陣川「じゃあ、ご自宅が?」
  優子「いえ」
  たまき「陣川さん」軽くたしなめる。
  陣川、両手を体の前で横に振りながら「いや、あの、そういういやらしいつもりで聞いたのでは・・・」
  優子はダイエットを兼ねて時間のある朝は出来るだけ歩くようにしているらしい。仕事はコンピュータ関係。ずっと座りっぱなしの仕事のようだ。
  帰りに優子を送る陣川。
  陣川「久保田さんは、何で今のお仕事に?」
 優子「そうですね、家、本屋だったんですよ。でも万引きで潰れちゃって・・・」
 陣川「あ、聞いたことあります。本屋は万引きが多いって」
 優子「コンピュータ関係ならそういうことはないかな、って」
 陣川「確かに万引きはないですよね」
 優子「でもウチのサイトのキャラクター、勝手に使われたり、悪質な書き込みをされたり、楽な仕事はないですね」
 陣川「ああ、そういうことなら警察に通報して下さいよ。はい」
 優子「(ちょっと笑って)私はサイトの監視をしてるんで、警察にはいつもお世話になってます。ちゃんと連携してます」
 陣川「へえー。じゃあ縁があるんですね、僕たち」
 優子「えっ?ああ、そうですね」
 陣川、思い切って優子を誘う「あの、もう一軒行きません?」

  再び花の里。
  ふてくされた表情の陣川を横目でみる右京。403
  陣川、頬杖をつきながら「勇気を振り絞ったのに、断られちゃいました」
  右京「だからといって、戻ってこなくてもいいんですよ」
  陣川「だって、今から仕事だなんて言われて」
  たまき「こんな遅くに?」
  陣川「嫌われたってことじゃないスか」熱燗を手酌する。305
  右京「彼女、ここでずっとウーロン茶を飲んでいたじゃありませんか」
  陣川、虚ろな目をして「はい?」
  たまき「そういえばそうでしたねぇ」
  陣川「じゃあ、本当にお仕事?」
  右京「可能性は高いと思いますよ」
  陣川「嫌われたわけじゃないんだ~」398
  右京「まあ、そこまでは分かりかねますがね」
  陣川「よかったぁ~。杉さん
  右京「杉さん?」
  陣川「これって、運命ですよね?」ニヤッと笑う。
 右京「はい?」
 陣川はお銚子をもう1本注文する。

  381翠香コメント:特命係に陣川さんが飛び込んできたときの右京さんのびっくり顔がナイスです(≧▽≦) ついに「杉さん」になってしまいましたねw

【シーン5】犯人グループの一人を逮捕

  盗難車を運転していた男の写真が警察に送られてきた。この後部座席に右京が乗せられていたのであろう。
  陣川「あれ?この男、僕知ってます」
  右京「はい?」
  右京と陣川、陣川の自宅へ。部屋の中は指名手配犯のポスターが所狭しと貼られていた。
  陣川は、指名手配犯に似た男だったので、職質していたのだ。五味勇一郎、33歳。
  陣川「行ってみましょうよ。ね?」
  溜息をつく右京。
  結局、五味の自宅を訪ねることになった右京と陣川。
  右京「五味さんですね?」
  五味「(ちょっと怯えた表情で)そうだけど?」
  右京「ちょっと伺いたいことがあるのですが」
  五味「警察が俺に何の用だ」
  右京「おや?何故僕が警察だと分かるのでしょう?」
  五味、しまったという顔をして、ドアを閉め、窓から逃げようとする。
  右京「陣川君!」
  裏で待機していた陣川、大格闘の末、五味を確保した。
 右京「陣川君、君、当たることもあるんですね

  381翠香コメント:「行ってみましょうよ。ね?」と言ったときの陣川さん、なんか可愛かったです。344あんな目で見つめられちゃあ(笑) しかし、あの部屋では彼女を呼べませんよ・・・。

【シーン6】特命係が槍玉に!

  五味は、右京を貨物船まで運んだだけで、襲ってはいないという。襲った二人の男は全く面識がないらしい。
  五味は『ムカつく教師』という掲示板の書き込みを見たのだという。この掲示板は今は閉鎖されているが、米沢が過去ログを見つけてきた。
 その中に気になる書き込みがあった。真清学園中学の教師・伊藤真央に関するものだ。
  書き込みをした人間は真央の実名を知っていたらしく、『真央』をもじって『魔王』と呼んでいた。しかし、実名はどこにも書かれていない。削除されたのだろう。
 その一連の書き込みの中に『その学校裏サイトの管理人を摘発したのは、警視庁の「特命係」です。』の書き込みがあった。
 まったくの事実無根だが、その後、特命係が槍玉にあげられている。──特命係はスタンガンの刑にケテイ。
 なんと『特命係の警官の家』として、陣川の家のマンションの写真まで掲載されていた。だから家の前で襲われたのか?
 さらに書き込みは続く。
   魔王のケータイ、亀島川のだるま船に捨ててきたよ!おれの指紋は残してないからあとは特命係ラチるだけでオケ。
   特命係一人確認コジャレたオサーンだったヲ。
   証拠写真ウプしておきます。(右京が受付にやってきたときの写真)
   特命係のオサーン、スタンガンでビリビリしますた。
 米沢「このように犯人しか知りえない事実が書き込まれています」
 右京「しかし、これは流れが少し不自然です。この手の極端な書き込みの場合には、反対意見や削除依頼などが書き込まれるのが一般的ではないでしょうか」
 米沢「そういえば、アンチが全く見えませんねぇ」
 右京「つまり何者かが反対意見を削除した。だからこそ、ここまで書き込みがエスカレートしたのでしょう」
 陣川「削除できるとしたら、管理人ですよね?」
 右京「いずれにせよ、我々はこのサイトに集った匿名の人々に襲われ、運ばれ、監禁されたわけです。しかも、僕の顔を確認した人物も、僕を襲った二人の男も、僕をだるま船に運んだ五味も、陣川君を襲った人物も、互いに名前や素性すら知らない可能性があります」
 米沢「恐ろしい犯罪集団ですなぁ」
 右京「もはや集団とも言えないかもしれませんねぇ」
 陣川「いやまさかそんなことが起こるなんて・・・こんな掲示板で。あれ?これBuraiの掲示板なんですね」
  Buraiとは会員制のSNS。陣川は去年、SNS連続殺人事件の際、Buraiも聞き込みをしたのだ。
 右京「君は何故、そのような聞き込みを?」
 陣川「いや、もちろん特命係のお手伝いです」
 右京「そんなお手伝い頼んだ覚えはありませんよ。あっ、君はやはり特命係を名乗ったのですね?」
 陣川「いや・・・一度だけ・・・すみません」

  翠香コメント:ふむ、右京さんは「コジャレたオサーン」ですか。ここに書かなかったけれど、内村刑事部長たちオサーンも、若者言葉には全くついていけなかったようで。 

【シーン7】犯人グループ逮捕

  警察はBuraiの会員名簿を入手した。内村は、犯人しか知りえない情報を書き込んだ人物を逮捕するように命ずる。
  右京と陣川、ある公立中学校の校門前で、一人の少年を待ち構える。
  右京「もう一時間目の授業は始まっていますよ」
  陣川、警察手帳を見せ「八木下卓也くんだね」
  右京「君、伊藤真央先生に悪質なメールを送りましたよね?」
  陣川「君も懲りないねぇ。前にも学校裏サイト作ったの、警察に突き止められてるでしょ。いいかげんこういうことはもう・・・」
  八木下「だからって退学にするかよ!」
  陣川「そういうのを逆恨みっていうんだよ!」
  右京「それはともかくですが、これに見覚えはありませんか?」真央の携帯を見せる。
  八木下「何それ?」
  陣川「君のいやがらせメールを受けた伊藤先生の携帯だよ。これをあの船の前に置いたの、君じゃないのか?」
  八木下「知らないよ」
  そこへ──伊丹と芹沢登場。
  伊丹「元、一瞬特命係だった陣川警部補と今もってなお特命係の杉下警部は自宅待機のはずでは?」
  陣川「お疲れ様です」
  芹沢「八木下卓也くん、ちょっとこれ見て。(掲示板を印刷したものを見せる)Burai」
  八木下は表情を変える。
  右京「おや、こちらには見覚えがあるようですね」
 芹沢「この掲示板立ち上げたの、君だね」

  右京と芹沢、道を歩きながら。
  陣川「結局、捜査一課に持ってかれましたね」
  右京「ええ。実行犯が捕まるのも時間の問題でしょう」
  陣川「はい。真相が見えましたよ。あっ(携帯を取り出し)久保田優子さんに報告しなきゃ」
 右京、それを横目で見つめる。403

  犯人グループは皆逮捕された。
  八木下によると、反対意見を削除していったら、ここまで盛り上がってしまったという。
  そこへ右京が取調室に乱入。
  伊丹、立ち上がって「警部殿!」
  右京「(伊丹を制して)5秒だけ。その個人情報ですが、削除したのは君ですか?」
  八木下「え?するわけないじゃん。盛り上がってんのに」
  右京、一息吸うと「どうもありがとう」取調室を出て行く。

  右京、米沢からBuraiの会員名簿を見せてもらう。その中に気になる名前があった。伊藤真央。

  381翠香コメント:捜査一課に持っていかれるのはいつものことです(--;)

【シーン8】優子はBuraiの社員だった

  陣川、優子を会社までタクシーで送る。
  事件解決のお祝いに優子を誘ったらしい。しかし、「お仕事頑張って」としか言えず、凹む陣川。
  すると、タクシーの座席に携帯電話が落ちていた。優子が忘れていったのだろうか。慌てて届けにいく。
  会社の入り口の前で、優子に追いついた陣川、「優子さん!あの、これ・・・(優子が首にかけていた社員証を見て)えっ?Buraiだったんですか!」
  優子「えっ?」
  陣川「知ってますよ~。SNSの。はぁ~やっぱり運命だ」
  優子「あの、何か?」
  陣川「いえいえいえ。ああ、そうだ。(携帯電話を差し出し)これ、タクシーの中に。無かったら困りますものね」
  優子「私のじゃないですけど」
  陣川「何だ~、馬鹿だな」
  優子「じゃあ、お仕事頑張ってきます」
  陣川「(大きく息を吐き出して)あの、また連絡してもいいですか?」
  優子「はい」小さく手を振り、会社の中へ入っていく。
 陣川、小さくガッツポーズをして「よし!」

  警視庁のロビーに現れた右京。外出するようだ。柱の影に立っていた陣川を一旦やり過ごし、戻ってきて「我々を襲った犯人はもう捕まりましたよ」
  陣川「ええ。でもまだ何かお調べになっているとか。米沢さんに聞きました」
  右京「ここから先は、僕の個人的な興味です」
  陣川「なら僕も興味があります」
  右京「君は自宅で謹慎していてくれるとありがたい」
  陣川「はい。杉下さんは、これからどちらへ?」
  右京、真央の携帯電話を取り出し「これをお返しに伺うだけですから、ご心配なく」
 陣川「真央先生・・・行きます。僕も行きます」右京の後を追う。

【シーン9】過去の過ちを自戒

  伊藤真央の自宅に伺う右京と陣川。真央の携帯電話を返す。
  右京「ところで、先生はBuraiの会員だとか?」
  真央「ええ」
  右京「そこにこんな掲示板がありましてね」
  真央、右京から例の掲示板を印刷したものを受け取り、「ムカつく教師・・・」
  右京「ここに先生の実名が書き込まれていました」
  真央「えっ?」
  右京「現在は削除されていますが、一体誰が書き込んだのか、そして、誰が削除したのか、少し気になりましてね。で、これが──」
  陣川「書き込んだ発信者です」
  しかし、真央は八木下以外の人物に心当たりがなかった。
  右京「そうですか。先生ならば先生の情報を書き込んだ人物にお心当たりがあるのではないかと思ったものですから」
  真央「これ・・・Buraiの掲示板なんですよね」
  真央はBuraiで3つのコミュニティに参加していた。
  習得学院高校・同窓会──真央の母校。気軽に本名で書き込みをしていた。
  2つ目は近所の居酒屋。ここのコミュニティはみな顔見知りらしい。
  3つ目は中学校教師。勤めている学校名と教科を書き込み、先生同士悩み相談や情報交換をしているらしい。
  陣川「つまり、この3つのコミュニティに来る人なら、真央先生の個人情報を知ることが出来るってわけですか」
  真央「ええ」
  そこで、右京は1ヶ月ほど前の書き込みに注目した。ネットいじめに関するもので、ある書き込み者が自分が高校時代にネットいじめに便乗し、ある女生徒の家の個人情報を書き込んでしまったため、商売を営んでいるその生徒の店で万引きが多発してしまったことが書かれていた。幸い大事には至らなかったらしい。
  真央「私の・・・高校時代の過ちです」
  陣川「じゃあ、これを書き込んだのは真央先生?」
  真央「ええ。こういう話題だったので、自戒の意味も込めて・・・」

  右京と陣川、歩道橋の階段を降りながら。
 右京「そうでしたか。これで全てが繋がりました。問題は、何故我々は監禁されたのか、ではなく、何故我々は解放されたのかだったのです」

【シーン10】小さな復讐が大きな犯罪に

  右京と陣川、通勤する優子を待ち構える。
  右京「Burai、その会社でサイトを監視しているあなたならば、中学教師のコミュニティを見つけることは可能ですね」
  陣川「この書き込みをした人が、優子さんの実家を潰した人かもしれない、そう疑ったのですね」
  右京「あなたなら、会社に登録されている彼女のIDを使い、彼女が参加する高校の同窓会コミュニティから自分と同じ高校の出身だと知ることも可能です。それで疑いを確信に変えたあなたは、同じ方法で、彼女が中学教師であること、そして彼女の行きつけのお店の場所を調べ上げた。そうすればもう、伊藤真央という名前も、何処の中学校に勤めているかも知ることは容易ですねぇ。さらに、あなたは彼女の勤める中学校の名前からこの掲示板にたどり着いてしまった。そこに彼女のことが書き込まれていたのを見たあなたは、それに便乗し、彼女の実名を書き込んでしまった。きっと最初はそんな小さな復讐だったのでしょう。しかし、掲示板の管理人が反対意見を削除していったため、そこに集まる悪意の書き込みはエスカレートし、やがて犯罪計画となってしまいました。それを見て、あなたは恐怖し、自らが書き込んだ個人情報を慌てて削除したのでしょうが、ネットの中で膨らんだ悪意はさらにエスカレートし、あの船に彼女の携帯電話が残され、我々がそこに監禁されるという事態になりました」
  陣川「そんなときに優子さんは、特命係の警官をだるま船に捨ててきます、という書き込みを目撃して、監禁場所に確認に行き、いたたまれず110番したんですね」
  右京「その通報であなたはこう言っています。『亀島川のだるま船から変な音がするんですが』 僕は通報者がだるま船というあまり一般的でない言葉を口にしたのを知り、少し引っ掛かりました。しかし、その書き込みを見て駆けつけたのだとすれば合点がいきます。さらにあなたはその通報を会社に行く前にしたとおっしゃいました」
  陣川「でも優子さん、出勤はいつも夜でしたよね」
  右京「その書き込みを削除した人間を調べれば、その掲示板を立てた管理人とBuraiに勤めるあなたが浮かぶはずです。まだ調べたわけではありません。今申し上げた状況証拠しかありませんが、もし、あなたが否認なさるなら、我々は退散しますよ」
  陣川「優子さん、もう本当のことを言いましょう。警察は調べますよ。こういうこと、警察は必ず突き止めるんです」
  優子「だったらあの時もそうしてくれたら・・・。高校のとき、ネットにそんな書き込みをされて、家は廃業し、引越しを余儀なくされました。昔のことです。忘れたつもりでした。でも、先日利用者から削除依頼があって、その監視作業であの書き込みを見つけたとき、怒りがぶり返しました。大事に至らずに済んだという書き込みに頭に血が上りました。しかも、書き込んだ人は今、学校の先生だなんて!とても許せなかった」
  陣川「当時、警察には通報しなかったんですか?」
  優子「訴えてもほとんど動いてくれませんでした」
  右京「まだ、ハイテク犯罪対策センターが出来る前でしたからねぇ」
  陣川「恨んでたんですね。警察を」
  右京「それで昨年、あなたの会社に聞き込みに来た陣川くんを選んだ。あなたは彼を特命係の人間と誤解したまま、あの掲示板に書き込んでしまった。そうですね?」
  優子「それで、予想以上に掲示板が荒れて、慌てて削除してももう遅くて・・・」
  右京「伊藤真央さんも同じようなことをおっしゃっていました。そのときのことを深く反省した彼女は、今ネットのいじめから生徒を守る教師になっています。・・・(腕時計に手をやり)ああ、そろそろお仕事ですね。失礼します」
  右京、一旦は優子の前を立ち去るが、立ち止まり「ああ、大事なことを忘れるところでした。もうひとつだけ。219当時、彼女の書き込みによって、万引きが多発したという同級生の実家は、コンビニ101でした」
  優子、驚いて右京の方を振り向き「コンビニ?」
  右京「伊藤真央さんは、確かにあなたと同じ高校でした。しかし、あなたが卒業した年に彼女は入学したんです」
  優子「・・・そんな」
  右京「失礼。お仕事の時間でしたね。陣川君、行きましょう」きびすを返し、去っていく。
  陣川「優子さん、あの、僕は・・・」
  優子「ごめんなさい!」走り去っていく。
 ひとり、海を見つめ佇む陣川。

【シーン11】事件を呼び寄せる男

  特命係。
  角田、パンダのマイカップにコーヒーを注ぎながら「まあ、逮捕とかって話じゃないもんな」
  右京、紅茶を淹れながら「掲示板への書き込みは刑法犯罪ではありませんからねぇ」
  角田「会社で処分されて終わりってとこか」
  右京「しかし、悪意を持って書き込んでいますから、名誉毀損に問われるかもしれません」
  角田「ネット社会ねぇ。便利さと危険は背中合わせってことだな」
  陣川「運命の出会いだと思ってました・・・。監禁場所から助けられて、事件に関係した会社に勤めていて、いやぁまさに運命の出会いかと・・・」
  右京「そういわれて見ると確かに運命かもしれませんねぇ。事件を呼び寄せるのは君の運命かもしれませんよ」
  角田「ああ、君、以前もそうだったよね。へへ。まあ、何故か事件を引き寄せる男は(名札の掛かったプレートを指差し)他にもいたけどな」
  右京、にっこりと微笑む。
  陣川「それって、僕が刑事に向いているってことですか?」
  右京、無表情に戻り「全く違います」
  陣川、右京の後を追いかけながら「杉下さん、そんなことをおっしゃらずに・・・杉下さん」
 右京、ティーカップを持ったまま、逃げ回る。

  381翠香コメント:なに二人で追いかけっこしてるんですか!角田さん、それって薫ちゃんのことですよね?

■総評
  今回はネットいじめがテーマでした。つい最近、あるお笑いタレントのことを事実無根の中傷をして問題になりましたよね。
 匿名だからと安易に便乗してしまうのでしょうが、ちょっと考えが甘いですね。掲示板に限らず、ホームページでもブログでもバレないだろうと思っていると、これが結構バレバレなんですよね。
 そこのあなた、気をつけましょう!219
 今回の『相棒』、陣川さん、なかなかナイスキャラじゃないですか~。1回限りにするには惜しいですねぇ。
 さて、明日はいよいよ最終回。やはりミッチーが新相棒になるようですね。何となく右京さんとは水と油な感じがするのですけどねぇ。伊丹さんとバトルする感じでもないしね・・・。
 ちなみに、最終回は2時間SPで、放送時間はいつもより1時間早いですから、お間違えなく!392

■参考
 
テレビ朝日|相棒7
  相棒season7公式ホームページです。

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Category: 相棒(ドラマ)
Published on: Tue,  17 2009 22:40
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相棒 特命係

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そのような書き込みは管理人の判断で削除いたします。
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くれぐれも犯人の名前やトリックなどを書き込まないように願います。
どうしてもネタバレの内容を語りたい方は、SECRET(管理者にだけ表示を許可)にチェックを入れて
ナイショのコメントにしてくださいね。

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