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毛髪再生

【すべてがFになるーTHE PERFECT INSIDER】 森博嗣

Category犀川創平(S&Mシリーズ)
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◆◇◆IT時代の密室殺人!◆◇◆

犀川創平S&Mシリーズ)1
長編
講談社ノベルス 1996.4
  講談社文庫 1998.12
20第1回メフィスト賞受賞作

森 博嗣 講談社 1998-12-11
売り上げランキング : 6543
by ヨメレバ

■あらすじ

島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然島を訪れていたN大助教授・犀川創平と女子学生・西之園萌絵が、この不可思議な密室殺人に挑む。新しい形の本格ミステリィ登場。
(講談社文庫より)

■ヒロイン

  西之園萌絵(19歳・N大工学部建築学科1年)

■感想

森博嗣氏のデビュー作で、犀川創平西之園萌絵の師弟コンビが探偵役を務める
S&Mシリーズの第1作です。
2人の名前の頭文字、Saikawaの「S」とMoeの「M」を取って、S&Mシリーズと呼ばれています。
実は本作はシリーズ4作目として書かれていたものを、第1作目にしたそうなのです。
確かに第1作目に据えるだけあって、インパクトのある作品ですね。

森博嗣作品は『理系ミステリ』と称されるように、コンピュータ用語216がたくさん出てきます。
バーチャル・リアリティを体感する場面もあり、なんとなく映画『マトリックス』の世界に似ているなと思いました。
うん、『マトリックス』が大好きで、あの世界観も理解できるという方には太鼓判を押します。
面白いです。ぜひ読んでみてください。
ただし、「スクリプト」、「コンパイラ」、「ログオフ」といった用語を聞いてもチンプンカンプン、
拒否反応を起こすという方にはあまりおススメしません。
これらの用語の説明はほとんどありませんし、本作は500ページもある長編なので、読むのがつらいと思いますよ。

登場人物の名前は仰々しい人が多いですね(^^;)
主役の二人の名前もかなりきてますけど、それ以外の人たちもなかなか。『珍名さん大集合』って感じです(笑)
森博嗣作品は、珍名さんの傾向が強いですね。他のシリーズでも珍名が続々登場します。

それと、西之園萌絵のお嬢様ぶり513がすごい。
大学のキャンプの集合場所にジャガー(運転手付き)で登場
キャンプなのに日傘持参。焼きそば・レトルトカレーなど食べたことない。などなど・・・。
逆に犀川の方は、9千円の腕時計を清水の舞台から飛び降りる覚悟(!)で買うような『庶民派』なので、
落差がありすぎ(笑)格差カップル!?

トリックは大きく分けて、2つあります。
メインの密室トリックは、表題の『すべてがFになる』に絡んできますね。
私は『F』の意味は途中で分かったのですが、トリックの方はさっぱり(^^;)
サブ・・・というか、アナログなトリックの方は・・・う~ん、これはどうですかねぇ。
果たしてこんなことが可能なのか、疑問の残るところです。

事件解決についても、後味の悪さが残りますね。
実はこの作品、これで完結ではないのです。
森博嗣作品は、シリーズ間で密接な繋がりがありまして、
本作は全体の中で、キーとなる作品になっています。
これをシリーズの第1作に据えた理由が分かる気がします。

他のシリーズを読み進めるうちに、「あれはこういうことだったのか!」と気付くポイントがありますので、
ここから長い旅の始まりとなりますが、ぜひシリーズを続けて読んでみてください。

 

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

 

◆トリック度

267267267267

◆冷や汗度

404404404404404

◆満足度

★★★★

■こんな方におすすめ!

  • 理系の方
  • 映画『マトリックス』がお好きな方
  • コンピュータ・パソコンが得意な方

■参考

   森博嗣作品一覧
   ▲森博嗣作品のインデックスです。ぜひご活用ください。

※2018.8.4更新

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2 Comments

すくね  

 GWは実家でのんびりしておりましたので、本作を再読しておりました~。ほぼ2年ぶりに読みましたので、詳細を大分忘れてました・・・。
まあ、内田ミステリーに慣れていると本作の『理系ミステリー』は確かに違和感がありますよね~?私も正直専門用語については??が頭の中に浮かびまくっておりました(苦笑。
 私は犯人は途中で分かったのですが、「F」の意味は最後まで分からなかったです・・・。途中で分かるとは翠香さんすごいですね!密室トリックは、まさにボトルシップの発想でしたねー。日ごろ内田ミステリーを読んでいるせいか、このS&Mシリーズを読んでいると、目からうろこが落ちるような気はします・・・。内田作品はほとんどトリックがないですから(笑。
 そうそう改めて読みまして、ヒロインのお嬢様ぶりには爆笑でした!この1作目に比べると大分シリーズが進むにつれてヒロインも常識がついてきてるのかな・・・?まあ、私はまだ4作目までしか読んでませんけど・・・。(5作目の『封印再度』は購入したので、今週末にでも読みたいと思っています)

 本作は、やはり犯人の存在感が圧倒的だな~と読み返して改めて思っています。ラストを読む限りでは、犯人の再登場がありそうな予感がしているのですが、これはシリーズを読み進めていく上での楽しみにしておきます・・・。

 それでは、長文失礼いたしました!GWも残り一日ですが、7日以降に備えることに私はなりそうです。翠香さんもいい休日をお過ごしください~。

2008/05/05 (Mon) 23:49 | REPLY |   

翠香  

すくねさんへ

確かに、内田ミステリーと森ミステリ(森さんの場合、「ミステリ」と横棒がつかない表記なんですよね)とでは両極な感じですよね。
私は大学は文科系で、仕事はIT関係という変わり種でして(笑) まあどちらも一応イケます(^^) 「F」の意味は、ハイテク研究所という設定からおそらく・・・と予想がつきました。
でも、トリックはさっぱり分かりませんでしたけど(^^;)

犯人の再登場は後続のシリーズであるようですよ。ネタバレになっちゃうので、詳しくは書けませんが。

【封印再度】は、まさしくボトルシップの発想ですね。事件の方はちょっとイマイチな感がありましたが、壺と鍵の謎は面白かったです。読んだらぜひ感想を聞かせてくださいね~♪

2008/05/06 (Tue) 23:00 | REPLY |   

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