Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【なみだ研究所へようこそ!】 鯨統一郎

 03, 2009

◆◇◆KY女の脱力サイコセラピー◆◇◆

波田煌子シリーズ1
連作短編集
ノン・ノベル 2001.3
  翔伝社文庫 2004.1

なみだ研究所へようこそ!―サイコセラピスト探偵波田煌子 (祥伝社文庫)
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■あらすじ

ここはメンタル・クリニック<なみだ研究所>。新米臨床心理士として働くぼくこと松本清は、最近目眩(めまい)に悩んでいる。あいつ、波田煌子のせいだ。貧相な知識にトボけた会話。こっちが病気になりそうなのに、なぜか患者の心の悩みをズバリと言い当て、その病を治してしまう。本当に彼女は伝説のセラピストなんだろうか。そして今日もあの不思議な診療が始まった・・・・・・。
翔伝社文庫より

■感想
 初鯨統一郎作品です。前々から気になっていた作家さんだったので、たまたまブックオフの105円コーナーで本作を見つけ、物は試しと読んでみました。もともと心理学とかサイコセラピーとか興味があったので、ちょっと期待していたのですが・・・見事に期待を打ち砕かれました(^_^;)

 本作は、松本清という新米臨床心理士の視点で語られているのですが、「松本清」ってなんだか薬屋さんの名前みたいだな~と思っていたら、「うちでは薬は使えないんです」・・・ってやっぱりそうきたか(苦笑)
 大体、「探偵」役のサイコセラピストの名前が「波田煌子(なみだきらこ)」ですからねぇ。スピッツの歌みたい(^^;)
 そう、この波田煌子というのが、なみだ研究所の所長なのですが、外見は十代の女の子にしか見えず(実際は22歳らしい)、セラピストの資格を持たず(!)心理学を勉強したことがない(!!)という「自称」サイコセラピスト。オドオドとしている割には妙に自信過剰だし、精神分析よりお茶365に詳しい。会話はとぼけているわ、自分の考えは譲らないわのトンデモキャラ。
 奥田英朗さんの作品に出てくる伊良部という人物に似ているという意見を聞いたのですが、たしか【チーム・バチスタの栄光】の白鳥も伊良部に似ているとか言われてましたよね。どうやら同じ系統のようで・・・。

 波田煌子は、謎が解ける(というかクライアントの悩みの原因が分かると)涙が一筋頬を伝います409名は体をあらわすというか、そのままですね(^^;) まあ、ドラマ向きではあると思います。句点(。)を文末に重ねて涙が落ちているさまを表現しているのが面白い。本作は8編の短編が収録されているのですが、短編の回を追うごとに「。(マル)」の数が一つずつ増えていっています。これ、意外と気付いていない人多いのじゃないかな?

 精神分析や心理学についての知識を得ることが出来たのは良かったのですが、波田煌子は、セオリーを無視したこじつけや駄洒落で心の病を治してしまいます。脱力系ですよ、これは。一応「本格推理小説」って銘打ってあるのですけど・・・。本格ではない・・・。絶対に。
 最後に上手く纏められているので、なんとなく誤魔化されてしまった感じ。390

 続編も読むかどうかはかなり微妙・・・。鯨氏のノン・シリーズもあるので、そちらを読んでみようかな。同じノリでなければいいのですが・・・。

■評価(5個が最高)

 

◆トリック度

267267

◆冷や汗度

404404

◆満足度

★★★

■特におすすめ!

  • 精神分析に興味がある方
  • 気軽に読める本をお探しの方
  • お茶がお好きな方
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Tag:鯨統一郎 波田煌子

COMMENT 2

Sun
2009.07.05
18:00

viviandpiano

URL

私も!

鯨作品は気になっていたんですよ!
読んでみたいな~と思っていましたが、
この「なみだ研究所」は、かなりのゆるゆる系みたいですね(^^;
でも、怖いもの見たさで読んでみたいかも。
「邪馬台国~」というのを読んでみたいと思ってるのですが。

Edit | Reply | 
Mon
2009.07.06
00:12

翠香

URL

viviandpianoさんへ

はい、かなりゆる~いです(苦笑)
最初の1篇が全て駄洒落で解決していたので、脱力してしまいました(^^;)
まあ、巨編の合間の『箸休め』としては、ちょうど良かったかな?
(只今、例のシリーズ最終作の分厚い本に取り組んでいますw)

「邪馬台国~」はデビュー作ですね。
文学や歴史を題材にしたものが多いようで、かなり惹かれるのですが、
「バカミス」という噂も・・・。
やっぱり本格が好きだなぁ。

Edit | Reply | 

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