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毛髪再生

【麦酒の家の冒険】 西澤保彦

Category匠千暁(タック&タカチシリーズ)
 6  0

◆◇◆酷があって切れのある推理?◆◇◆

匠千暁シリーズ2
長編
講談社ノベルス 1996.11
  講談社文庫 2000.6

麦酒の家の冒険 (講談社文庫)
麦酒の家の冒険 (講談社文庫)
おすすめ平均
starsレアな“純粋論理(推理連鎖)”型の長篇
starsとことんビール
stars大学生の会話で楽しめました
starsこれは
starsどうなんだろう。

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■あらすじ

ライブの途中、四人が迷い込んだ山荘には、一台のベッドと冷蔵庫しかなかった。冷蔵庫には、ヱビスのロング缶と凍ったジョッキ。ベットと96本のビール、13個のジョッキという不可解な遺留品の謎を酩酊しながら推理するうち、大事件の可能性に思い至るが・・・・・・。ビール党に捧げる安楽椅子パズル・ミステリ。
(講談社文庫より)

■感想
 匠千暁タック)シリーズ第2弾です。前回、【彼女が死んだ夜】でお伝えしたように、このシリーズに関しては時系列順にご紹介していきます。本作は刊行順だと3作目に当たりますが、時系列順だと2作目ということになります。

 【彼女が死んだ夜】の事件のショックから心の傷を癒すべく、ボアン先輩からR高原旅行に誘われたタック。なんでも生と死に正面から向き合い、哲学的な瞑想に耽りたいのだという。誘われたら断らないタック、同行を承諾したのだが、なんとボアン先輩は、女の子にも声を掛けろという。瞑想に耽るどころか煩悩だらけじゃないかー!(^_^;)
 結局、タカチとウサコが加わり、かくして4人でR高原へ。滞在中は楽しく過ごしたのだが、帰路につく途中、車がガス欠に!車を乗り捨て、延々と山道を歩いていくと、4人の前に奇妙な別荘が現れた。窓にはカーテンが掛かっておらず、中を覗くと部屋には1台のベッドの他には家財道具がいっさいなかった。4人は勝手に中に上がりこみ、家探しをするとクローゼットの中に隠すように冷蔵庫が置かれていた。中身は詰められるだけの缶ビールと冷凍庫には13本のジョッキ275。4人は、またもや勝手にビールを飲みながら307、この奇妙な『麦酒の家』について推理合戦を始める──。

 3時間以上も歩き続けた疲労とのどの渇きに耐えられずのことだけど、あーあ勝手に飲んじゃって・・・。390いちおう帰る時に代金は置いてきているのだけど、お金を払えばいいというものでもなし。なんと4人で49本ですよ!しかもロング缶。つまみがなくてよくぞそこまで飲めるもんだ(^^;)
 さらに無事にそれぞれの家に帰りついた後も4人は集まり、酒を飲みながら昨夜の推理合戦の続きをやるのですから、まったく懲りない奴らです(笑)

 前回と同様、酒を飲みながらあ~でもない、こ~でもないと推理合戦をしているわけなんですが、前回は殺人事件が起きて、事件の展開によって状況が変化していたのに対し、今回は謎がそこにポンとあるだけで、この時点では事件が起きているのかも分からないので、全く状況は変化しません。もちろん謎が明らかになるのは最後なので、それまでこの4人の与太話に付き合わないといけません(笑)
 タイトルには『冒険』という言葉が使われておりますが、いわゆる安楽椅子探偵モノなので、冒険という感じはしないですね。

 最終的にタカチの説に落ち着き、2日間にわたる推理合戦はお開きになるのですが、私はタカチの推理の穴に気付いていました。するとタカチタックと二人きりになったときに自分がズルをしていたことを告白。やっぱりね~。タカチ【彼女が死んだ夜】の事件の謎を解いたタックに一目置いているようですね。この二人の関係が今後どう発展していくのかも気になるところです。
 そして今回も謎を解いたのはタック。だけどそれはタックとタカチ二人だけの秘密。392

 表紙もビール柄のデザイン275なので、ビール党の方におススメ。酒の肴に読んでみてはいかがでしょうか?

■評価(5個が最高)

 

◆トリック度

267267

◆冷や汗度

404404

◆満足度

★★★

■特におすすめ!

  • 安楽椅子探偵モノが好きな方
  • ビール党の方!
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匠千暁タックタカチ西澤保彦

6 Comments

viviandpiano  

おお~

ビールを飲みまくっているところに、
かなりのシンパシーを感じます(笑)
96本のビール・・・興味津々の謎ですね☆
解決の後の余韻もありそうだし、
タックシリーズも読んでみようかな~。
読むなら、まずは「彼女が死んだ夜」からですね。

2009/09/03 (Thu) 00:19 | EDIT | REPLY |   

翠香  

viviandpianoさんへ

シンパシー・・・呑み子ちゃんですねぇ(笑)
このシリーズは酩酊しながら推理するスタイルなので、合っているかも?

本作は【彼女が死んだ夜】の事件後の設定になっていますが、
話はそれぞれ独立していますので、順番が前後しても大丈夫です。
登場人物は年齢を重ねていくようなので、時系列順に読むなら【彼女が~】からどうぞ(^^)

2009/09/03 (Thu) 23:59 | EDIT | REPLY |   

あかね  

読んぢゃいました♪

西澤e-69e-69冷めませんe-51

というより、先日読んだ「彼女が死んだ夜」でのタックたちがとても好きになってしまったので、次が読みたくて読みたくて・・・i-175思わず借りてしまいました(図書館♪)

96本のビールって~i-198どんな謎じゃーい?(笑)
って思っていたのですが、タックたちの酩酊推理中の会話が楽しくて楽しくて♪笑いが止まりませんでしたi-80

こんなに楽しい1冊なら、ビールを飲みながら読めばよかったですーi-201(笑)

2010/03/20 (Sat) 20:00 | REPLY |   

翠香  

あかねさんへ

おっと、早くも2作目行きましたか~。ハマってますねi-278

も~こいつらまったく・・・という感じですよね(笑)
彼らの推理も、ほ~なるほど!と思うものから、
んなわけないだろう!とつっこみたくなるものまで
バラエティに富んで楽しいですよね。

あ、そうそう、あかねさんは乾くるみ先生の『クラリネット症候群』って知っていますか?
表題作と『マリオネット症候群』の2つの中編が入っているのですが、
『マリオネット~』がちょっと西澤作品チックなんですよ。
軽くてすぐ読めるので、ぜひチェックしてみてね(^^)

2010/03/20 (Sat) 23:52 | EDIT | REPLY |   

あかね  

ハマってしまい・・・

かーなーりー・・・ハマってしまいました~i-80

タックタカチたち・・・はもちろんですが
西澤作品の黒い面グロイ面含めて・・・ものすごく今一番読みまくりたい作家さんですi-189(笑)

とりあえず次の「仔羊~」読みたいのですが古本で見つけられなかったので、明日図書館に行ってみます~i-179
そして「マリオネット症候群」ですかっi-198 タイトルは知っていたものの乾作品は「イニシエーションラブ」と「リピート」だけしか読んだことが無かったので・・・i-238
今度チェックしてみますっi-87

2010/03/23 (Tue) 13:20 | REPLY |   

翠香  

あかねさんへ

西澤沼にハマっちゃいましたか~(笑)
『仔羊』は、タックとタカチの出会いが描かれてますよ♪
初めは二人はこんなだったんだ~とちょっと新鮮でしたね(^^)
初めから全く変わらないのがボアン先輩(笑)

『マリオネット~』は、SFっぽい設定がちょっと似ているかなと。
西澤作品よりは軽いですけど。
乾作品は、あかねさんおススメの『リピート』と、『Jの神話』も読みたいと思ってます☆

私もあかねさんに触発されて、『スコッチ・ゲーム』を読み始めました~♪
序盤から衝撃的ですよ、これは!

2010/03/23 (Tue) 23:58 | EDIT | REPLY |   

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