【私が彼を殺した】 東野圭吾

◆◇◆読者への挑戦第2弾!◆◇◆

加賀恭一郎シリーズ5
長編
講談社ノベルス 1999.2
  講談社文庫 2002.3

私が彼を殺した (講談社文庫)
私が彼を殺した (講談社文庫)
おすすめ平均
stars参加型推理小説
starsうまくヒントが隠されていた
stars自分で推理することに楽しみを見出せる人にお薦め
stars3人の犯人
stars前作よりもレベルアップしたフーダニットの本格推理小説がここに!

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■あらすじ

約中の男性の自宅に突然現れた一人の女性。男に裏切られたことを知った彼女は服毒自殺をはかった。男は自分との関わりを隠そうとする。醜い愛憎の果て、殺人は起こった。容疑者は3人。事件の鍵は女が残した毒入りカプセルの数とその行方。加賀刑事が探りあてた真相に、読者のあなたはどこまで迫れるか。
(講談社文庫より)

■感想
  加賀恭一郎シリーズ第5弾。
 【どちらかが彼女を殺した】に引き続き、犯人当てミステリーの第2弾です。例によって解決編はなく、読者がそれぞれ推理する形式です。また前回同様、文庫版の巻末には『推理の手引き』が袋とじで付いていますので、それを読めば大体解答が分かるようになっています。
 【どちらかが彼女を殺した】は文字通り容疑者は2人だったのですが、今回は容疑者が3人に増え、難易度がアップしています。

 被害者は常用している鼻炎薬の中に毒入りカプセルを仕込まれ、毒殺されてしまいます。
 容疑者は神林貴弘、雪笹香織、駿河直之の3人。この3人の視点で代わる代わる語られ、物語は進行していきます。
 3人とも動機があり、毒入りカプセルを入手可能だったにもかかわらず、他人の目を盗んで毒入りカプセルを仕込むことは3人とも不可能のように見えるので、途中で行き詰まってしまう方も多いと思います。

 しかし、加賀刑事は読者のために重要なヒントを与えてくれました。始めは何のことやらという感じだったのですが、とりあえず前の方に戻って検証してみようと、何気なくページを開いてみたら、偶然にもそこに伏線が・・・!405
 「これだっ!」電球 この伏線部分で犯人が誰かが分かりましたし、おのずとどんなトリックを使ったのかも分かりました。念のため、ネタバレサイトで確認してみましたが、私の推理と同じものだったので、おそらく間違いないでしょう。426
 【どちらかが~】ではかなり苦戦したので、まさかこんなにすんなり解けるとは驚きです!

 でもこの推理には欠陥があるのですよ。大体途中のある場面では細心の注意を払っていた犯人がこんな初歩的なミスを犯すとは考えられないし、これだけで犯人バレバレなので、加賀刑事が回りくどく引っ張る理由が分からない。しかし、【どちらかが~】であまり細部にこだわり過ぎると答えが見えなくなるというのは経験済みなので、シンプルに考えてよいと思います。ちっちゃいことは気にするな、ワカチコ~ワカチコ~♪ですw

 でも、あのヒントのお陰で難易度はかえって下がったのではないでしょうか。ちゃんと伏線はあるので本来ヒントがなくても解けるはず。
 ここは東野氏のサービスと好意的に解釈しましょう(笑)やっぱり自力で解けると気持ちいいですしね♪392

■評価(5個が最高)

 

◆トリック度

267267267

◆冷や汗度

404404

◆満足度

★★★★

■特におすすめ! 

  • 自力で謎解きに挑戦したい方
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Category: 加賀恭一郎
Published on: Mon,  28 2009 23:58
  • Comment: 2
  • Trackback: 0

加賀恭一郎 東野圭吾 ミステリー

2 Comments

viviandpiano  

犯人当て♪

探偵Xに向けての予行練習にもなりましたか?(^^)
私はこのシリーズ読んだことないので、
翠香さんの記事を見て興味が湧きました☆
読んでみたいな~♪

2009/09/29 (Tue) 01:16 | EDIT | REPLY |   

翠香  

viviandpianoさんへ

特に探偵Xを意識していた訳ではないのですが、
なんだかあっさり解けてしまったので、あまり予行練習にならなかったかな(^^;)

加賀恭一郎のキャラは『正統派』ですね。
『探偵ガリレオ』の湯川みたいなとぼけた味はないけれど・・・。
どちらかといえば、内田作品の岡部警部に近いイメージかも。
外見も内面もカッコいいので、好きなキャラです(^^)

2009/09/29 (Tue) 23:07 | EDIT | REPLY |   

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