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【十角館の殺人】 綾辻行人

Category島田潔(館シリーズ)
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◆◇◆綾辻行人のデビュー作!◆◇◆

島田潔館シリーズ)1
長編
講談社ノベルス 1987.9
  講談社文庫 1991.9


■あらすじ

年前、凄惨な四重殺人の起きた九州の孤島に、大学ミステリ研究会の七人が訪れる。島に建つ奇妙な建物「十角館」で彼らを待ち受けていた、恐るべき連続殺人の罠。生き残るのは誰か? 犯人は誰なのか?
  鮮烈なトリックとどんでん返しで推理ファンを唸らせた新鋭のデビュー作品。
(講談社文庫より)

■感想

綾辻行人氏のデビュー作で、 館シリーズ第1作です。

 孤島で連続殺人事件が起きるという設定は、アガサ・クリスティの【そして誰もいなくなった】を意識した、オマージュ作品であると思われます。
この作品は、島と本土の二元で物語が展開していく、カットアウトの手法が用いられています。
舞台の場面チェンジみたいな感じですね。

 始めのうちは、ミステリー研究会の面々がお互いを「ポウ」だの「エラリイ」だのと、海外の推理作家の名前で呼び合っているのが何だか気持ち悪い感じでしたが、
本土で関係者に怪文書が送りつけられ、探偵役の島田潔と元ミステリ研究会員の江南(かわみなみ)が調査を開始したあたりからハマりだしました。
ミステリー研究会のメンバーのキャラが個性豊かに描かれていたので、一人一人殺されていくさまはショッキングでしたね。

 実は私、読み始めの頃に犯人像について、ある仮説を立てていたのですが、これ、的中してました(^^)v
とはいえ、途中で翻弄されましたけれど(^^;)
それでも犯人が明らかになった瞬間の鳥肌がぞわ~っと立った感じ、今でも忘れられません。
衝撃度としては、本家を超えたかもしれません。

 トリックに関しては、かなり大胆ですね。面白いけれど、現実的にはちょっと無理があるかな(^^;)
綱渡り的な部分もありますし、他のメンバーにバレる危険性も多々あったように思います。

 館シリーズ島田潔が探偵役を務めることになりますが、
(ちなみにこの『島田潔』の名前ですが、島田荘司氏と島田氏のシリーズキャラ「御手洗」から名前をいただいたようです)
この作品を執筆した時点では、シリーズ化を考えてはいなかったようで、島田の名探偵ぶりは見られませんでした。
謎解きも犯人の独白でしたし・・・。
島田が真相にどれほど肉迫していたかは、ハッキリとは描かれていません。
むしろ名探偵気取りのミステリ研のメンバーの方が鋭い推理を展開していましたね。こっちの方がキャラ濃かったですし(^^;)

島田の活躍は第2作以降のお楽しみということで(^^)

 

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

 

◆トリック度

267267267267

◆冷や汗度

404404404404

◆満足度

★★★★

■こんな方におすすめ!

※2018.8.11 更新

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綾辻行人島田潔館シリーズ

4 Comments

nemurineko  

翠香さん今晩は

記事はまだ少ないですが綾辻さんの館シリーズは一通り読んでます
この作品はミステリーとしても面白かったのですが舞台が大分ということで
よけいに楽しめた作品だったんです(^^;
自分の生まれた場所がミステリーの舞台になり探偵役が同郷なんて
ミステリー好きの私にはたまりませんでしたよ(^^;

2012/03/23 (Fri) 22:19 | REPLY |   

翠香  

nemurinekoさんへ

nemurinekoさん、大分の方だったのですね。
私は九州は長崎しか行ったことがなくて・・・。
湯布院とか行ってみたいのですけどね~
自分の地元とか、知っている土地が舞台だとテンション上がりますよね。

館シリーズもぼちぼち『黒猫館』を読みたいのですが、
他にも読みたい本がたくさんあって、なかなか手が回らないですね(^^;)

2012/03/23 (Fri) 23:22 | EDIT | REPLY |   

百物語ガール  

翠香さんにススめられたら、急に読んでみたくなっちゃいまして…(笑)

というわけで、読んでみました。
楽しく読めたのは読めたんですけど、でも、最後の展開はなんであんな風にしちゃったんだろ?って。
なんかスッキリしないっていうか…

ネットで見たら、
ボトルは、『そして誰もいなくなった』をなぞっているんだそうですね。
『そして誰もいなくなった』は読んだのは読んだんですけど、細かい所までは憶えてなくて。
そういうわけで、『そして誰もいなくなった』を再読しようか、それともミステリを久しぶりに読んだんで、別のを読んでみようかって思っているところです。

しかし、『十角館の殺人』。
たまたま行った本屋じゃどこにも売ってないし、アマゾンもその時はたまたま品切れ。古本も結構な値段するしで。
もしかして、ネットの世界とかで話題になってたりしてたんでしょうか?

2013/05/03 (Fri) 16:10 | REPLY |   

翠香  

百物語ガールさんへ

私も『そして誰も~』の細かい部分は忘れてしまったので、ラストの所だけ読み返したのですが、
確かに告白書は海で発見されていました!
やっぱりオマージュだったのですねぇ。

十角館、地元の本屋では平積みされてましたよ。
そういえば、この前なにかの番組でももちが館シリーズ(十角館ではなかったけど)を
読んだと言ってましたね。
まさかそれが原因ではないと思うけど(^^;)
ももち、ああみえてミステリが好きみたいです。
おとももちになれるかもしれない(笑)

2013/05/04 (Sat) 11:52 | EDIT | REPLY |   

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