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【伊集院大介の私生活】 栗本薫

Category伊集院大介
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◆◇◆伊集院大介を知るならこの一冊!◆◇◆

伊集院大介シリーズ5
短編集
講談社ノベルス 1985.11
講談社文庫 1988.9

4061842854伊集院大介の私生活 (講談社文庫)
講談社 1988-09

by G-Tools

■あらすじ

探偵にして銀ぶちめがねの極楽とんぼ伊集院大介が、奇妙な行動をとり始めた。山手線をぐるぐる廻り、毎日違う駅で降りて、駅の売店でヘンなものばかりを買う。大介の行動の陰には、どうも重大な事件が隠されているのでは・・・・・・。
表題作ほか、傑作ミステリー五編、伊集院大介の若き日の事件簿から。
(講談社文庫より)

■感想
  伊集院大介シリーズ第5弾。随分久々の伊集院大介シリーズになってしまいました。
  今年の5月に栗本薫先生がお亡くなりになり、大変残念な気持ちでいっぱいなのですが、先生の著した作品は永遠に生き続けます。このブログでも栗本先生の作品を引き続きご紹介していきたいと思います。

  この作品は、シリーズとしては第2短編集となり、6編の短編が収められています。
  今回は事件簿というよりは、大介の高校・大学時代の思い出(もちろん事件が絡んできます)、ある一日の行動を追ったものなど、大介のプライベートに焦点を当てた作品集となっています。
  もし伊集院大介シリーズをまだ読んだことがない方で、伊集院大介がどんな人かを手っ取り早く知りたければ本書をおススメします。
  このシリーズ、時系列順に並んでないので、どこから読んでも大丈夫なのですが、大介の事件簿の伝記作者である森カオルとの出会いから知りたいのであれば、シリーズ第2作の【優しい密室】からお読みくださいね。


  【伊集院大介の追憶】
  大介が大学時代に初めて質屋に行った時のお話。質屋の主人であるおばあさん510は、男のように頑丈な体格で毒舌だったが、大介にはやさしくしてくれた。
  大介が御飯をごちそうになったその夜、おばあさんは何者かに殺されてしまった。おばあさんと最後に言葉をかわしたのが大介だったので、警察に疑われるハメになるのですが・・・。
  それにしても、大介はどうして急にお金が入用になったのでしょうね?

  【伊集院大介の初恋】
  大介の高校時代の淡い初恋のお話。それもたった1時間の短い恋。この年頃の男の子ってやっぱり年上の女性にあこがれるのでしょうかね。しかも人妻ですよ。
  でも、この時ばかりは謎解きをせずに夢を見たままのほうがよかったのかも・・・。

  【伊集院大介の青春】
  大介の大学時代の話で、時まさに学生運動真っ只中の時代。古い著作なので、こういう歴史の1ページのような話があったりします。
  大学内で乱闘が起き、機動隊が出動する騒ぎの中、女子学生の一人が四階の窓から突き落とされた!大介は緑色の手に黒い袖の腕が突き落とすのを目撃していた。
  この頃から大介は、名探偵にあこがれ、名探偵になるためにあらゆる学問やバイトをこなしていたのです。やはり名探偵になるには様々な知識が必要なんですねぇ。

  【伊集院大介の一日】
  大介のある日の一日を密着取材(?)したもの。結構ヴァンパイアみたいな生活してますね(^^;) 
  大介はもっとまめでちょこまか動くタイプだと思っていたのですが、まったく逆で、極度の怠け者だったのですねぇ。

  【伊集院大介の私生活】
  大介が奇妙な行動をとるようになり、心配になった森カオルと山科警視(この頃はもう警視になったんですね~)は大介を尾行することにした。54028
  いい大人が2人して探偵ごっこ。しかも尾行しているターゲットが名探偵というのが笑えます411
  やがて大介が老婆を尾行していることが分かり、さらに2人は麻薬の密売組織だの、ババコンだのと妄想を広げてしまいます(笑)

  【伊集院大介の失敗】
  大介が以前、軽井沢で別荘番のバイトをしていた頃のお話。
  隣の別荘は2週間ほど雨戸を締め切り、人の気配がなかったが、ある日、窓から灯りが見えていた。不審に思って警察を呼ぶと、大型冷蔵庫の中から男の死体が・・・。
  見事、完全犯罪を看破した大介だが、これを失敗と言うのには訳があり・・・。

■評価(5個が最高)

 

◆トリック度

267267

◆冷や汗度

404404

◆満足度

★★★

■特におすすめ!

  • 伊集院大介を知りたい方!
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伊集院大介栗本薫

4 Comments

あかね  

なぜかなぜだか

大介さんの短編だと、この作品は昔読んだ事があります。
『初恋』『青春』・・・懐かしい!(笑)
でも、私「優しい密室」を未読で持ってるんです。
ちょっと失敗だったかな(笑)
密室を読んで、この作品も読み返したいっって思いました♪

・・・野間美由紀先生という漫画家の「パズルゲーム☆ハイスクール」(って知っていますか?ミステリマンガ♪)の主人公・香月が、伊集院大介のごとくバイトたくさんしたり資格をいっぱい取っている姿に憧れていました(笑)
その作品で伊集院大介を知ったので・・・私(m'□'m)

2009/11/06 (Fri) 15:56 | REPLY |   

翠香  

あかねさんへ

この間、あかねさんと伊集院大介の話をしたので、なんだか読みたくなってしまいました(笑)
この「私生活」までは比較的軽めの作品なのですが、
この後、「天狼星シリーズ」というヘビーな作品群に突入するのですよね(^^;)
余力がある時にチャレンジしたいと思います。

「優しい密室」は、時間軸でいうと一番古い作品になると思います。
なにしろ、森カオルが高校生、伊集院大介が教育実習生ですから。
でも、後から読んでも昔の2人はこんなだったんだ~とかえって新鮮かもしれませんよ(^^)

「パズルゲーム☆ハイスクール」は、以前何かの情報誌に紹介されていて、漫喫で読んだ覚えが(笑)
このマンガがあかねさんと大介の橋渡しをしたのですね~♪

2009/11/08 (Sun) 00:06 | EDIT | REPLY |   

結衣  

気分転換に

「桜井京介」シリーズの合間の気分転換に(何しろあちらは話が重い(^_^; )、
手元にあったこの本を読み返しました。
このシリーズも長編になると結構重かった記憶があるのですが、
この短編集はいいですよねぇ。
手元に置いて、時々疲れた時とかに読み返しています。
一番好きなのは「青春」ですが、「一日」や「私生活」も笑えますね。

『桜闇』の私のコメントに返して下さったコメント、
最初に書かれた物も、書き直された物も、両方読みました。
なんだかずいぶん気を遣わせてしまったようで申し訳なく……(*_*;
今後ともよろしく。

2013/04/15 (Mon) 09:00 | REPLY |   

翠香  

結衣さんへ

建築探偵はお気に入りのシリーズで、大事に読んでいますので、
何があってもネタバレされることだけは避けなければという
強い気持ちが出てしまったかも(^^;)
とりあえずこちらが仕掛中のシリーズについては、
全巻読んだ後にまとめてのコメントを控えていただければ・・・。
それにしても、コメントを書き直したことを通知していなかったのによく気付きましたね。

結衣さんも伊集院大介シリーズを読まれているのですね。
もしかして全巻コンプリートしてます?
私は天狼星シリーズをどうするかで長い間止まっているのですが、
天狼星はあまりミステリらしくないみたいなので飛ばして先に進めようかな~?

2013/04/15 (Mon) 23:53 | EDIT | REPLY |   

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