Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【人形式モナリザ-Shape of Things Human】 森博嗣

 04, 2009

◆◇◆人形の意志◆◇◆

瀬在丸紅子Vシリーズ)2
長編
講談社ノベルス 1999.9
  講談社文庫 2002.11

人形式モナリザ―Shape of Things Human (講談社文庫)
人形式モナリザ―Shape of Things Human (講談社文庫)
おすすめ平均
stars騙された
stars大人の娯楽恋愛を楽しむ
stars結局、何を見せたかったのか。
stars謎のたたみかけ・最後にちゃぶ台返し
stars登場人物は好きになれないが、読めないという事もない

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■あらすじ

科に建つ私設博物館「人形の館」に常設されたステージで衆人環視の中、「乙女文楽」演者が謎の死を遂げた。二年前に不可解な死に方をした悪魔崇拝者。その未亡人が語る「神の白い手」。美しい避暑地で起こった白昼夢のような事件に瀬在丸紅子保呂草潤平ら阿漕荘の面々が対峙する。大人気Vシリーズ第2弾。
(講談社文庫より)

■ヒロイン
 瀬在丸紅子(29歳・自称科学者)

■感想
 Vシリーズ第2弾。
 今回の舞台は、保呂草たちの住む『阿漕荘』や紅子の住む『無言亭』を離れ、長野県蓼科へ。
 練無が大学の夏休みを利用してバイトをしているペンション『美娯斗屋』に紅子、保呂草、紫子が押しかけてきます。
 登場人物の名前も珍名揃いだと思ったら、建物の名前も変てこりんでしたね(笑)今気付いたけど、阿漕荘って・・・あこぎそう?(^^;)

 ペンションの近くにある『人形博物館』で乙女文楽の実演のさなか、演者の女性が血を吐いて倒れてしまいます。
 場内は騒然となりますが、さらに人々を驚愕させたのは、彼女を人形と見立てて、操っていた車椅子の老女が背中をナイフで刺され、殺されていたことでした。
 この一族は2年前にも忌まわしい事件に遭遇しており、また一族の一人である画家の絵が盗まれるという事件も起こり、なにかと災難に見舞われているようでした。
 この一族の人物関係がかなりややこしいのですよ。一応、登場人物の紹介はついているのですが、できれば家系図を付けてほしかったなぁ。

 犯人当てに関しては、それほど難解ではないようで、途中で分かったという方も多いらしいのですが、こういう解決の仕方は、私はあんまり好きではないですね。しこちゃんの意見に賛成です。

 S&Mシリーズは、『理系ミステリ』と言われるだけあって、謎解きも論理的だった(一部割り切れない部分もあります)のですが、このVシリーズは独特の世界観がありますね。社会派志向の方には受け入れられないかも。

 事件とは別のところで興味をひいたのが、千体(実際には1050体)のモナリザ人形
 ある彫刻家が最後に作った人形のタイトルが『モナリザ』だというのですが、どれがモナリザだか分からないというもの。
 これ、なんとなく予想がつきましたね。もうタイトル自体も物語っているし。でもちょっと見てみたいと思いました。291

 さて、今回新たに紅子の先夫・林の部下であり、愛人の祖父江七夏が登場します。
 紅子と七夏のバトル59がこのシリーズを通して繰り広げられるようです。本作でも早速激しい火花が・・・。

「あの・・・・・・、どうして、一度捨てたおもちゃを、また拾おうとなさるの?私、てっきり落ちているものだとばかりと思った」
「一割差し上げるわ」

 いやあ、怖いですねぇ399。しかし、林は捨てたおもちゃですか・・・。いやはや(^^;)

 一方、紅子と保呂草の関係も微妙に・・・。まったく保呂草には再び驚かされました。ネタバレになってしまうので、これ以上いえませんが、2作目でこの展開では、今後どうするのでしょうか?
 S&Mシリーズにはなかった、ちょっとオトナの雰囲気が感じられるシリーズですね。

 

■評価(5個が最高)

 

◆トリック度

267267

◆冷や汗度

404404404

◆満足度

★★★

■特におすすめ!

  • 人形浄瑠璃、文楽に興味がある方
  • 前作【黒猫の三角】を読まれた方
  • ちょっとオトナの雰囲気を楽しみたい方
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Tag:森博嗣 Vシリーズ 瀬在丸紅子 保呂草潤平

COMMENT 6

Sat
2009.12.05
02:07

viviandpiano

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そうなんです。

大人の雰囲気ですよね☆
かなりドロドロしている修羅場が、面白かったり(^^;
この作品のトリックは、
まあまあ許せる範囲内かな~と思います。
前作の「黒猫の三角」は・・・あれは、私には無理(笑)

保呂草さん・・・結構ファンです☆

Edit | Reply | 
Sun
2009.12.06
00:33

翠香

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viviandpianoさんへ

トリックに関しては、実施の面で多少無理があるように思いますが、まあこの程度ならありでしょうね。
ただ、動機が納得できないですね。これは狂人の論理ですよ。
遊園地でしこちゃんが言っていた意見が正しいと思います。

保呂草さん・・・私はまだよくつかめなくて(^^;)
回を追うごとに彼の魅力に気付くかな?(笑)
今回は、一生懸命なしこちゃんがかわいいな~と思いました(^^)

Edit | Reply | 
Mon
2009.12.07
21:16

のぽねこ

URL

コメントありがとうございました

私のブログの方へコメントくださって、ありがとうございました。
本書のトリックなどは既に忘れてしまったのですが(記憶力が…)、祖父江さんと紅子さんのバトルが始まったのが印象に残っています。なるほど、大人の雰囲気ですね。
紫子さんが、なんというか割と一般的な(この表現も難しいところですが)見方をしていて共感しやすいですし、また彼女の人柄も素朴で、かなりファンだったりします(笑) 探偵側のメンバーになかなかなじめなかったですが、読み進めるにつれて味が出るように思います。

Edit | Reply | 
Tue
2009.12.08
00:28

翠香

URL

のぽねこさんへ

本作のトリックは、衆人環視の中で行うには危険が高過ぎると思うのです。
周到に計画されたトリックなのですが、それが動機とリンクしていないような・・・。

紅子と七夏のバトル、凄かったですね(^^;)
今後もこのバトルは続くのですよね。楽しみなような、怖いような・・・。
紅子と保呂草のツーショットもオトナの雰囲気を感じます。

しこちゃんは、割と常識的な物の見方をしていますよね。
主要キャラの中では一番まともかな?
保呂草と紅子に関しては、まだ未知数ですね。
シリーズを追うごとに、2人の魅力が開花することを期待しています(^^)

Edit | Reply | 
Tue
2009.12.08
11:43

あかね

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VVV♪

なつかしいー♪
I・らぶ・森センセです∩(´∀`)∩
確かにこのシリーズ!
紅子vs七夏(林をめぐる)バトルがアダルト☆(笑)
私自身・・・・・・らぶ宣言しときながら
S&M→V→四季までしかシリーズは読んでいないので、読み返したくなりました♪
G以降・・・楽しみにしすぎて勿体ぶっている私です(きゃ♪)

ちなみに、私もVの中では1番しこちゃんが理解できる♪
しこちゃん練ちゃんコンビが好き~(* >ω<)

Edit | Reply | 
Wed
2009.12.09
23:27

翠香

URL

あかねさんへ

お返事遅くなってしまって、ごめんなさい。
(サーバーの障害でコメントが出来ませんでした)

あかねさんは四季シリーズまで読んでいるのですね!
私にはまだまだ遠い道のりだなぁ。
それなのに、Gシリーズもちょこちょこ集めていたり・・・(笑)

七夏を平手打ちして、殴り返していいと言う紅子に大人の余裕を感じました。
しかし壮絶なバトルですよね(^^;)

しこちゃんの物の見方には共感しやすいですよね。
保呂草さんを一途に思っているところが可愛いくて(^^)
練ちゃんの女装趣味はまだ「?」だけど、好感の持てるキャラですね♪

Edit | Reply | 

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