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【悪魔の花嫁】 シーベリイ・クイン

 08, 2010

◆◇◆悪魔に魅入られた花嫁を救え!◆◇◆

ジュール・ド・グランダンシリーズ46
長編
創元推理文庫 2010.1


悪魔の花嫁
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書評/ミステリ・サスペンス

■あらすじ

数多の怪事件を解決してきた名探偵ド・グランダンと友人トロウブリッジは、婚礼を控えた花嫁が衆人環視のなかで姿を消すという怪異に遭遇する。彼女が着けていた帯が異国の邪教に由来するものと判明したのち、花嫁の母親が自殺を装って殺され、その後も赤子の誘拐や儀式殺人など事件が相次ぐ。これらは世界各地で暗躍している悪魔崇拝者の仕業か。シリーズ唯一の長編、本邦初訳。
(創元推理文庫より)

■感想
  「本が好き!」経由で献本をいただきました。
 タイトルとあらすじに惹かれるものがあったのですが、本が届いて、ダークな表紙に驚いてしまいました
 これはひょっとして私の苦手分野だったかな、と(^^;)

  このジュール・ド・グランダンシリーズは、『ウィアード・テイルズ』誌に93編が発表されたという、長大人気シリーズで、
 そして、本作【悪魔の花嫁】は、唯一の長編だそうです。
 これだけたくさんの作品が書かれて、長編が一作だけ、というのも珍しいですね。
 もっとも、その当時は、短編小説の方が主流でしたからね。
 雑誌に長編を発表するには、当然連載という形になるので(本作は6回連載)、
 毎号毎号、読者を惹きつけて先が読みたいと思わせる工夫が必要だったと思います。

  本作は、まず花嫁が衆人環視の中で忽然と消えてしまうという、怪奇事件が起こります。
 つかみはOKですね
 そこで登場するのは(というかその場にいたのですが・・・)、名探偵ジュール・ド・グランダン。
 オカルト現象を科学的に解明します。
 この後に起こる、赤子誘拐事件も同じ手口が使われていました。

  ・・・と、ここまではミステリー色があって良かったのですが、
 犯人が誰かという謎解きの要素はなく、悪魔崇拝団体の仕業であることが早々と分かってしまいます。
 この悪魔崇拝者の黒ミサの様子がかなり克明に描かれていまして・・・はっきり言ってエログロです(^^;)
 表紙のイラストは、『悪魔の花嫁』の扮装そのものです。ちなみに頭には角が生えています・・・。

  悪魔の花嫁に選ばれた女性は、悪魔崇拝者の流れを汲む、ヒューム家最後の継承者である、アリス。
 アリスが婚礼前に、ウィージャ・ボードというものを使って、あるメッセージを受けたというのですが、
 これがどうも日本でいう『コックリさん』のようなもののようです。
 外国にも似たようなものがあるのですね。

  アリスは、一旦は悪魔崇拝者の手から救い出されたのですが、再び連れ去られてしまいます。
 グランダンたちは、アリスが残した手紙から隠されたメッセージを読み取り、救出に向かいます。
 このあたりから冒険小説の色合いが強くなってきます。
 アリスが残した暗号など、読者にも解読する機会を与えてくれたら、もっとミステリーらしい楽しみが味わえたのに・・・と思いました。

  なお、本作の訳者は、大瀧啓裕さんという方です。
  従来の翻訳物は、読み辛いものが多かったのですが、これは、内容はともかく読みやすかったです
 大瀧さんは、本作の解説もされていて、非常に詳細なものでした。
 私は、作者のシーベリイ・クインのことは全く知らなかったのですが、当時の様子や作品の世界観など、大変参考になりました。

■評価(5個が最高)

 

◆トリック度

267267

◆冷や汗度

404404404

◆満足度

★★★

■特におすすめ!

  • 宗教学に興味がある方
  • エログロに抵抗がない方(^^;)
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Tag:シーベリイ・クイン ミステリー

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