【志摩半島殺人事件】 内田康夫

◆◇◆それってハッピーエンド?◆◇◆

浅見光彦シリーズ23
長編
ノン・ノベル 1988.7
祥伝社文庫 1992.3
  光文社文庫 1997.12
  中公文庫 2006.7
55TVドラマ化作品!(2001.3.19放送 主演:沢村一樹)

志摩半島殺人事件
志摩半島殺人事件 内田 康夫

中央公論新社 2006-07
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■あらすじ

 真珠で知られる志摩半島英虞あご湾に男の他殺死体が浮かんだ。被害者は“悪”が売り物の人気作家袴田啓二郎。所轄の鳥羽署は、かつての黒い交友関係に関連するものとみて捜査を開始した。一方、美少女海女の取材で同地を訪れていたルポライター浅見光彦も事件を知り、調査に乗り出した。が、かの名探偵浅見を嘲笑あざわらうかのように、第二の殺人事件が発生した・・・・・・。
(祥伝社文庫より)

■テーマ
 海女

■舞台
 三重県阿児町
 三重県鳥羽市
 岩手県盛岡市

■ヒロイン
 岩崎夏海(18歳・見習い海女)

■感想
 内田先生~~356またしても過激な発言を・・・。しかも今回、作中で被害者となった作家は、明らかに「あの人」がモデルになってますよねぇ?(読めば絶対分かります)いいんですか・・・。殺しちゃって・・・。作品を紹介しているこっちもアセってしまいますよ。
最近、ドラマで悪役として、モデルにされたといって、某占い師が抗議した問題があっただけに気を使いますよね~。
しかし、そんな心配に対するフォローのつもり(?)なのか、

中には「旅情ミステリー」だとか銘打って、得意になっている作家もいるが、何が「旅情」だ。

なんて自虐的な発言もあって笑ってしまいました。相変わらず、舌好調ですね(笑)411

浅見は、美少女海女の取材で志摩を訪れます。なんとなく三島由紀夫の『潮騒』を彷彿とさせますが、残念ながら(?)そんな甘い雰囲気はなし。それどころか浅見の取材が引き金になって、マスコミが殺到して、かえって恨まれてしまいます。悪気はないのに・・・憐れ、浅見チャン。390

この物語では、「因縁」という言葉が象徴的に使われています。浅見が事件調査を進めていくなかで色々なエピソードが登場して、浅見本人も、読者の方もかなり撹乱されてしまいます。どんな「因縁」によって発生した事件なのかが謎を解く鍵になりそうです。

この作品は、不思議とさわやかな読了感がありました。現実的には、殺人はいかなる場合でも、許されることではないし、犯人は罪を償うべきだとは思います。でも、ミステリーでリアリティを求めて悲劇で終わるものばかりでは、楽しめないですよね。だから、たまにはこういうのもアリかな?ま、兄は警察の人間とはいえ、浅見光彦は刑事ではないですしね。

■評価(5個が最高)

 

◆トリック度

267267

◆冷や汗度

404404404

◆満足度

★★★

■特におすすめ!

  • 洒落の分かる方(笑)

■追記
  12/26にスカパーで本作のテレビドラマを観ました。6年前とあって、沢村一樹さんが若い!
  前髪を下ろしているヘアスタイルが、いかにも「坊ちゃま」という感じでした~。
  話は割と原作に忠実でしたね。登場人物のセリフとか、『因縁』という言葉を効果的に使っている点、原作通りで満足。
  ただし、夏海ちゃんがちょっとお姉さんだったのと、エンディングが違っていました。
  ドラマでは、やはり犯人のハッピーエンドというのはご法度ということですかねぇ。

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Category: 浅見光彦
Published on: Tue,  24 2006 21:31
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浅見光彦 内田康夫

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