【ペルシャ猫の謎】 有栖川有栖

◆◇◆社会学部・火村助教授の日常◆◇◆

火村英生シリーズ9
短編集
講談社ノベルス 1999.5
講談社文庫 2002.6

ペルシャ猫の謎 (講談社文庫)
ペルシャ猫の謎 (講談社文庫)
おすすめ平均
stars科学と非科学の境目
starsもうまともに書く気はないの?
starsえっ、これが…
starsファンは許せる?
stars火村助教授のエピソードに、ぐっときました。

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■あらすじ

「買いなさい。損はさせないから」話題騒然の表題作「ペルシャ猫の謎」。血塗られた舞台に愛と憎しみが交錯する「切り裂きジャックを待ちながら」、名バイプレーヤー・森下刑事が主役となって名推理を披露する「赤い帽子」など、粒よりの傑作集。<国名シリーズ>第五弾、火村・有栖川の名コンビはパワー全開!
(講談社文庫より)

■感想
 火村シリーズ第9弾、国名シリーズ第5弾です。7編の短編が収められています。
 今回、何の先入観もなく、読んだのですが、どうやら異色作、問題作の呼び声が高い短編集らしいですね。
 確かにミステリっぽくない短編が多かったし、明らかにミステリではないものもありました。
 もし火村シリーズを初めて読む人がこの本を手に取ったとしたら、失望してしまうかも・・・。
 悪いことは言わないので、【46番目の密室】から読みましょう!
 逆に火村ファンにとっては、火村の意外な一面が垣間見えるので、
 おいしい一冊かもしれません(^^)

 【切り裂きジャックを待ちながら】
 元は推理ドラマだったものをノベライズ化したものだそうです。
 なるほど、舞台を観ているような臨場感がありました。
 ドラマには火村・アリスは登場しなかったそうですが、本作では火村の登場がカッコいいのですよね~(*^^*)
 もし、このシリーズをドラマ化するとしたら、火村役は誰がいいかな~?

 【わらう月】
 いつものアリス視点ではなく、ある女性の視点で語られています。
 完璧なアリバイ工作をしたつもりだろうけど、これはバレますよ。
 それに実際にはいくらでも偽装できるので、証拠能力はほとんどないでしょう。

 【暗号を撒く男】
 謎を解いたのに、ヘコむ火村が面白い。確かになんだそんなことか・・・って感じになりますよね(笑)
 私は一応、暗号は解けました。
 でも、通天閣のネオンが天気予報になっているのは、知りませんでした。トリビアものですね(^^)

 【赤い帽子】
 これはなんと大阪府警の社内雑誌に連載されたものだそうです。
 大阪人の発想って凄いな~(^^;)
 さすがに警察を批判するような内容には出来なかったようで、主人公は森下刑事です。
 火村・アリスは一回休み(笑)
 地道な捜査をして、次第に証拠固めをする、警察小説になっています。

 【悲劇的】
 これはミステリではありません。火村の本業が描かれています。
 学生のレポートを読むのも大変なんですねぇ。
 最後の一文が風刺が効いていて、火村らしくて良かったですね。

 【ペルシャ猫の謎】
 アリスが本屋で自分の本を手にしている女性に向かって、
 ──買いなさい。損はさせないから。と念じているのが面白かった。意外と実体験かも(笑)
 これが問題作と言われています。双子を使ったトリックってよくあるけれど、
 まさかこういうオチとは・・・。
 私は単純に夢を見ていただけかと思ったのですが・・・。

 【猫と雨と助教授と】
 これもミステリではなく、火村の猫好きが分かる小品になっています。
 捨て猫を拾ってきて、「猫、もう一匹増えてもいいかな」という火村が可愛い

■評価(5個が最高)

 

◆トリック度

267267

◆冷や汗度

404404

◆満足度

★★★

■特におすすめ! 

  • 火村ファンの方
  • が好きな方
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Category: 火村英生(作家アリス)
Published on: Fri,  16 2010 23:22
  • Comment: 4
  • Trackback: 0

有栖川有栖 火村英生

4 Comments

あかね  

わ~☆アリスだ~

いや~i-201
確かにこの作品は、このシリーズのファンなら楽しく読めるi-199っていうのが強いかもしれませんよねi-201


私はこの作品のなかで「わらう月」が一番好きですi-178ラストの文章が好きi-175「悲劇的」もラストいいですよねi-80


あと密かに森下くんファンなので(笑)「赤い帽子」も好きですi-237

なんか・・・自分は確かに、このシリーズのファンなので、大抵のことに目を瞑ってしまって常に甘々評価ですうううi-229

ps☆4/15は火村Birthdayだったので(笑)ひとりよろこんでました(笑)

2010/04/17 (Sat) 12:32 | EDIT | REPLY |   

翠香  

あかねさんへ

はい、アリスです(笑)
このシリーズも随分久々になってしまった(汗)
今年は火村シリーズたくさん読むぞ~v-220オー!
早いとこ『暗い宿』と『絶叫城』をゲットせねば・・・。

『わらう月』と『悲劇的』のラストはニヤリとしますよね。
私は、『猫と雨と助教授と』の「猫、もう一匹増えてもいいかな」がツボでした(^^)

4/15は、火村の誕生日だったのですね。巨人の木村拓也コーチと同じ日かあ(しみじみ)

2010/04/17 (Sat) 17:34 | EDIT | REPLY |   

viviandpiano  

これは

賛否両論ですけど、
ファンには嬉しいお話もたくさんありました。
表題作はミステリとしては微妙だけど、
アリスのファンとご対面の場面が楽しかったです☆

切り裂きジャック、ちょっとカッコよすぎる登場シーン!
火村役は難しいな~・・・ハンチョウの人とかいいかも?

2010/04/17 (Sat) 19:36 | EDIT | REPLY |   

翠香  

viviandpianoさんへ

いつもの短編集は暗号モノがあったりして、バラエティに富んで楽しいのですが、
今回は微妙でしたね・・・。

『切り裂きジャック~』の火村の登場シーン、カッコよかったですよね!
舞台だったら、スポットライトが当たるところですね。

ハンチョウの人って、佐々木蔵之介さんですか?
うーーーん、もう少しイケメンの方が・・・(失礼!w)
そうですねぇ、原田龍二さんなんかどうでしょう?アクがなさすぎかな?
ちょっと影のある感じで、大沢たかおさんとか。
完全に自分の趣味に走ってますね(笑)

2010/04/18 (Sun) 17:53 | EDIT | REPLY |   

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