Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【消えた錬金術師-レンヌ・ル・シャトーの秘密-】 スコット・マリアーニ

 14, 2010

◆◇◆伝説の錬金術師の手稿を探せ!◆◇◆

ベン・ホープシリーズ1
長編
河出書房新社 2010.5

4309908543消えた錬金術師---レンヌ・ル・シャトーの秘密
スコット・マリアーニ 高野 由美
河出書房新社 2010-05-14

by G-Tools

■あらすじ

主人公ベン・ホープは、かつてはSAS(英国陸軍特殊空挺部隊)の命知らずの隊員だった。しかし今では誘拐された子どもたちの救出に心血を注いでいる。
仕事のない日は、海辺にある邸宅で家政婦と静かに暮らす。一家を襲った過去の悲劇に苦しむ彼にとって、海と孤独と酒だけが変わらぬ友だ。
ある日、ベンは年老いた富豪から、死にかけている子どもを救う古い手稿を探しだして欲しいと依頼される。その手稿とは、伝説の錬金術師フルカネリが書いたものだ。
手がかりを求めて、ベンはアメリカの生物学者ロベルタ・ライダーを訪ねる。
その女性とベンが仕事に着手すると同時に、つぎつぎと恐ろしい事件が勃発する。闇にひそむ邪悪なものが牙を剥いた。
手稿の秘密を追って、ベンとロベルタは南フランス、古いカタリ派の本拠地ラングドックに潜入する。聖地レンヌ・ル・シャトー。そこには、何世紀もの間、隠されていた秘密が眠っていた。
(河出書房新社より)

■感想
 今回もエンジン・ルーム様よりの献本です。
 本作は、イギリスで大ヒット作となり、18言語に翻訳、世界30か国で発売されたそうです。 
 主人公が行く先々で敵に襲われ、危機を乗り越えていくというスピーディな展開は、
 そのままアクション映画になりそうな物語だと思ったら、やはり映画化が決定しているそうです。
 キャスティングはまだ未定だそうですが、主人公のベン・ホープを誰が演じるのか、楽しみですね。

 元SAS(英国陸軍特殊空挺部隊)の隊員で、現在は単独で誘拐された子供を救う仕事をしているベン・ホープ
 どこか人を寄せ付けない彼の冷たさは、実は少年時代に受けた心の傷に起因しています。
 こういう影のある男性は、女性を惹き付けますけど、さらに、背が高く、ブロンドに青い目、日焼けした肌、鍛え上げられた肉体・・・とくればもう絶対モテますよね~。
 本作でも、二人の女性に想われています。
 ベンもひょんなことから事件に巻き込まれ、行動を共にすることになったロベルタを愛するようになるのですが、自分に与えられた使命を果たすため、ロベルタの元を離れてしまいます。
 ベンとロベルタの関係は、読んでいてもどかしいですね(^^;)

 また、ベンを追うフランス警察の警部補、リュック・サイモンもまた、仕事を優先するあまり、妻に愛想を尽かされてしまいます。
 孤独な二人の男の友情も、この物語の見所の1つですね。

 ベンは、年老いた富豪から、不治の病に苦しむ孫娘のため、伝説の錬金術師・フルカネリの手稿を探し出してほしいと依頼されます。
 その手稿には、不老不死の薬の作り方が書かれているのだという。
 しかし、ベンが手稿の手掛かりを求めて動き出すと、何者かに妨害され、命を狙われる羽目に。

 ちなみにフルカネリは実在した人物で、しかしその正体は謎に包まれているのだとか。
 また、ベンが発見した、レンヌ・ル・シャトー一帯の地形に刻まれた図形も実在するものだそうです。
 このように史実をうまく絡ませて、物語が形成されています。

 この物語の最大の見所は、ある狂人が遺したノートに記された暗号めいた言葉の羅列から、メッセージを解読する場面ですね。
 実際に読者が解読するのはちょっと難しいと思いますが(フランス語が分かれば出来るかも?)、
 ベンが試行錯誤しながら解読するさまは、読んでいてワクワクしました。

 無事任務を果たし、一件落着かと思いきや、最後にどんでん返しが待ち受けていました!
 うわぁ、そうきたか~。う~ん、確かに胡散臭いなとは思っていたのですが、やられた~!

 このベン・ホープシリーズは、5作で完結だそうで、次作は、モーツァルトの謎の死を巡るミステリーだそうです。
 日本語版は今年の秋に発売されるそうで、こちらもまた面白そうなので読んでみたいですね(^^)

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267267267
◆冷や汗度404404404404
◆満足度★★★★

■特におすすめ!

  • アクション物、ハードボイルドが好きな方
  • 暗号解読ものが好きな方
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Tag:ベン・ホープ フルカネリ ミステリー

COMMENT 2

Wed
2010.07.14
02:09

viviandpiano

URL

ハードボイルドは

あんまり得意じゃないけど、
モーツアルトの師の謎は気になりますね。
「冒険」のテイストが濃いものなら、
ハードボイルドも楽しそうなんですけど。

どうも、ある時期のアメリカ固ゆで卵系に、
変な先入観を植え付けられたようです(^^;

Edit | Reply | 
Thu
2010.07.15
00:15

翠香

URL

viviandpianoさんへ

訳者や他のレビューアさんによると、本作は『ダヴィンチ・コード』に似ているみたいですね。
私は原作も映画も観ていないので、よく分かりませんが・・・。
お宝を探し出すところなんかは、『インディ・ジョーンズ』にもちょっと似ているかも。

確かにハードボイルド色は強いですが、
暗号解読をするシーンはミステリファンにも見ごたえあると思いますよ。

次作の『モーツァルトの陰謀』は、かなり気になっています。
機会があったら、読んでみたいですね(^^)

Edit | Reply | 

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