Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【三毛猫ホームズの推理】 赤川次郎

 27, 2010

◆◇◆へっぽこ刑事とクレバーな三毛猫の名コンビ誕生!◆◇◆

三毛猫ホームズシリーズ1
長編
カッパ・ノベルス1978.4
角川文庫1984.4
光文社文庫1985.3
 光文社(愛蔵版)2006.3
発見!角川文庫2010対象本

三毛猫ホームズの推理 (角川文庫 (5680))
三毛猫ホームズの推理 (角川文庫 (5680))赤川 次郎

おすすめ平均
starsシリーズ最高かと
stars何気に・・・、
starsすべてはここから始まった…
starsシリーズ最高傑作
stars猫を登場人物にした著作を探して本書にたどり着きました。

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■あらすじ

優雅できりっとした顔立ちの三毛猫「ホームズ」。時々物思いにふける癖があるものの、事件がおきれば鋭い推理を発揮する。一方、刑事の片山は、血を見れば貧血を起こし、酒に弱く、女性恐怖症。そんな一人と一匹の名コンビのまわりに、密室殺人、女子大生連続殺人など、事件が次々に起こる。のっぽで童顔の片山と、探偵猫ホームズの初めての出会いと、スリリングな活躍が描かれる、ベストセラー『三毛猫ホームズ』シリーズの第1作!
(角川文庫より)

■ヒロイン
 吉塚雪子(羽衣女子大学三年)

■感想
 発見!角川文庫2010の対象本に、この三毛猫ホームズの推理】が入りました!
 期間限定スペシャルカバーは、早見あかりさんの表紙ですが、やっぱり、上記画像のものが馴染みがありますよね。私が持っているのもコレです。かなーり年季が入ってますけど(笑)
 三毛猫ホームズシリーズは、私を推理小説の世界へ導いた原点というべき作品群。どっぷりハマりましたねぇ。同じようにハマった方も多いのではないでしょうか。
 本作を読むのもこれで4度目ぐらいだったので、犯人とかトリックは覚えていましたが、久々の再読で、細かい部分は忘れていたので、楽しめました(笑)

 シリーズ第一作なので、主要キャラを紹介しておきましょう。

 片山義太郎は、刑事だった父親の遺志を継いで捜査一課の刑事になったものの、血を見るのが苦手、お酒には弱く、女性恐怖症という三重苦を抱えたおよそ刑事には向かないタイプ。あだ名は「お嬢さん」(男性なのに・・・^^;)7歳年下の妹・晴美とアパートで二人暮らし。
 一方、ホームズは体つきはほっそりとしていて、配色は背は茶と黒、腹は白。前肢は右が真っ黒、左が真っ白。顔は白・黒・茶に3等分されています。子宮摘出手術をした為、物思いに耽ることが多いらしい。そして優れた推理力の持ち主であります。

 もともとホームズは、羽衣女子大学文学部長・森崎の飼い猫だったのですが、森崎が何者かに殺害されてしまった為、宿無しに。
 何故か片山はホームズに気に入られてしまい、以降、片山家の一員となるのです。
 ホームズは猫なので、もちろん人間の言葉は話せないのですが、表情、しぐさ、鳴き声などで片山にヒントを与えます。
 ホームズからのヒントを読み取り、推理を組み立てていくのが片山の役目です。

 コミカルなイメージのあるシリーズですが、この第一作に関してはちょっと毛色が違っていて、本格推理の雰囲気を漂わせています。
 実は本作が書かれた当初はシリーズ化の予定はなかったのだとか。
 第二作から石津刑事をレギュラーキャラに迎え、コミカル路線を確立した感じですね。

 さて本作では、羽衣女子大の学生ばかりを狙った、現代の切り裂きジャックというべき凶悪犯罪と、
 文学部長の森崎が密室状態で殺害されるという、二つの謎が中心となります。
 これに羽衣女子大に蔓延る売春組織がどうからんでくるのかがポイントですね。
 密室の方は、大掛かりなトリックが使われています。私はこのトリックは覚えていたので、特に何も感じなかったけれど、
 密室に使われた食堂がこのトリックのために用意されたものだという意見もありました。
 確かに地面に固定されていない、中は机と椅子しかない(厨房は?)など不自然な点も多いですね。
 本作は赤川先生のデビュー3作目なので、まだ荒削りな所があるようです。

 キャラ読みとしては、これからますます楽しくなっていくので、重厚な作品の後の気分転換にでも読み進めていこうと思います(^^)

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267267267267
◆冷や汗度404404404
◆満足度★★★★★

■特におすすめ!

  • 推理小説初心者116
  • 気軽に読める本をお探しの方
  • 猫が好きな方
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Tag:赤川次郎 三毛猫ホームズ

COMMENT 6

Thu
2010.07.29
19:34

viviandpiano

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本当に

この作品だけは、シリアス路線でしたよね。
読んでいて、ガーン!となる部分もあったし・・・
でも、この作品があるから、
シリーズが「軽い」だけではなく、
どこか「芯のあるもの」という感じで進んでいってるのかも。

赤川先生も、デビュー当初は「推理小説」という部分にこだわって、
トリックなんかも頑張っていたみたいですね。
でも、そもそもミステリを書くために作家になったのではなく、
作家になるためにミステリを書いたそうですし、
そういう意味では面白いストーリー&キャラを書くことが、
今のスタンスなのかもしれませんね。

Edit | Reply | 
Fri
2010.07.30
22:41

翠香

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viviandpianoさんへ

本作は、もともとシリーズ化するつもりで書かれたものではないそうなので、
衝撃的な結末でしたよね。
石津刑事を加え、シリーズ化することによって、「ゆるさ」が出てきましたが、
片山の「罪を憎んで人を憎まず」の精神は根付いているように思います。

トリック、凝ってましたね~。
捨て石まで用意していたとは!(捨て石トリックは忘れていました)
やっぱり若い頃は、肩に力が入っているのかな?
作家さんも試行錯誤するうちに自分の「型」を見つけるのかもしれませんね。

Edit | Reply | 
Sun
2010.08.01
17:59

Fujisaki

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懐かしい…!

こんにちはです。
僕もどっぷり行きましたよ、ホームズシリーズ(猫)!

花の棺(山村美紗さん)とホームズの推理は、僕の中にある『シリーズ物第一作目傑作説(長い)』の根拠になっています(笑)。

でも久しぶりに読んでみて思うのは、30歳という年齢に対する違いでしょうか。今、30前後ってもっと若々しい扱いですよねぇ…。
…と、語る僕は29歳でした。

Edit | Reply | 
Mon
2010.08.02
22:41

mokko

URL

懐かしいv(〃>∇<〃)v

読書歴にムラがあるんですが、二度目に読書に嵌まった時に
読み始めるきっかけになったのが、この三毛猫ホームズでした。
キャラ萌えは昔からだったようで、夢中でシリーズ追いかけてました。
言われてみれば、本作はコミカルな感じがあまりしなかったですね。
たまたま3冊ほどまとめて貰ったので、シリーズのつもりで
読んでいたので、シリーズ化する気がなかったことに
気付きませんでした(^◇^;)

Edit | Reply | 
Mon
2010.08.02
23:41

翠香

URL

Fujisakiさんへ

お久しぶりです。
Fujisakiさんは、片山と同世代でしたか~。
確かに子供の頃は、ずっと大人だと思っていた年代が、いざ自分に近付いてくると、
こんなんでいいの?とか思いますよね。
あと思うのが、日本人って子供っぽいということ。
韓国の10代のアイドルを見ても、AKB48より大人っぽいです。
ぬるま湯にどっぷり浸かって、いつまでたっても大人になれない日本人のお国柄もどうかと思う次第です。
(ちょっと辛口でした)

Edit | Reply | 
Tue
2010.08.03
00:18

翠香

URL

mokkoさんへ

mokkoさんも三毛猫ホームズにハマっていたのですね~!わーい、仲間だ♪
私も、もっとコミカルなイメージだったのですが、
本作は、割とシリアス路線なんですよね。
あ、本作にはシリーズ化する予定がなかったことは書かれていないんです。
何処で見たのだったかな?

第2作は、いよいよ石津刑事が登場します!
かなり好きなキャラなんですよ~(実際に彼氏だと困るけどw)
読むのが楽しみ♪

Edit | Reply | 

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