【そして誰もいなくなった】 アガサ・クリスティー

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By翠香

◆◇◆お前に明日は来ない◆◇◆

アガサ・クリスティ(シリーズ外)
長編
ハヤカワ文庫・クリスティー文庫802003.10

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)アガサ クリスティー Agatha Christie

おすすめ平均
stars面白く一気に読めますが、ラストがいまひとつでした
starsもはや古典
starsこれは面白い!!
starsオール世代対応
starsいろいろなパロディ作品が

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■あらすじ

さまざまな職業、年齢、経歴の十人がU・N・オーエンと名乗る富豪からインディアン島に招待された。しかし、肝心の招待主は姿を見せず、客たちが立派な食卓についたとき、どこからともなく客たちの過去の犯罪を告発してゆく声が響いてきた。そして童謡のとおりに、一人また一人と・・・・・・ミステリの女王の最高傑作!
(ハヤカワ文庫より)

■感想
 クリスティの代表作、そして、多くのミステリのオマージュとなっている本作、
 有名すぎてかえって手が出せなかったのですが、ようやく読むことができました。
 本作は、【ミステリが読みたい!2010年度版】が選ぶ
 海外オールタイム・ベスト・ランキングforビギナーズの堂々第1位を獲得した作品です。
 『forビギナーズ』ってところがまさに私向けですね(笑)
 ちなみに第6位は【シャーロック・ホームズの冒険】で、これは既読です(^^)
 第7位は2作あって、【アクロイド殺し】【Yの悲劇】です。う~ん、読まなくっちゃ!

 この作品は、いわゆるクローズド・サークルものです。
 孤島の中で殺人事件が起き、本土との連絡が取れないまま1人、また1人と殺されていきます。
 始めのうちは、自殺や不幸な事故だとのんきに考えていた人々ですが、
 明らかに殺人であり、島の中に人が隠れられるような所はないと分かると、恐怖を覚えるようになります。
 恐ろしい殺人鬼は自分たち10人の中にいるのです!

 彼ら10人は無作為に選ばれた訳ではなく、何らかの罪を犯している人々でした。
 しかし、確固たる証拠もなく、いずれも罪に問われることはなかったのです。
 そんな法律の手から逃れた罪人たちに死を与える──これが犯人の目的でした。
 ちょうど今やっているドラマ『ジョーカー』と似ているところがありますね。
 なので、伊達の決め台詞を見出しに使ってみましたw

 また、この作品は見立て殺人でもあります。
 『10人のインディアン』の歌詞の通りに殺人が行われます。
 作中では「古い童謡」としか書かれていませんが、これは、マザー・グースの『10人のインディアン』で、
 クリスティはこの童謡からインスピレーションを受けて、この作品を書いたようです。
 軽快なリズムに乗って、インディアンの子供がトコトコ出てくる可愛らしい歌だと思っていたら、
 元歌はこんな恐ろしい歌詞だったのですね
 子供心に何故数が減っていくのか、不思議ではあったのですが(^^;)
 マザー・グースは残酷な歌詞のものも多く見られるので、ミステリのモチーフとしてよく使われているようですね。

 人が次々に殺されるのですが、ほとんどグロテスクな描写はなく、程よい緊迫感だと思います。
 それほど騙された感はなく、多少ご都合主義な所はありますが、
 最後までグイグイ惹き付ける筆力はさすがミステリの女王ですね。
 こういうサスペンス系は、非常に好みですね~お気に入りの一冊になりそうです(^^)

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267267267267
◆冷や汗度404404404404
◆満足度★★★★★

■特におすすめ!

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Comments 8

あかね  

おおお!

ほんとi-1

一気に読めますよね・・・i-265

私もハマりましたi-175

でも・・・マザー・グースってなぜかダークな歌が多いですよねi-238
大人になったらわかる恐さというかなんというか・・・

これを機にアガサ・クリスティ作品をいろいろ読んでみたいなーーって思いましたi-190
名作はあまり読んでいないので(私)
読みたい・読まなきゃ~なさくひんがザックザクありますですi-264

2010/09/01 (Wed) 18:43 | EDIT | REPLY |   

mokko  

オオーw(*゚o゚*)w

原作は読んだ事ないんだけど、海外ドラマでは
何度か見てるんですよ。
すっごく怖かったですよぉ~
10人のインディアンが軽快な曲なのに
それすらも恐ろしく感じました。
内容を知っているので読まないとは思いますけど
やはり名作って、何度もドラマ化するんですよねぇ~

2010/09/01 (Wed) 20:39 | EDIT | REPLY |   

翠香  

あかねさんへ

マザー・グースの歌はブラックなのが多いですね。
こまどり殺したり、ゆりかごが落ちたり・・・。
だからミステリのモチーフによく使われるのですよね。
私は、マザー・グースモチーフの作品、これで3作目です。

私もクリスティ作品、これから読んでいこうと思っています。
日本で活躍しているミステリ作家さんは、皆海外の名作を読み込んでいるのですよね。
元ネタを知らないと楽しめない作品もあるし、
読まなきゃ~が多過ぎて大変~。でも楽しみは尽きないですね(^^)

2010/09/02 (Thu) 23:21 | EDIT | REPLY |   

翠香  

mokkoさんへ

私もクリスティ作品は、映像化したものを色々観ていますが、
この作品は、観てなかったのです。
確かに映像で観た方が怖いかもしれませんね(^^;)
原作はそれほどおどろおどろしくなく、サクサク読めます♪
さすがに最後にあのアイテムが出たときは、ぞ~っとしましたがv-356

名作だけあって、パロディ作品もたくさん書かれているのですよね。
次の記事に載せますので、良かったら参考にしてみてね☆

2010/09/02 (Thu) 23:32 | EDIT | REPLY |   

viviandpiano  

私が

最初に読んだ本格的ミステリ作家がクリスティなので、
色んな知識がないときにこの作品を読めてよかったです☆
本当に、やられた~って思いましたもんね。
素直な中学生だったです(笑)

伊達の決め台詞のタイトルに、
ニヤリとしました。
ドラマの方はすごい展開みたいですけど・・・

アクロイド殺しとオリエント急行と本作は、
やっぱり押さえておかないといけない古典でしょうね♪

2010/09/02 (Thu) 23:56 | EDIT | REPLY |   

翠香  

viviandpianoさんへ

中学生でクリスティ作品を読んでいたとは凄いですね~。
私は、中学時代は人生で一番本を読まない時期だったので(^^;)
小学生の時は図書館に通っていたのになあ。
本格的ミステリデビューは、ずっと先なんですよ・・・。

法律の手から逃れた罪人たちを罰するところが『ジョーカー』と似ているな~と思って、
読んでいる途中からこの見出しに決めました(笑)
伊達は「お前に明日は来ない」といいつつも殺してはいないのですけどね。

オリエント急行は映画で観たので、とりあえずクリアです。
アクロイド殺しは、本を買いましたよ~。そのうち読みますね!

2010/09/04 (Sat) 00:10 | EDIT | REPLY |   

百物語ガール  

気になっていたら、結局読み返しちゃいました。
でも、内容は全然忘れてましたね。
おかげで、すごく楽しめました(『十角館』ススめてもらったことで、二度おいしかったです)。
クリスティは、例のクリスティ文庫が出た時に結構読んだんですけど、どれもほとんど忘れてるみたいですね。

夏樹静子の『そして誰かいなくなった』のところも読ませてもらいましたけど、やっぱり孤島モノっていうのはミステリの永遠の定番なんでしょうね。
読んでいて、ワクワクします。
『そして誰もいなくなった』再読ついでに、『皮膚の下の頭蓋骨』とか(長いけど…)、『髑髏島の惨劇』とか(グロいけど…)読み返したくなりました(笑)

2013/05/19 (Sun) 17:56 | EDIT | REPLY |   

翠香  

百物語ガールさんへ

読み返しましたか~(笑)
やっぱりさすがは女王クリスティですよね。
オマージュがたくさん書かれるのも納得です。
私はポアロシリーズを追いかけているのですが、あまり進んでなくて・・・。
読みたい本が多過ぎて困る~(笑)

『そして誰か~』は、クルーザーが舞台だったのが面白いアレンジだと思いました。
船の上も周りが海に囲まれているので、一種の孤島状態になりますよね。
船が舞台だとちょっとロマンティックな雰囲気もあったりして、好きですね。
あ~アルセーヌ・ルパンシリーズが読みたくなってきた(笑)

2013/05/20 (Mon) 00:06 | EDIT | REPLY |   

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