Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【センティメンタル・ブルー 蒼の四つの冒険】 篠田真由美

 28, 2010

◆◇◆蒼の成長物語◆◇◆

蒼の物語1
短編集
講談社ノベルス 2001.6
講談社文庫 2007.8

センティメンタル・ブルー 蒼の四つの冒険 (講談社文庫)
センティメンタル・ブルー 蒼の四つの冒険 (講談社文庫)篠田 真由美

おすすめ平均
stars蒼くんの成長ぶりがスゴイ
stars蒼くんファンにはたまりません。

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■あらすじ

じめてのガールフレンドは、深い闇のような秘密を抱えていた(「ブルーハート、ブルー スカイ」)。私立向陵高校で鬱屈した生徒たちを結びつけたのは世間を騒がせた「あの事件」だった──(「ベルゼブブ」)。ほか、蒼が一二歳から二〇歳までに出合った四つの事件の物語。蒼のひたむきさが胸に迫る、傑作番外編。
(講談社文庫より)

■感想
 建築探偵シリーズ番外編。蒼が主人公となったいわばスピンオフ作品です。
 本作には4つの短編と特別書き下ろし1編が収録されています。
 この番外編が世に出るきっかけとなったのは、書き下ろしアンソロジー【「Y」の悲劇】
 執筆依頼を受け、蒼の物語【ダイイング メッセージ《Y》】を書いたからだそうです。
 <蒼の物語>は、本作の後、【angels】【Ave Maria】の2作が刊行されています。

 本作では、蒼の12歳から20歳までの成長が描かれています。
 最初の1編は12歳の頃ですが、後は蒼の高校時代の話がメインになっています。
 蒼は訳あって高校2年から編入し、学校では浮いた存在だったようで
 (このあたりのいきさつは【美貌の帳】に記されています)
 友達もいないのでは?と心配していましたが、よい友達に巡り合えたようですね(^^)

 なお、蒼の過去について少しだけ触れられていて、ネタバレしない程度にぼかしてありますが、
 【原罪の庭】を読まれてから本作を読まれることをおすすめします。


 【BLUE HEART,BLUE SKY ブルー ハート、ブルー スカイ】
 12歳の蒼は1人で朝の散歩に出かけ、大きな犬を連れた老女と出逢い、親しくなる。
 ある嵐の朝、老女から彼女の住む家にまつわる忌まわしい過去を聞かされる。
 老女は自分の作り話だというが・・・。
 12歳ではじめてのガールフレンドなんて書いてあるから、意外におませさんだな~と思っていたら、
 相手はおばあさん(笑)
 でも、対人恐怖症で暗闇が苦手な蒼がぐんと成長しました。
 初めて蒼が自力で謎解きをしたお話でもあります。
 ちょっと切ないけれど、青空のようにさわやかな気持ちになれました。

 【BEELZEBUB ベルゼブブ】
 蒼の通う向陵高校では、赤ペンキで書かれた『BEELZEBUB』という落書きがあちこちで見られ、
 趣味の悪いいたずらが頻発するようになった。
 一方、1968~69年に起こった高校紛争で、向陵伝説にまつわる秘密が隠されているらしいことが分かる。
 大学闘争から飛び火して高校でも紛争が起こったことは聞いたことがあるのですが、
 さらにその当時世間を騒がせたある事件まで絡んできて、話がやたら大きくなりましたね(^^;)
 ここで蒼は結城翳という親友を得ます。
 でも子供に「翳」なんていう名前をつけるだろうか?「悪魔」よりはましだと思うけど(^^;)

 【DYING MESSAGE 《Y》 ダイイング メッセージ《Y》】
 蒼のクラスメートのヒロは、ネットで演劇部の少女・Emiと知り合う。
 蒼はヒロに誘われ、Emiの一人芝居を観に行ったが、その直後に悲劇が・・・!
 アンソロジーに収録されたものの改筆。
 クイーンの『Yの悲劇』のモチーフが描かれていたので、ネタバレがちょっと怖かったのですが、
 大丈夫だったみたいです(多分・・・)
 Emiのような人は、今なら社会も受け入れつつありますが、当時は生きにくかったかもしれませんね。

 【SENTIMENTAL BLUE センティメンタル・ブルー】
 大学生になった蒼は、翳と翳の幼なじみのミネオとミュージカル『ラ・マンチャの男』を観劇する。
 そこで蒼はEmiの双子の兄・鷺沼蓉を見かける。
 そのころ新宿歌舞伎町界隈では切り裂き魔が出没していた・・・。
 【ダイイング メッセージ《Y》】の続編になっています。
 翳くんが深春を女性だと勘違いしているところが笑える(^▽^)
 正体が熊男だと分かったらショックだろうな~w
 翳くんの存在が蒼にとって京介と深春のような関係になっていくといいですね(^^)

 【特別書き下ろし「カゲリへ・・・・・・」】
 蒼が翳くんに宛てた手記のようであり、後日談みたいな感じです。
 京介が蒼に向けて言った言葉・・・
 「あせらなくていいから。蒼のペースで歩いておいで。ずっと見ているから」
 ・・・かぁ~こんなこと言われたら参っちゃいますねぇ(*^^*)

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267267
◆冷や汗度404404404
◆満足度★★★★

■特におすすめ!

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Tag:篠田真由美 建築探偵

COMMENT 6

Wed
2010.09.29
00:56

viviandpiano

URL

もう・・・

蒼の過酷な人生を知ってるから、
ものすごく感情移入して読んでしまいました。
これを読んでから、翳くんのファンです☆
深春も大好きですけど、二人はやっぱり似ています。

でも、こうやって蒼がひとり立ちしていくと、
京介のことがぐっと心配になってきます・・・

Edit | Reply | 
Thu
2010.09.30
20:25

mokko

URL

ヽ(|||≧▽≦|||)/ キャー

キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャー
待ってましたぁ~

気になっていたのです!
さっさと読めばいいのに、最近、翠香さんが読んだ後で
安心して読みたいという気持ちが強くなっております(^◇^;)
なんせ、原罪の庭のショックが激しすぎてね・・・
蒼の物語となると、必ずそこを通るわけでしょ・・・
蒼に、もの凄く感情移入してるもんだから
もう怖くってね(^◇^;)

蒼のガールフレンドが気になってたんですよぉ~
そういうことでしたかぁ~
しかし、原罪の庭から、随分と大人になったのですねぇ~
一人で朝の散歩だなんてぇ~
それだけで泣きそうですよぉ~(ノ_<。)

最後の京介のセリフが・・・
やっぱり萌えます(*´◇`*)
これで安心して読めます(^◇^;)

Edit | Reply | 
Thu
2010.09.30
22:49

翠香

URL

viviandpianoさんへ

蒼は壮絶な過去を背負っているだけでも大変なのに、
さらに色々な事件に巻き込まれて、辛い思いや危ない目に遭っていて、
それなのにこんな素直ないい子に育ったのは、奇跡的ですね。
やっぱり京介を始めとする周りの人々が暖かいからですね(*^^*)
学校で浮いているのが心配でしたが、翳くんという親友を得て本当良かったです。

京介は・・・そうですね・・・。
役目を終わらせないためにも、蒼にはゆっくり歩いてもらいたいような・・・。
それよりも別の人が支えになってくれるといいですけどね。

Edit | Reply | 
Thu
2010.09.30
23:05

翠香

URL

mokkoさんへ

『原罪の庭』は私もかなりショックを受けて、しばらく先が読めなかったのですよね。
ここでも少しだけ触れられていて、ハラハラしてしまいました。

朝の散歩は神代先生と一緒だったのだけど、
ある朝、神代先生が二日酔いでダウンしたので、1人で出かけたワケで(^^;)
でもそこで踏み出した一歩が大きいですよね(^^)

最後の京介のセリフ、たまりませんね~(*^^*)
ぜひ、読んでみてくださいな♪

Edit | Reply | 
Sat
2010.10.02
12:52

あかね

URL

はいはいはいは~~~い!

蒼ファンですi-176

でも、ずっと建築探偵シリーズの読書が滞っているので、この作品・・・買ったままになっていましたi-229

アンソロジーでダイイング メッセージ《Y》を読んでいたのですが(この作品、かなりすきです♪)この作品が、蒼メインのこの1冊のキッカケだったのですねi-261

翠香さんのレビューを読んで、建築探偵への読書熱も高まってしまったi-189(笑)読みたいものがありすぎi-189(笑)

年内に読みたい本のリストでも作ってみようかしら・・・i-235

Edit | Reply | 
Sat
2010.10.02
23:42

翠香

URL

あかねさんへ

蒼ファンなら絶対堪能できますよ~♪
逆に京介や深春はちょこっとしか出てこないけど。
翳くんが深春を女性だと勘違い(しかも料理上手な和風美人を想像している!)
しているのが笑えます(^▽^)
さらに京介と夫婦だと思っているしw

今年もあと3ヶ月なので、読める本も限られてきますよねぇ。
読みたい本リスト、いいかも。

Edit | Reply | 

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