Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

ミステリ小説・ドラマ・映画のレビューと、フィギュアスケートに関する話題について。ド素人なので初心者にも分かりやすく、楽しくを心掛けていきたいです。

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【月の扉】 石持浅海

 30, 2010

◆◇◆永遠の幸せに向かって・・・◆◇◆

座間味くんシリーズ1
長編
カッパ・ノベルス 2003.8
  光文社文庫 2006.4

月の扉 (光文社文庫)
月の扉 (光文社文庫)石持 浅海

おすすめ平均
stars石持浅海の第二長編
starsこの人たちはバカなの?
stars謎のための「奇跡」
stars奇跡がなんかなあ・・・
starsう〜ん

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■あらすじ

 沖縄・那覇空港で、乗客240名を乗せた旅客機がハイジャックされた。犯行グループ3人の要求は、那覇警察署に留置されている彼らの「師匠」を空港まで「連れてくること」。ところが、機内のトイレで乗客の一人が死体となって発見され、事態は一変──。極限の閉鎖状況で、スリリングな犯人探しが始まる。
 各種ランキングで上位を占めた超話題作が、ついに文庫化!

(光文社文庫より)

■感想
 月特集第1弾は、【月の扉】です。

 久々の石持作品です。
 本当は違う作品を読もうと思っていたのですが、これが月特集の始めにふさわしいタイトルだったので。
 書き出しが月が輝いていた。と始まるので、冒頭からいい感じです(^^)
 それもそのはず本作は、沖縄で見られる皆既月食の夜に行われる、ある“儀式”がテーマになっているのです。

 不登校児童の為のキャンプの主催者・石嶺は、人を惹きつけるカリスマ性を持っていた。
 皆既月食の日に石嶺は“儀式”を行う予定でいたが、
 キャンプに参加した児童の保護者のエゴで誘拐罪で逮捕されてしまう。
 逮捕は不当なものなので、いずれ釈放されるだろうが、それでは皆既月食の夜に間に合わなくなってしまう。
 なんとか石嶺に“儀式”を実行させる為、キャンプのスタッフである聡美、真壁、柿崎の3人は
 ハイジャックを決行する。

 いやはやかなりぶっ飛んだ設定ですね(^^;)
 “儀式”もかなーり怪しげなのですが、そのためにハイジャックをするという発想も突飛ですね。
 しかもそれだけでなく、機内で殺人事件まで発生してしまうのです。第一発見者は乗客の女性でしたが、
 真壁たちは彼女の連れの男性を殺人事件を推理する探偵役に指名します。
 彼は座間味島のTシャツを着ていたので、座間味くんと命名されてしまいます。
 座間味くんって、読む前は普通に名前だと思っていたのですが、まさかそんな理由だったとは(^^;)
 座間味くんが登場する続編に【心臓と左手】があるので、座間味くんシリーズとしておきます。

 しかし、ハイジャックの最中だというのに、あまり緊迫感がないのですよね(^^;)
 真壁たちは「俺たちは忙し」いから座間味くんに推理を押し付けたのに、
 場の関心は殺人事件に向いてしまって、乗客たちや客室乗務員たちの存在が消えてしまっているのですよ。
 いくら人質に凶器を突きつけている犯人がいるからといって、そんなに皆おとなしくしているものだろうか?
 パニックになる者や、「自分は○時までにXXへ行かなきゃならないんだ!」とか
 言い出す客がいると思うのだけど・・・。
 それは石嶺が到着して一同が機外に出た時も同様で、
 のんきに座間味くんの推理を聞いている状況が不自然すぎる。警察は何をしているんだか

 しかもあれだけ石嶺のカリスマ性を強調しておいて、あのラストはあまりにもあっけない。
 もっと凄いことが起こるのかと期待していたのに。
 殺人事件のほうもあれだけ場内の関心をさらったのに、犯人はこの人しかいないという状況でして(^^;)
 自分が強くなることは、他人に刃を向ける勇気を持つことなの?何だか釈然としませんね。

 *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

 この記事は、ミステリー処【love knot】の月特集参加記事です。
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 今回の月特集では、下記の評価欄に◆月が出た出た度という項目を追加します。
 (当ブログの項目なので、皆様がこの項目を追加する必要はありません)
 他の評価項目と違い、4段階で以下のような内訳とします。

  新月  :タイトルのみで月の登場はほとんどなし
  三日月:作品の内容には特に関係ないが、月に関する描写がある
  半月  :月が作品の内容に関わるキーワードになっている
  満月  :月がテーマの作品である

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267267
◆冷や汗度404404404
◆満足度
 ◆月が出た出た度満月

■特におすすめ!

  • サスペンスが好きな方
  • 神秘的なことに興味がある方
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Tag:月特集 石持浅海 座間味くん

COMMENT 6

Sat
2010.10.30
01:52

viviandpiano

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タイトルとか

テーマは、月特集にピッタリですね!
でも、中身はイマイチな不完全燃焼感が。
もうちょっとサスペンスとかあったり、
石嶺のすごさが実感として分かる記述があった方が、
物語を楽しめたのかな・・・とは思います。

でも、まさに満月ではありましたね☆

Edit | Reply | 
Sat
2010.10.30
12:40

あかね

URL

なるほど・・・

なるほど、この作品がありましたかi-190
viviさんのレビューでも気になっていた1冊でしたi-175

ハイジャックものの緊迫感を味わいたい気がしてたのですが、そこまでの緊迫感は薄いのですね~i-229

石持作品は「扉は閉ざされたまま」しか読んだことがないので、興味ありますi-199

読んでみたいなあi-1

Edit | Reply | 
Sat
2010.10.30
19:22

mokko

URL

危ない危ない

いきなり満月の採点なんですねぇ~v(〃>∇<〃)v
実は本を探してる時にタイトルに惹かれたんですが
やめておいてよかったです。
危なく被るところでした(^◇^;)
石持作品は1冊しか読んだ事がないのですが
ハイジャックは確かに突飛ですけど、
皆既月食の夜に行われる儀式って気になります!

Edit | Reply | 
Sun
2010.10.31
00:02

翠香

URL

viviandpianoさんへ

テーマはバッチリだったのですけどね~。
あれだけ石嶺のカリスマ性を強調するなら、
いっそ奇跡を起こしてくれた方がよかったのにな~。
後日談でこんな事があったよと言われてもしらけてしまった(苦笑)
どうもこの著者が描く人物は歪んだ倫理観を持っていて、好きになれませぬ(^^;)

Edit | Reply | 
Sun
2010.10.31
00:16

翠香

URL

あかねさんへ

警察とのやりとりは、それなりに緊迫感はあります。
でも、機内では殺人事件に熱中してしまっているのですよね~(^^;)
動機とか殺害方法はともかく、犯人はすぐ分かるはずなんだけど・・・。

「扉は閉ざされたまま」は、犯人と探偵役の頭脳戦が面白かったですよね。
でも、石持作品の登場人物って、どうも好きになれないな~。

Edit | Reply | 
Sun
2010.10.31
00:29

翠香

URL

mokkoさんへ

参加する作品は被っても大丈夫ですよ!
1つの作品に複数のレビューがあった方が、本を探している人の参考になると思うので。

これは内容よりもタイトルを重視しました。
ここまで月が関わっているとは思わなかったので、その点では大満足しています。
皆既月食の夜の儀式はかなり眉唾ですよ~。
ラストがあんなでは石嶺の凄さは感じなかったな~(^^;)

Edit | Reply | 

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