Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【まひるの月を追いかけて】 恩田陸

 12, 2010

◆◇◆お話には結末なんてない◆◇◆

恩田陸(シリーズ外)
長編
文藝春秋 2003.9
  文春文庫 2007.5

4167729016まひるの月を追いかけて (文春文庫)
恩田 陸
文藝春秋 2007-05

by G-Tools

■あらすじ

異母兄が奈良で消息を絶った。たったの二度しか会ったことがない兄の彼女に誘われて、私は研吾を捜す旅に出る。早春の橿原神宮、藤原京跡、今井、明日香・・・・・・。旅が進むにつれ、次々と明らかになる事実。それは真実なのか嘘なのか。旅と物語の行き着く先は──。恩田ワールド全開のミステリーロードノベル。

(文春文庫より)

■テーマ
 旅
 物語
 奈良

■感想
 月特集4番目は【まひるの月を追いかけて】です。
 この本は積読しておりました(笑)タイトルに惹かれるものがあったのですよね。
 恩田作品は印象的なタイトルのものが多いですね。

 物語は静という女性の一人称で語られています。
 異母兄・研吾が奈良で消息を絶ったという。静は研吾の彼女・優佳利に誘われ、研吾を捜す旅に出る。
 旅の序盤で早くも優佳利の正体が明らかになり、実はこの旅は研吾が書いたシナリオだという。

 旅の終わりに研吾が姿を現すということだったのですが、
 思ったよりも早い登場でちょっと拍子抜け(^^;)
 でも実はこの旅の本当の目的は全然別のところにあり、これはまだまだ序の口なんですよね。
 これから次々と意外な事実が明らかになっていきます。

 この作品を読みながら、以前に読んだ【三月は深き紅の淵を】を思い起こしました。
 共通のキーワードが多いのですよ。ロードムービー、異母兄弟、行方不明・・・等々。
 特に【三月は深き紅の淵を】の第二章 出雲夜想曲とは
 女性の2人旅、行方不明の人物の話をするなど、よく似た雰囲気だなと思いました。

 また章の幕間に短いおとぎ話が挿入されています。これは、研吾が方々から拾い集めた物語なのだろうけど、
 特に説明もないし、出典も明らかにされていません。
 どれもちょっと悲しいお話で、『喪失感』がテーマになっているようですね。
 この『喪失感』こそが本作全体に流れているテーマです。
 大事な人を失った時、人はどう向き合い、どうやって乗り越えていくのか・・・。
 そんなことを考えさせられました。

 ラストが衝撃的であるとあかねさんから聞いていたのですが、確かにこれは予想できなかった!
 私が静だったら受け入れられないと思う。終わり方もこれで終わりなの?って感じですよね(^^;)
 The endではなく、To be continuedという感じ(笑)

 ちょうど今年は平城遷都1300年ということもあり、奈良に注目が集まっていますが、
 旅行案内としても最適な一冊だと思います。
 作中でも述べられていますが、修学旅行などの団体旅行は、日程の都合上、
 効率よく廻るためにバス移動になり、本当に点から点への移動になっているなと感じました。
 作中で静たちは、地図を片手にゆっくりと散策しながら見学しています。
 普段、時間に追われる生活をしているので、
 たまにはこんなのんびりとした時間の過ごし方っていいなと思います。
 作中に書かれているルートに従いながら旅をしてみたいですね(^^)

 肝心の月判定ですが、月は内容に直接関係ないとはいえ、
 おとぎ話でも月が出てくる話も多かったので、私は三日月としたいと思います。

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267267
◆冷や汗度404404
◆満足度
 ◆月が出た出た度三日月

■特におすすめ!

  • 旅が好きな方
  • おとぎ話が好きな方
  • 奈良に興味がある方

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Tag:月特集 恩田陸

COMMENT 4

Sat
2010.11.13
16:01

あかね

URL

恩田作品。。。

恩田作品を読むのは初めてだったのですが
印象的な表現が多くて、雰囲気にとても惹き込まれましたi-1
ラストが衝撃的でしたよねi-199
これにはビックリしたのですが、この後を想像するだけでもドキドキしちゃう・・・i-199

しかーも!奈良に・・・旅がしたくなりますよねi-80明日香鍋が食べたいデスi-235

恩田作品・・・オススメありますか?雰囲気が素敵だったので今さらながら気になりだしましたi-229

Edit | Reply | 
Sat
2010.11.13
18:00

翠香

URL

あかねさんへ

お話はまだまだ続く・・・!という感じでしたが、
この続きはなんだかドロドロになりそうで怖いな(^^;)

あすか鍋、気になりますよね。お肌に良さそうというところが(笑)
奈良は高校の修学旅行以来行っていないので、ぜひ行ってみたいv-344

恩田作品は、私もそんなに読んでいないのですが、
雰囲気が似ているのは、『三月は深き紅の淵を』ですね。
このお話は、『黒と茶の幻想』に繋がっていくみたいです。

Edit | Reply | 
Sat
2010.11.13
21:21

mokko

URL

キター!

実はmokkoも積んでます(^◇^;)
最後に読もうと思っておりましたぁ
あかねさんのところで、翠香さんも読んでいると知って
楽しみにしておりました。
はいり口は「禁じられた楽園」っぽいなぁ~と思っていましたが
やはり「黒と茶の幻想」をイメージしてたんですけど
肝心の「三月は・・・」を忘れておりましたぁ~(||||▽ ̄)
そういえば、女二人旅ありましたねぇ~
平城遷都1300年で盛り上がっているし、ちょっと前に
奈良系の幻想モノを読んだので期待度アップです!
あぁ~読むのが楽しみになってきましたv(〃>∇<〃)v

Edit | Reply | 
Sun
2010.11.14
00:16

翠香

URL

mokkoさんへ

mokkoさんは最後にとっておきしているのですね。
mokkoさんの積読写真を見て、同じ本を読まれるのだな~と思っていました(^^)
今回、3人が同じ本を選ぶという面白い結果になりましたね♪
課題図書みたい(笑)
作品を指定して、皆で感想を持ち寄るという企画も楽しいかもしれないですね。

本作は、のんびりと旅を楽しむ雰囲気がいいのですよ。
奈良に行ってみたくなりました。
mokkoさんの感想も楽しみにしています(^^)

Edit | Reply | 

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