Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【麿の酩酊事件簿 月に酔】 高田崇史

 16, 2010

◆◇◆婚活はつらいよ◆◇◆

麿の酩酊事件簿シリーズ2
連作短編集
講談社ノベルス 2003.11
講談社文庫 2006.11

4062755599麿の酩酊事件簿〈月に酔〉 (講談社文庫)
高田 崇史
講談社 2006-11-16

by G-Tools

■あらすじ

代錯誤な家訓が邪魔をして結婚できない、勧修寺家の御曹司・文麿。今回も女医、中国語通訳、陶芸家、旅館の若女将姉妹など、一目ぼれした美女たちを助け、天才的な「酩酊推理」で難事件を解決するのだが、いつも最後は酔いつぶれ!? 「QED」の高田崇史がおくる本格推理と美酒のコラボレーション第2弾。
(講談社文庫より)

■感想
 月特集5番手は【麿の酩酊事件簿 月に酔】です。
 これは麿の酩酊事件簿シリーズの第2弾です。今回も基本パターンは前作と同様です。
 このシリーズをご存じない方はまず【麿の酩酊事件簿 花に舞】のレビューをお読みくださいね。
 各短編はそれぞれ独立していますが、前作の第四章で暴力沙汰となり、
 文麿は大怪我を負い病院に入院するハメになります。
 今回の第一章はその続きで入院先の病院が舞台となります。
 そしてライバル・七海の正体も明らかになります。なので順番は守ってお読みくだされ。
 また新キャラとして神奈川県警捜査一課の遠山遥刑事が登場します。
 何故か行く先々で事件と遠山刑事に遭遇する文麿。遠山刑事は文麿の新たなライバルになりそうですね。
 もっとも文麿の方はまだライバルと認識してはいないようだけど(^^;)

 本書はコミックを大幅加筆したノベライズ2編に書き下ろし2編を加えた計4編の短編が収められています。


 【第一章 診察券を忘れずに】
 モデルの上月綾は、親友の北川真璃子を殺害してしまう。
 アリバイ工作のため、真璃子を装い病院へ薬を貰いに行き、そこで診察に来ていた文麿と遭遇する。
 決め手となる証拠は何もなかったが、文麿はたった一つの証拠があったことに気付き・・・。

 これは倒叙形式で書かれています。なるほどこういう証拠もあるのですね。
 人を殺すのは許されないことだけど、真璃子が超むかつく女だったので、綾に同情的になりますね。
 文麿は推理するまではよかったのだけど、お酒を飲みすぎて再入院・・・哀れ(^^;)

 【第二章 ニイハオ、中国語翻訳】
 文麿は橋の上で佇む女性を見つけ、自殺すると思い、後ろから抱きつき痴漢と間違われる。
 彼女はある殺人事件の被疑者である中国人の通訳を担当していた。
 その中国人の容疑は濃厚だったが、彼女は彼の言葉を信じ、手掛かりを見つけ出そうとしていた。

 文麿がそんなに中国語が堪能だったのかが引っ掛かっていたのですが、
 どうやら潜在意識の奥底に眠っていたようですね。
 潜在意識の蓋が開くのが酩酊している時とは因果な(^^;)
 ここでは二つの恋が終わりました。ここから彼女は新たな一歩を踏み出すのでしょう。

 【第三章 轆轤は回る】
 勧修寺家で以前お手伝いをしていたハルの娘・奈津季が陶芸の個展を開くことになり、
 文麿は祖母の代理で出かけ、奈津季が作った大皿を購入する。
 後日品物を引き取りにアトリエに行くと、あたりは騒然としていた。
 焼き物問屋の主人が陶器で殴られて殺されたのだという。

 読んでいて浅見光彦シリーズを思い出してしまった(笑)「お坊ちゃま」なんて呼ばれているし、
 陶芸展に母の代理で行く話もあるのですよ(^^;) もちろん事件は全く違いますが・・・。
 これは犯人分かりました(^^)v しかし、「ぜーんぜん素面」なんていう奴は確実に酔ってますね(笑)

 【第四章 湯煙の向こう側】
 勧修寺家で毎年恒例となっている箱根の高級旅館へ湯治にやってきた一同。
 若女将も妹も美人揃いで心浮き立つ文麿だったが、
 またもや酒を飲みすぎてしまい、朝早くに目覚めてしまう。
 そこでアルコールを抜きに温泉に行くと、露天風呂で男が死んでいた!

 女湯に閉じ込められたはずの男が男湯で死んでいたというのが今回の謎。
 なかなか大掛かりなトリックでしたねぇ。
 なんと遠山刑事も同僚と共に休暇で箱根に来ていて文麿たちにばったり会ってしまいます。
 捜査一課の刑事って、そんなにヒマなのかな?ま、警察がヒマなのは喜ばしいことだけど。
 そして七海の過去が明らかになります。文麿ったら酔って聞いてないようでちゃんと聞いているのですねぇ。
 最後は珍しくいい雰囲気だったのですが、これで完結なのでしょうか。


 月判定は、月は全く関係なかったのですが、
 月がムードを盛り上げていたので、ちょっとおまけで三日月とします。

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267267267
◆冷や汗度404
◆満足度
 ◆月が出た出た度三日月

■特におすすめ!

  • ライトなミステリをお探しの方
  • カクテルが好きな方
  • 陶芸に興味がある方

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Tag:高田崇史 勧修寺文麿 月特集

COMMENT 8

Tue
2010.11.16
21:59

あかね

URL

酩酊バンザイ★

高田崇史作品って、QEDの1作目しか読んだことがないのですが~i-201
このシリーズは酩酊推理なんですねi-178
ものすごく面白そうッi-189
美味しいお酒と、美女と、謎i-199i-199

読みたいシリーズが増えちゃうなあ♪
↑うれしすぎる悲鳴i-235

Edit | Reply | 
Tue
2010.11.16
22:22

mokko

URL

(。・o・。) ホー

この著者の作品は「毒草師」しか読んでないのですよぉ
QEDは2冊積んでいるのですが、まだ読む勇気がなくて・・・
薀蓄が好きなのかと思ったら、本作のような
砕けた雰囲気のシリーズもあったのですねぇ~
これは見方を変えなければいけませんわぁ~
しかも短編集となると、入りやすそうだし・・・
おっと・・・読む気になってました(;^_^A

Edit | Reply | 
Tue
2010.11.16
23:31

翠香

URL

あかねさんへ

私もQEDはまだ2作目までしか読んでいないです(^^;)
ホームズのネタバレが怖くて3作目に手が出せず・・・。
でも、モリアーティが出てくる所まで読んだから大丈夫かな!?

文麿は、酩酊している時に別人格が降りてくるみたいで、
その時は凄くカッコいいのですよ~v-344
でも酔いが醒めると、自分が名推理したことも女性の背中を押してあげたことも
全く覚えてないという・・・(^^;)

そういえば、高田氏と西澤氏はお友達らしいですよ☆
酩酊推理仲間!?

Edit | Reply | 
Tue
2010.11.16
23:42

翠香

URL

mokkoさんへ

私もQEDシリーズ、かなり揃えているのですけど、なかなか手が出ないです(^^;)
『百人一首の呪』は凄かったですよ~。百人一首で曼荼羅作っちゃうのですから。
むしろ学会で発表したら?って感じ(^^;)

本作では、勧修寺家の執事が薀蓄たれてます(笑)
この執事がまた、とぼけた味を出しているんですよね。
楽しいシリーズなので、軽いものが読みたいときにおススメです(^^)

Edit | Reply | 
Wed
2010.11.17
01:35

viviandpiano

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このシリーズ

前のレビューのときにも思ったけど、
本当に楽しそうなシリーズですね☆
お酒好きな私としても、興味津々です。

にしても・・・お酒が弱いから量は飲んでないと思いますが、
こんなにお酒ばっかり飲んで、体も心配です(^^;

Edit | Reply | 
Wed
2010.11.17
22:08

のぽねこ

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ご無沙汰しております

翠香さん、私のブログの方にコメントくださって、ありがとうございました。
なかなかコメントを差し上げられておりませんでしたが、月特集も楽しく拝読しておりました。
さて、本作なのですが、翠香さんの記事を拝読していて、自分の記事を読み返してみたのよりも、より本作のことを思い出しました。しかしトリックのことはさっぱり覚えていないので、また再読が楽しめそうです(笑)

Edit | Reply | 
Wed
2010.11.17
23:47

翠香

URL

viviandpianoさんへ

本作は、色々なカクテルが出てくるので、お酒好きにはうれしいかも☆

文麿はお酒に弱いことは自覚していて、
普段は軽いカクテル1杯だけにしているのですが、
その場の勢いで度を越してしまうと、大変なことに・・・。
別人格が降りてくると、リミッターが解除されてしまうので、
ハイペースでガンガン飲んでしまうのですよ(^^;)
結果、日付を飛び越えて眠りこけ、目が覚めると二日酔い(もはや三日酔い?)
彼も三十路過ぎてますから、ほどほどにしないとですよね(^^;)

Edit | Reply | 
Thu
2010.11.18
00:03

翠香

URL

のぽねこさんへ

こちらこそ、いつものぽねこさんのブログを拝見しているのに、
なかなかコメントを入れられず、申し訳ありません。

トリックとか犯人を都合よく忘れていると、初読のように楽しめますよね。
忘れることもまんざら悪くなさそうです(笑)

今回の月特集は、特に締め切りは設けていません。
皆さんそれぞれ読書計画があると思うので、
ご自分のペースで参加していただければと思っています(^^)
横文字のタイトルはまだ出てきていないので、新しいかも。
のぽねこさんの参加を楽しみにしています。

Edit | Reply | 

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