Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【ふたり探偵 寝台特急「カシオペア」の二重密室】 黒田研二

 07, 2010

◆◇◆ふたりでひとりの探偵コンビ◆◇◆

ふたり探偵シリーズ1
長編
カッパ・ノベルス 2002.5
  光文社文庫 2010.7

4334748104ふたり探偵―寝台特急「カシオペア」の二重密室 (光文社文庫)
黒田 研二
光文社 2010-07-08

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■あらすじ

ムック本取材のための北海道旅行からの帰路。向河原友梨ら取材班は、寝台特急カシオペアの車中にいた。一方、友梨の婚約者で刑事のキョウジは、連続殺人鬼Jを追っていた。が、殺人鬼の罠にはまり、意識不明の重体となってしまう。やがて、友梨の頭の中に彼の声が聞こえてきて・・・・・・。Jはこのカシオペアに乗っているというのだ! ファンタジックな本格推理の傑作。

(光文社文庫より)

■ヒロイン
  向河原友梨

■感想
 のぽねこさんよりおススメいただいた黒田作品です。ちょうど文庫化されたので読んでみました。
 もうタイトルからしてバリバリのトラベルミステリという感じですよね(^^;)
 巻頭には車内見取り図と時刻表まで付けられていて、これは私の苦手とする時刻表トリック?
 と構えてしまっていたのですが、時刻表はトリックには関係ありません(ホッ)

 友梨の婚約者で刑事のキョウジは世間を騒がせている殺人鬼・シリアルキラーJの事件を追っていた。
 そんな折、友梨の後輩の耕平は、第四の事件を予言し、その後行方不明に。
 北海道の取材旅行の帰路、カシオペアの車中で、友梨はキョウジと耕平の奇禍の報せを受ける。
 キョウジは命は取り留めたものの、意識不明状態であるという。
 しかし、友梨の身体に異変が。キョウジの意識が友梨の中に入り込んでしまったのだ!

 別の人格が憑依するというのは、今連ドラでやっている【秘密】がそうですが、
 これは妻の意識が娘の身体に宿り、娘の意識は消えてしまっています。
 対し、一つの身体の中に複数の意識が共存しているものには、
 乾くるみ氏の【マリオネット症候群】があります。
 【秘密】【マリオネット症候群】も意識が別の身体へ憑依するには何らかの身体接触がありました。
 しかし、本作ではキョウジの意識はワープして友梨の身体の中へ入り込んでいます。
 キョウジの意識が自分の身体を離れ、友梨の元へ飛んでいったのは、
 シリアルキラーJがカシオペアに乗り込んでいて、
 次なるターゲットが同行しているルポライター・星崎綺羅であると知ったから。
 それは耕平の最期の予言だったのです。
 そこで友梨はキョウジとともに車内の監視を始めるのですが、
 それを嘲笑うかのように2人の目の前で死人が出てしまいます。

 この特殊設定には2つの盲点があり、そのため混乱してしまうのですよね。
 そのうち1つに関しては、伏線があちこちにばら蒔かれていて、
 あれ?変だなと思うところは何箇所かあったのですが・・・。
 う~ん、そういうことでしたか、なるほどねぇ。もう1つについては、少々反則技では?
 登場人物が少ない(しかも何人かは死んでしまう)ので、犯人は割りと分かりやすいかも。

 でもこの犯罪、ネット社会の闇を象徴していて怖いですね。
 正義の味方気取りの犯人も狂ってますけど、
 ネットで安易に個人的な内容を書き込むのも注意したほうがいいですね。
 誰が読んでいるか分かりませんから・・・。
 しかしこの犯人、意外と粗忽者ですね(^^;)
 ちゃんと下調べしておけばいくつかの悲劇は回避できたのに・・・。

 最後に意外な事実が判明するので、お楽しみ~。私は途中で気付きました(^^)v
 文体は平易でページ数も少なめなので、読みやすいと思います。

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267267267
◆冷や汗度404404
◆満足度★★★

■特におすすめ!

  • ファンタジックな設定が好きな方
  • 鉄道マニアの方
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Tag:黒田研二 ふたり探偵

COMMENT 4

Wed
2010.12.08
20:02

mokko

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憑依ですか?

知らない作家さんです。
憑依モノですかぁ~
ファンタジー作品でしか読んだ事なかったですが
ミステリなんですよね・・・
ページ少なめで読みやすいというのに惹かれます(^◇^;)
時刻表系の話しはmokkoも苦手です(;^_^A

Edit | Reply | 
Wed
2010.12.08
23:44

翠香

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mokkoさんへ

主人公の女性に彼氏の霊が・・・ウソです(笑)
主人公の女性の中で彼氏の声が聞こえ、会話が出来るという設定です。
設定はぶっ飛んでますけど、中身は本格ミステリですよ。
黒田作品はまだそれほど読んでいませんが、トリッキーなものがお得意みたいです。
時刻表は全く関係ないので、ご安心を(^^)

Edit | Reply | 
Tue
2010.12.14
18:54

のぽねこ

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ご紹介ありがとうございます

翠香さん、記事の中でご紹介いただいてありがとうございました。
記事も楽しく拝読しました。憑依ものとして言及されている二作品とも未読ですが、乾さんについては何冊か読んでいるので、また機会があれば読んでみたいです。
黒田さんはあまりシリーズものを書いていないので、どの作品も違った雰囲気を持っていますが、このシリーズは特に軽快で読みやすく、好きな作品です。

Edit | Reply | 
Wed
2010.12.15
00:04

翠香

URL

のぽねこさんへ

こちらこそ、面白い作品をおススメいただきましてありがとうございます(^^)
『秘密』は、ちょっと重いテーマですね。
途中痛い場面もありますが、最後には感動できます。
一方『マリオネット症候群』はコミカルな感じです。

黒田さんは本当に色々な作風を持っていますね。
本作は設定は非現実的ではありますが、読みやすかったです。
続編も文庫が出たら読んでみようと思います☆

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