Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【今夜はパラシュート博物館へ-THE LAST DIVE TO PARACHUTE MUSEUM】 森博嗣

 14, 2010

◆◇◆そんなヒロシに騙されて◆◇◆

森博嗣(シリーズ外)
短編集
講談社ノベルス 2001.1
  講談社文庫 2004.3

4062739836今夜はパラシュート博物館へ THE LAST DIVE TO PARACHUTE (講談社文庫)
森 博嗣
講談社 2004-03-16

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■あらすじ

大学医学部に在籍する小鳥遊練無は、構内で出会った風変わりなお嬢様に誘われて「ぶるぶる人形を追跡する会」に参加した。大学に出没する踊る紙人形を観察し、謎を解こうというのだが・・・・・・。不可思議な謎と魅力的な謎解きに満ちた「ぶるぶる人形にうってつけの夜」ほか、魅惑の七編を収録した珠玉の第三短編集。
(講談社文庫より)

■感想
 森博嗣氏の第3短編集。8つの短編が収められています。
 S&MシリーズVシリーズの番外作品も収録されていますので、
 本編とはまた違った楽しみがありますね。
 タイトルの意味はパラシュート⇒落ちる──つまりオチにひねりを加えた作品集ということのようです。
 一度読んだだけではよく分からないものもありますので、
 じっくり読んで森センセイの仕掛けたトラップに気付いてあげてくださいね(笑)


 【どちらかが魔女】
 S&Mシリーズ番外編。西之園家で催されるパーティでは、ミステリィを語る会が恒例となっていた。
 今回は、大御坊と彼の大学時代の同級生・恵郁子が招かれ、二人の大学時代の奇妙な体験を語る。

 大御坊の変貌ぶりにびっくり!話の真相は予想できていたのですが、でもまさかね~と思ってしまった。
 なまじシリーズを知っていると騙されるパターンですね。諏訪野さんがまたもやいい味だしてます(笑)
 実は彼は名探偵なのでは!?と思ったのですが、ちょこちょこズルしてますねぇ(^^;)
 英語タイトル(Which is the Witch?)も洒落ています(^^)

 【双頭の鷲の旗の下に】
 こちらもS&Mシリーズ番外編。犀川と喜多は、母校の私立T学園に講演会のためにやってきた。
 校内は文化祭で賑わっていたが、文化祭の前日に窓ガラスに散弾銃で撃ったかのような小さな穴が無数に開いているという騒ぎがあった。

 ここで高校生の名前がイニシャル表記されているのがクセモノ。
 Sが犀川でHが喜多(名前が北斗だから)だとすると、Fって誰?
 なんて考えるともう幻惑されてしまいます。
 穴の謎は物理の知識が必要になります。でも喜多先生の授業なら受けてみたいな~(^^)

 【ぶるぶる人形にうってつけの夜】
 Vシリーズ番外編。練無は紫子からぶるぶる人形を見る会に誘われる。
 なんでも紙で出来た人形が勝手に踊りだすというのだ。
 その翌日、N大図書館の案内板に「ぶるぶる人形を追跡する会」というビラを見つけ、
 そこでフランソワと名乗る謎の女性と出会う。
 フランソワはぶるぶる人形のトリックを突き止めようと息巻いていた。

 オカルトではないので、トリックはもちろんあります。でもここではフランソワの正体が気になりますね。
 実はS&Mシリーズとリンクしていることが分かるのですが・・・。
 建物の形から、なるほど~そうか~と思った貴方、騙されてますよ!そんなはずないのです。
 じゃあ誰なの?とまたもや幻惑されてしまう(^^;)

 【ゲームの国─名探偵・磯利卑呂矛の事件簿1─】
 磯利卑呂矛(いそりひろむ)は、依頼を受け、助手のメテ・クレモナとともに一之大島にやってきた。
 島では30年前に車田飛六という男が9人の島民を惨殺した。
 車田は死刑の前に自分の蘇りを予言していた。
 まさに蘇りの年となる今年、車田の孫にあたる娘が失踪したという。
 磯利たちが調査をする最中、密室殺人事件が起こる。

 事件の方はしょうもないので真面目に謎を解こうとすると肩透かしを喰らいます(^^;)
 それよりも磯利が精神集中のために行うアナグラムが面白い。ぜひアナグラムを解いてみてください。
 ヒントは森作品。だって磯利卑呂矛をローマ字に置き換えて(「む」は「M」と表記すべし)
 逆から読むと・・・ね?(笑)
 森センセイ、普段もこんな言葉遊びをしているのかな?(絶対やっていそうw)

 【私の崖はこの夏のアウトライン】
 「私」は、とある崖の上で白い眼帯をしている青年と出会う。
 その崖は彼の小学校の担任の先生が心中した場所だという。

 『世にも奇妙な物語』テイストの不思議なお話。だけど映像化は難しいかも。

 【卒業文集】
 ある小学校6年1組の卒業文集です。若尾先生が皆に慕われていたことが伺えます。
 一見、オチはなさそうだけど・・・あ、そういうことね。

 【恋之坂ナイトグライド】
 アルバとチュチュは、恋之坂でトリップできるという話を聞き、出かけていく。
 それは浮遊感があり、面白いらしい。

 登場キャラの名前からなんとなく予想はついていたのですが、読み返してみると伏線があるわあるわ。
 でも彼らは夜に出来るのかな?

 【素敵な模型屋さん】
 模型が大好きな少年のお話。
 部品が高くてなかなか買えなかったが、ある朝、とても安い部品が置いてある模型屋さんを見つけた。
 すると小さな男の子が店の中に入ってきた。

 どこまでが夢でどこからが現実なのか、過去と未来の境界線がどこなのか不思議なお話です。
 きっと森センセイの趣味と夢のお話なのでしょう(^^)

 

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267267
◆冷や汗度404404
◆満足度★★★★

■特におすすめ!

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Tag:森博嗣 S&Mシリーズ Vシリーズ

COMMENT 4

Wed
2010.12.15
02:33

viviandpiano

URL

博嗣にだまされて

森先生の作品を読みたい波長が、
たまに翠香さんとかぶるみたいで、
私も、森作品読み終わったところです☆
また記事にしますね♪
それも、パズル好きにはたまりませんでした。

この作品集、番外編ということで、気になってました。
森先生の作品って、読めば読むほど、
のめりこむ傾向にあるかも・・・
あ~・・・これからもいっぱい書いて欲しかったのに・・・

Edit | Reply | 
Wed
2010.12.15
23:58

翠香

URL

viviandpianoさんへ

viviandpianoさんも森作品読んだのですね~。
ホント、よくシンクロしますよね(^^)
記事、楽しみにしています♪

短編集はシリーズ長編とは雰囲気が異なって、
クイズやパズルを楽しむものが多いですね。
も~博嗣にだまされ通しでした(笑)
かなーり森ワールドにハマってきましたよ。
そうか・・・文庫はちょこちょこ刊行されているので、
活動を続けているような錯覚をしてしまいますね・・・。
また書きたくなって復活することを祈りたいですね。

Edit | Reply | 
Mon
2010.12.20
23:16

あかね

URL

だまされるのが、好き♪

翠香さんとviviさんのレビューを読んで、森作品が恋しくなりまくりな私ですi-237i-189(笑)

「ぶるぶる人形~」のフランソワi-178
めっちゃ悩みますよねi-201(笑)

・・・そんなヒロシに騙されて・・・

という文に笑ってしまいましたi-185

私なんてヒロシにだまされまくりの約10年ですi-229
それが嬉しいんですけどi-235(笑)

いろいろ再読したくなる~i-194

Edit | Reply | 
Tue
2010.12.21
00:08

翠香

URL

あかねさんへ

あかねさん、ヒロシにだまされ歴長いですね(笑)
も~う森センセイにはいっつもだまされっぱなしです(^^;)
この見出しが浮かんだ時、なんてピッタリなの!と思いましたよ~w
きっと気付かないままスルーしてしまった伏線やらトラップやらまだまだあるんだろうなぁ。
後で読み返してみると、こんなところに!という発見もあるかも。

フランソワの正体、謎ですよね。
素直に考えるとあの人なんだけど、でもそれだとおかしなことになる・・・。
じゃああの人なんだろうか・・・??
ああ、今の段階では情報が少なすぎる。早くシリーズを読み進めないと・・・。

Edit | Reply | 

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