Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【雪密室】 法月綸太郎

 14, 2011

◆◇◆親子タッグで謎を解く!◆◇◆

法月綸太郎シリーズ1
長編
講談社ノベルス 1989.4
  講談社文庫 1992.3

406185111X雪密室 (講談社文庫)
法月 綸太郎
講談社 1992-03-03

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■あらすじ

り高い美女からの招待で信州の山荘に出かけた法月警視だが、招待客が一堂に会したその夜、美女が殺される。
  建物の周囲は雪一色、そして彼女がいたはずの離れまで、犯人らしい人物の足跡もついていないのだ。
  この奇怪な密室殺人の謎に法月警視の息子綸太郎が挑戦する、出色本格推理。
(講談社文庫より)

■感想
 法月作品は、アンソロジーでは一度お目にかかっていますが、単独では初となります。ずっと読もうと思っていたのですが、今になってしまった(^^;)
 でも、読んでいる時にちょうど雪が降っていて、ムード満点。(などと書いている今も大雪降ってます^^;)
 しかもエピローグはバレンタインデーとタイムリーでした。

 本作は、法月綸太郎とその父である法月警視が活躍するシリーズの第1弾です。
 作家と探偵が同一名、探偵の父親が警視というのは、エラリー・クイーンを踏襲していますね。

 法月警視は、招待を受け、信州の山荘『月蝕荘』へやってきた。
 そこには法月警視の他、四組の客が招かれていた。
 翌朝、招待主の真棹が離れで首を吊って死んでいるのが発見される。
 母屋と離れの間は雪で覆われ、発見者の足跡しかなかった。

 招待客は皆、篠塚真棹に弱みを握られ、強請りの対象になっていました。
 なので、誰もが殺害動機を持っていたといえます。
 しかし、現場には犯人の足跡がなく、さらに離れには鍵が掛かっているという二重密室
 また、地元警察は上からの圧力がかかり、自殺で片付けようとします。
 孤軍奮闘する法月警視ですが、分が悪く、息子の綸太郎に応援を頼みます。

 招待客は強請られるような後ろ暗いところがある人物ばかりだし、再婚した夫がいるのに、元夫との結婚記念日を祝おうとする真棹、それを黙認する元夫と現夫・・・というように、登場人物はそれぞれ屈折したところがありますね。法月警視もまた死別した妻の親類との確執があります。
 その中で唯一癖がない人物が法月綸太郎。出番が主に後半になってからなので、キャラを掴みきれていないというのもあるかもしれないですが、父親の出動要請にも小説執筆を理由に渋っていたのが(綸太郎は推理作家という設定です)、招待客にアイドル歌手がいると分かると小説を放り出しても行くと言い出す、ちゃっかりした若者です(笑)
 父子の関係も良好なようです。

 割と薄めの本なので、さらっと読めるかなと思ったら、『読者への挑戦』が付いているじゃないですか~!うーん、ここまでクイーンを踏襲していたとは・・・。
 無謀にも挑戦を受けてしまい、しばらく無い知恵を絞ってみましたが・・・ギブアップ
 足跡のトリックは検討したものだったけれど、なぜ靴のサイズにこだわるのかが分からなくて・・・。
 なるほどこれなら上手くいきそうですね。

 それからエピローグが最初と最後に引き裂かれているという変則的な形を取っています。
 最初のエピローグ(という言い方も変ですが^^;)で、ある人物が逮捕される場面があり、これもミスリードに一役買っているかな。ぜひ綸太郎の挑戦、受けてみてください

■評価(5個が最高)

  ◆トリック度 267267267
◆冷や汗度 404404
◆満足度 ★★★★

■特におすすめ!

  • エラリー・クイーンが好きな方
  • 自力で謎解きに挑戦したい方
  • 本格推理が好きな方
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Tag:法月綸太郎 密室

COMMENT 4

Tue
2011.02.15
01:06

viviandpiano

URL

綸太郎探偵

ナイスなキャラでしょ?
多分、天然なところがあると思うんですよ。
その辺の軽妙さが、この頃は長編でも堪能できるので、
それがキャラ読みとしては嬉しいところです。

今日は雪が降ってるところも多いみたいですし、
翠香さんの住んでいるところも、積もったりしてるのでは?
まさに、あちこちに雪密室ができてる状態です。
さすがに、殺人は起こってないと思いますが(^^;

Edit | Reply | 
Tue
2011.02.15
23:11

翠香

URL

viviandpianoさんへ

法月パパが苦悩していたので、重い雰囲気の作品なのかと構えてしまったのですが、
綸太郎には、影が全くなかったですね(笑)
親子共々悩んでいたら、読んでいる方も辛いですけど(^^;)

雪、積もりましたよ~10cmぐらいかな?
でも今日一日であっという間に消えてしまいました。
昨日は全国的に雪密室が多発していたのですねぇ。
これで事件が起きていたら、綸太郎は大忙しですね(笑)

Edit | Reply | 
Wed
2011.02.16
13:14

あかね

URL

わー♪

なつかしい~!
以前読んだことがあったのですが。。。まさに今の季節にぴったりの1冊だと思いました♪
コレ、再読したいなあ♪
法月作品、も~ずいぶん読んでいないので、読まなくてはなあ~
とも思ったり★

私の地域も昨日は大雪だったのに、今日は快晴で、雪はもう無くなってしまいました♪雪密室多発だったのに~・・・何も感じなかった私(笑)
修行が足りナイな!(笑)

Edit | Reply | 
Wed
2011.02.16
23:45

翠香

URL

あかねさんへ

今回は特に狙った訳ではないのですが、たまたま今の季節にピッタリでしたね。
雪とバレンタインデーの符合にはビックリしました(笑)

雪も昨日のように急速に溶けてしまうと、足跡採取も大変だろうな~と
変なところで感心してしまいました(笑)

Edit | Reply | 

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