Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【白銀荘の殺人鬼】 愛川晶/二階堂黎人

 24, 2011

◆◇◆真冬の夜の悪夢◆◇◆

愛川晶二階堂黎人(合作)
長編
カッパ・ノベルス 2000.6
  光文社文庫 2004.2

4334736335白銀荘の殺人鬼 (光文社文庫)
愛川 晶 二階堂 黎人
光文社 2004-02-10

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■あらすじ

 スキー客で賑わうペンション「白銀荘」。そこに血腥い殺人鬼の匂いを纏った客が紛れ込んだ。多重人格症に悩む彼女は、ある目的を果たすため、連続殺人をもくろんでいた。おりしも、豪雪により白銀荘は外界と遮断された密室状態に! そして、相次ぐ殺人──。さらなる悪夢が。今、血の惨劇の幕が開く!
 本格推理の鬼才二人によるサイコ・ミステリーの傑作、登場!

(光文社文庫より)

■感想
 またもやタイトルに『白銀』です。今年の冬は雪にまつわる作品を結構読んでいますね(笑)
 予定では、来月にあと1作読むつもり。どんな作品かはお楽しみ♪

 本作は、愛川晶氏と二階堂黎人氏の合作で、カッパ・ノベルスでは彩胡ジュン名義で刊行されています。
 刊行当時は、作者の正体を隠し、著者あてクイズという趣向もあったそうです。
 お二人とも当てたという人、いたのでしょうかね?
 私は、愛川氏の作品はまだ読んだことがなく(積読本はあるのですが^^;)、二階堂氏も水乃サトルシリーズの1作だけだったので、両氏の作風はよく分からずorz 
 読み込んでいる人なら簡単なクイズなのかもしれないですね。
 でも、合作ってどういう分担で書いているのだろう。読んでいて、途中で書き手が変わったような感じはありませんでしたが・・・。

 さて、それでは内容に移っていきましょう。
 本作は、一部の例外を除き、美奈子という女性の視点で書かれています。
 実はこの美奈子は、普通の女性の肉体を持つ1人の人間ではありません。
 立脇順一という男性の別人格なのです。
 美奈子は肉体を支配し、普通の女性として生きていきたいと思い、じゃまな順一の人格を消すことを画策します。
 そのために用意されたのが、残虐な殺人劇。
 自分が殺人鬼であることが分かったら、気の弱い順一はショックを受け、意識の奥底に潜ってしまうだろうと考えたのです。

 殺人劇の舞台として選ばれたのが、『白銀荘』。
 スキー客相手のペンションなのですが、ペンション村の外れにあり、途中トンネルを潜り、山と川に囲まれた場所に建っています。
 スキー経験者から言わせてもらえば、こんな辺鄙な場所には泊まりたくないです(^^;)
 車で送迎してくれるとはいえ、なるべくならゲレンデに近い方がいいですからね。

 折りしも猛吹雪となり、電話線の断絶、電波が悪く、携帯電話も使えない。
 さらに土砂の崩落があり、唯一の外界への通り道であるトンネルも塞がれてしまう。
 まさにクローズド・サークルの舞台が整った訳です。
 こんな状況下で、殺人鬼が跋扈するなんて恐ろしい・・・。
 殺人シーンが残虐でかなりグロいので(しかも何人も殺すのですよ~)、読んでいて気分が悪くなってしまった
 うわ~これ、失敗したなぁ・・・と途中で投げ出しそうになったのだけど、意地で最後まで読みましたよ(笑)

 惨劇の夜の二日後。トンネルが無事復旧し、ペンション村の組合員たちが白銀荘へ様子を見に行くと、そこには生き残った人間がいて──。
 ただのスリラーで終わるはずはなく、最後に何かあるだろうとは思っていましたが・・・色々な意味でびっくりしますよ。
 途中、引っ掛かっていた点がいくつかあったのですが、なるほどそういうことね、と納得。
 思わず読み返してみたくなりますよ、これ。グロいシーンはもう読みたくないけど(^^;)
 多重人格者を起用したことにより、さらに謎が深まり、成功した作品といえるのではないでしょうか。

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267267267267
◆冷や汗度404404404404404
◆満足度★★★

■特におすすめ!

  • クローズド・サークルものが好きな方
  • グロいシーンに耐えられる方(笑)
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Tag:愛川晶 二階堂黎人

COMMENT 4

Fri
2011.02.25
00:24

viviandpiano

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うわ~・・・

まさに吹雪の山荘ですね!
面白そうだけど、グロイのか・・・(悩)
ああ、でも、面白そう・・・(葛藤)

まあ、「殺戮にいたる病」とか「殺人鬼」を読めた私なら、
なんとかなるのかも??
そのうちチャレンジしたいと思います♪(ラストが気になる!)

もう1作の「雪関連」も気になります。

Edit | Reply | 
Fri
2011.02.25
09:56

コースケ

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こんにちは

ご無沙汰してます。

これ確かにグロかったですよねえ。
でも本当にラストは驚きというか・・・
主人公が二重人格というのはかなり意外な
設定で、そこもまた楽しめました。

二階堂さんはこの後黒田研二さんと
キラーX3部作を合作してます。
これもぜひオススメです!
(同じく光文社文庫から出てます。)
ではでは失礼しました。

Edit | Reply | 
Fri
2011.02.25
21:56

翠香

URL

viviandpianoさんへ

ううっ、グロかったです・・・v-404
殺人シーンが多いのですよ。ま、大勢殺してますからねぇ(^^;)
うわぁ、そこまでするか!という位、狂ってます。
でも『殺人鬼』と似た感じらしいので、読めたというならこれも大丈夫かも。
ラストの驚きは保証しますよ!

もう1作の雪関連作品は、御馴染みの作家さんです。
これも吹雪の山荘みたいです。

Edit | Reply | 
Fri
2011.02.25
23:10

翠香

URL

コースケさんへ

こちらこそ、ご無沙汰しています。

実はある程度まで読みは当たっていたのですが、
まんまとミスリードされました(笑)
だって、あんな死体が出てきたら・・・(^^;)
あの人とあの人が実は○○だった・・・!とか色々驚きがありますよね。

キラーXの第1作は実は持っているのですが・・・やっぱりグロいのでしょうか?
またそのうち、元気な時に読んでみます(笑)

Edit | Reply | 

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