Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

ミステリ小説・ドラマ・映画のレビューと、フィギュアスケートに関する話題について。ド素人なので初心者にも分かりやすく、楽しくを心掛けていきたいです。

Take a look at this
トップ > 近藤史恵 > 今泉文吾(歌舞伎シリーズ) > 【ねむりねずみ】 近藤史恵

【ねむりねずみ】 近藤史恵

 06, 2011

◆◇◆芸のためなら・・・◆◇◆

今泉文吾(歌舞伎シリーズ)1
長編
東京創元社 1994.7
  創元推理文庫 2000.11

4488427022ねむりねずみ (創元推理文庫)
近藤 史恵
東京創元社 2000-11

by G-Tools

■あらすじ

しがない中二階なれど魅入られた世界から足は洗えず、今日も腰元役を務める瀬川小菊は、成行きで劇場の怪事件を調べ始める。二か月前、上演中に花形役者の婚約者が謎の死を遂げた。人目を避けることは至難であったにも拘らず、目撃証言すら満足に得られない。事件の焦点が梨園の住人に絞られるにつれ、歌舞伎界の光と闇を知りながら、客観視できない小菊は激情に身を焼かれる。名探偵今泉文吾が導く真相は?梨園を舞台に展開する三幕の悲劇。歌舞伎ミステリ。

(「BOOK」データベースより)

■テーマ
  歌舞伎

■感想
テーマ読み特集【いきものがたり】第3弾は【ねむりねずみ】です。

本作は今泉文吾を探偵とする歌舞伎シリーズの第1作です。
実は桜特集の時に第3作の【桜姫】を先に読んでしまったので、順番が前後してしまいました。
【桜姫】を読んだ時は、今泉文吾のキャラがいまひとつ掴めなかったのですが、
色白で見目麗しい顔に眼鏡を掛けていて、口が悪いところなどは、
建築探偵シリーズの桜井京介に似ているかな。京介ほど屈折してはいないけど。
とにかく女性にもてるらしい。学生時代にはファンクラブが出来るほどだったのですが、
ゼミで春画をテーマに発表したその日にファンクラブは解散(^^;)
本人は何故女の子に嫌われたのか分からないという朴念仁ぶり。そりゃあ女の子はドン引きでしょう
卒業後は大学院に進み、大学講師を経て私立探偵に鞍替えした経歴を持っています。
そして今泉の大学時代の友人で、大部屋の女形役者の瀬川小菊
今泉の助手の山本公彦(本作ではまだ10代で、高校を中退し大検を受けようかという頃です)、
この3人がシリーズの主要キャラです。

本作は三幕構成になっています。
第一幕は、人気女形の中村銀弥が突然言葉が頭から消えていくという症状に悩まされる。
妻の一子は、医者に行くことを勧めるが、対面を気にして頑として行こうとしない。
一方で一子は別の男性に惹かれていた。夫への後ろめたさと夫の役者生命の危機の間で苦悩する一子。

第二幕はいよいよ今泉文吾瀬川小菊たちが登場。
銀弥に異変が起こる2ヶ月前、上演中に銀弥の相手役・小川半四郎の婚約者が殺される事件が起こる。
銀弥も半四郎もその舞台に出演中の出来事だった。

そして第三幕では今泉によって全ての謎が明らかになります。

やはり歌舞伎には普通の人には分からない独特の世界観がありますね。
ちょうど今やっているドラマJIN-仁-で、芝居にのめり込むあまり、家族を省みず・・・というお話がありましたが、
本作ではもっと凄いことになっています。ただこの事件は実際には実行不可能でしょうね。
ネタバレになってしまうので、具体的なことはいえないのですが・・・。
(ちなみに本書の解説ではばっちりネタバレしているので注意してください)

一方、普段でも女言葉を話す小菊も、芸のために生きているといえますが、
小菊のキャラは際立っていいですね(^^)
たまに暴走してしまうこともありますが、「ふんだ」なんて拗ねるところは可愛らしい。
歌舞伎の世界に憧れ、飛び込んでみたが、主役を張れるのは御曹司たちだけ。
自分にはいつまでたっても端役しか廻ってこないことに気付く。
それでも腰元が腰元らしくすることで舞台を支えているのだという、プロとしての矜持がかっこいい
これからの小菊を応援したくなりますね

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267267
◆冷や汗度404404404
◆満足度★★★

■特におすすめ!

  • 歌舞伎が好きな方
  • 恋愛物が好きな方

 

◆テーマ読み特集◆
いきものがたりバナー

関連記事
スポンサーサイト

最後までお読みいただきましてありがとうございました。
ランキングに参加しています。下のバナーをクリックして応援お願いいたします。
ブログランキング・にほんブログ村へ      blogramのブログランキング  

Tag:近藤史恵 今泉文吾 瀬川小菊

COMMENT 2

Tue
2011.06.07
21:48

mokko

URL

( ̄O ̄;アッ!

mokkoも「桜姫」読みましたぁ~
翠香さんの真似して桜特集やった時に♪
これがシリーズの第一弾になるのですねぇ~о(ж>▽<)y ☆
確かに桜姫では今泉文吾は目立ちませんでしたねぇ~
最後の方にチョロっとだけ出てましたから。
そうかそうか、やはり最初から読まないとダメなんですねぇ~

っていうか、もう3冊目・・・早い!
mokkoがモタモタし過ぎなんですね(;´▽`A``
スピード上げますぅ~

Edit | Reply | 
Tue
2011.06.07
23:32

翠香

URL

mokkoさんへ

mokkoさんも「桜姫」読んでますよね♪
いきなり3作目から読んでしまったので、やっぱり1作目から読まなくちゃ!と思い、
昨秋ぐらいにゲットしたのですよ。
これで今泉文吾のことも大分分かってきました(^^)

これ、薄手の本だったので、サクッと読めちゃったのですよ(笑)
この後ちょっと割り込みも入るので、3冊ぐらいは挙げておかないと格好付かないし(^^;)
そんなにあわてなくても逃げないので大丈夫ですよ(^^)

Edit | Reply | 

コメント&トラックバックに関する注意

コメントについて

他者を誹謗・中傷、宣伝目的、公序良俗に反する書き込みは固くお断りします。
そのような書き込みは管理人の判断で削除いたします。
また、作品を未読の方もご覧になりますので、ネタバレにはご注意ください!
くれぐれも犯人の名前やトリックなどを書き込まないように願います。
どうしてもネタバレの内容を語りたい方は、SECRET(管理者にだけ表示を許可)にチェックを入れて
ナイショのコメントにしてくださいね。

トラックバックについて

言及リンクのないトラックバックは受け付けません。
言及リンクとは、トラックバック元の記事(貴方が書いた記事です)に
当記事へのリンク及び当記事の紹介(または感想)が含まれているものを指します。
それ以外はトラックバックスパムと見なす場合があります。
トラックバックスパムと見なされた場合、予告なく削除することがあります。

なお、コメント・トラックバックともにスパム防止のため承認制を採らせていただいています。
記事に反映されるまで時間がかかることがありますが、しばらくお待ちくださいね(^^)
また、コメント・トラックバックのルールについては、
Love knot~ミステリ&フィギュア通信~の歩き方にも記載しておりますので、
合わせてご一読ください。

WHAT'S NEW?